まずOPENERS編集部から、被災地の皆さまに謹んでお見舞い申し上げるとともに、犠牲になられました方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、被災地域が一日も早い復興を遂げることを、心よりお祈りいたします。
わが国における観測史上最悪のマグニチュード9.0を記録した東北地方太平洋沖地震からちょうど2週間。今回の巨大地震が、私たちの想像をはるかに超えた深い傷を残したことが、日々の報道で明らかになりつつあります。地震につづく津波被害、福島原子力発電所爆発事故と放射線物質汚染、そして計画停電。多くの尊い命が失われ、いまなお行方が知れないひとが1万人以上──TVニュースや新聞が日々伝える、刻一刻と深刻化する被害情報に、たじろぎ、悲しみ、恐怖を感じつつ、この圧倒的な自然の猛威と、まるで綱渡りのごとき脆さを露呈した私たちの生活の枠組みをまえに、ある種の焦燥感にさいなまれました。ひとりの人間として、この震災にどう立ち会うべきか、そして、ウェブメディアとしてOPENERSはこの状況にどうコミットメントしていくべきなのか、と。
節電はしている、義援金は寄付した、必要な物資も送った。そのうえで、いま私たちになにができるのか? おそらく多くの方も、そんな心境ではないでしょうか。
そんななか、アメリカの女性シンガー シンディ・ローパーさんが被災地への応援の意味をこめて、予定どおり3月16日に東京公演をおこなったという事実を、Twitterをとおして知りました。当初は被災者の心情を慮って自粛も考えたようですが、被災者をはじめとする私たち日本人を、彼女ができるかたちで勇気づけようとしたとのことでした。
シンディ・ローパーの英断を知り、ハッとしました。OPENERSはライフスタイルマガジンを標榜しているのだから、文字どおりライフスタイルを提案しつづけることが責務なのではないか、と。東北関東大震災を経験した私たちのライフスタイルがいかにあるべきか──真摯に考え、みなさんに発信していく。それが、私たち編集スタッフが全身全霊で取り組むべきテーマではないか。そんな至極あたりまえの結論にいたりました。
被災地の方々のために、そして私たち自身がポジティブな気持ちで前へ進むために──。今企画では、そんな思いを共有してくださるクリエイター/著名人の方々に、未来へ向けた「私たちがいまできること」というテーマについてメッセージをいただきました。私たちの発信する言葉や情報が、被災した方々へのエールとなり、未曾有の惨事から日本がたちなおる、ほんの、ほんのわずかながらでも、一助になれば、幸いです。
2011年3月25日
OPENERS編集長 山口幸一