ルイ・ヴィトン表参道ビル7階にひらかれたアートスペース、「エスパス ルイ・ヴィトン東京」は、1月21日(土)から5月6日(日)まで、同スペース初のグループ展にして、初の日本現代アートシーンに的を絞った展覧会『Cosmic Travelers -Toward the Unknown (コズミック・トラベラーズ − 未知への旅)』を開催する。
Works: ©Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat Courtesy of Espace Louis Vuitton Tokyo
Portrait: ©Louis Vuitton / Tadamasa Iguchi
Text by SUZUKI Fumihiko (OPENERS)
5人の日本人芸術家がつくる旅
2011年1月のオープン以来、フランス人芸術家 グザビエ・ヴェイヤン、アメリカ人芸術家 アリソン・ショッツの個展を開催した「エスパス ルイ・ヴィトン東京」。その第3の展覧会は、日本人現代芸術家5人が会するグループ展となる
──となれば、会場に5人それぞれの作品が並べられる、と思うものだが、さにあらず。この展覧会、7階のアートスペースに到達する以前からはじまっている。
というのも、ルイ・ヴィトンの店舗内のスペースでもあるビル1階に入ってすぐに、高木正勝によるアニメーション作品『Anyura』に迎えられるからだ。今回の展覧会を構築したインディペンデントキュレーター、西沢碧梨によれば、この作品はエレベーターにのって7階まで上昇する訪問者とともに、アートスペースへと光を導く役割をはたす。
その、ある種、挑戦的ともいえる姿勢を裏付けるかのように、佐藤允の作品に、展覧会場としては異例といえる、あまりにも開放的なスペースが続く。
白壁のかわりに背の高いガラスに囲まれ、周囲の環境にひろがっていくかのような自然光溢れるアートスペースにとけこむのが、この展覧会の半分程度をしめる原口典之による工業製品を使った大インスタレーション『Triad』。そして塩保朋子による風や音をも感じさせる精緻を極めた切り絵『Flowing Sky』だ。どちらの作品も、その素材も表現も、まったく別物ながら、この特異な展示空間を作品の一部としているかのようだ。
そう、これは旅の経験だ。
物理的にいえば、小さな展覧会でしかないこの展覧会には、旅のように、この開放的な場で成立した5人の作家の共演がみせる、多彩な表情と、発見が溢れているのだ。
COSMIC TRAVELERS -Toward the Unknown (コズミック・トラベラーズ − 未知への旅)
東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル 7F
期間|2012年1月21日(土)〜5月6日(日)
時間|12:00〜20:00
電話|03-5766-1094
Web|
www.espacelouisvuittontokyo.com