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![]() 若木信吾|Persimmon on his Head
Gelatin Silver Session 2010 –Save The Film– 銀塩写真の未来をかんがえる
次世代に銀塩写真の良さを伝えていくためのプロジェクト「ゼラチンシルバーセッション」の写真展が、4月29日(木)〜5月15日(土)まで、六本木のAXIS Galleryで開催される。 Text by OPENERS
「銀塩写真」とは、感光材料が塗られたフィルムを露光させる方式で撮影した写真のこと。具体的には、フイルム面に塗布された乳剤内のハロゲン化銀(AgX)を使った化学反応で像を定着していることに由来している。 今日、この昔ながらのアナログ写真は、世界的なカメラのデジタル化が進むにつれて、その市場規模が急速に縮小しつつある。それは言うなればデジタルでは表現できない銀塩写真の独特の風合いや、手間や技術を要する暗室作業の世界が失われていることでもある。 「ゼラチンシルバーセッション」は、そんな状況に危機感を感じた日本を代表する写真家たちが、銀塩でしか表現できない写真の楽しさ、おもしろさをあらためて人びとに知ってもらうために結成したプロジェクト。2006年の設立以来、つぎの世代のための技術や機材、フィルム、印画紙などを守るべく、さまざまな活動をつづけている。
5年目となる今年のテーマは「代表作」。作家として世間から認められた写真や仕事として注目を集めた作品、自分自身を変えた一枚など、「代表作」といってもさまざまだろう。国内外で注目を集めている写真家33名が自身の「代表作」をどのように捉え、表現するのか。参加する写真家の顔ぶれを見るだけでも期待がふくらむ。 会期中の5月8日(土)、9日(日)には写真家によるトークセッションも開催、作品によっては販売も予定している。また後世に多大な影響を残した稲越功一や植田正治、写真の教科書とも言える米国人作家 アンセル・アダムスの写真も特別展示される。 写真といえばデジタルが主流となりつつあるいま、銀塩はライカなどに代表される高級カメラを趣味とするハイアマチュア層にかぎられたものという印象があるが、 いっぽうで若い世代に向けた銀塩写真の魅力を伝える雑誌が増えたり、書店や雑貨店にはトイカメラのコーナーが設けられたりと、一部ではフィルムの良さが再認識され、その需要が高まっていることも確かだ。 フィルムがなくなるということは「写真」という表現の幅を狭めてしまうことであり、それは写真を生業とする者にとっては死活問題でもある。ぜひ会場に足を運び、銀塩写真の存続をかけた写真家たちの想いを感じてほしい。 参加作家| 石塚元太良、石本泰博、上田義彦、笠井爾示、久家靖秀、操上和美、小林紀晴、小林伸一郎、今道子、十文字美信、菅原一剛、鋤田正義、杉本博司、鈴木理策、瀬尾浩司、滝本幹也、辻佐織、泊昭雄、中野正貴、M・HASUI、ハービー・山口、平間至、広川泰士、広川智基、藤塚光政、本城直季、水越武、宮原夢画、三好耕三、森本美絵、森山大道、山本哲也、若木信吾 特別展示| 稲越功一、植田正治、アンセル・アダムス(ミュージアムセット・11×14inchバージョン 10点) デザイン|森田明宏 監修|森本千絵(goen)
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