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![]() リクルマイ インタビュー#001反逆のレゲエアイドル
音楽やファッションなどカルチャーを世界に発信し続ける街、渋谷。
その渋谷を拠点とし、東京でもっともTOKYOを感じさせるコミュニティFMラジオ局、それがSHIBUYA-FM 78.4HMz。07年で11周年目を迎えたいま、SHIBUYA-FMは今後どのような展開をし、どう変化していくのか。 このコーナーでは、つねに東京・渋谷のカルチャーを発信し続けるSHIBUYA-FMとWEB マガジン『openers』のふたつの異なるメディアがコラボレーションして発信するコンテンツです。 毎回、SHIBUYA-FMプロデューサーの神谷幸鹿さんが、クリエイターやミュージシャン、DJと"シブヤ"をキーワードに対談します。 ![]() 左:The K、右:リクルマイ 今回は、自身の音楽レーベルをギタリストのThe Kとともに立ち上げ、そして7月21日に待望のセカンド・アルバム『MW(エムダブリュウ)』をリリースするリクルマイさんに、下北沢にあるDry & HeavyのベーシストMASTERPATAさんのお店"bar ERDE"にて、神谷さんがアルバム『MW』や今後のレーベルの活動について、お話をうかがいました。 構成=金子英史(本誌) 神谷幸鹿(以下神) 前作『Roots Candy(ルーツ・キャンディ)』から、約1年半ぶりのアルバム『MW』になりますが、この作品をつくるにあたって意識した事柄などはありますか? リクルマイ(以下リ) 前回と一番違う部分は、日本語のリリック(歌詞)がメインになっていることですね。 ここ数年のジャパレゲ(ジャパニーズ・レゲエ)ブームじゃないけれど、お客さんから日本語で歌って欲しいという期待を感じていたんです。 私は、私のライブを心待ちにしているお客さんをいちばん大事にしたいので、ぜひその期待に応えたいなと。
Dry & Heavy(ドライ&ヘビー)時代から、平行して日本語のリリックも書いていて、日本語メインのアルバムをいつかつくりたいという気持ちはあったんです。 神 それはお客さんに対して、ダイレクトに伝えたいってこと? リ そう! 英語でも日本語でも歌うのが、リクルマイのスタイルなんですよね。 それと、よりみんなと共有できる空間をもちたかったし、それに「日本語の曲もつくれるぞ!」みたいな(笑)部分も証明したかったんです。
神 まわりの関係者だったり知り合いのアーティストに、今回の曲を聴いてもらったときの反応はどうでした? リ とても良かったんです。 英語の詞よりもよりダイレクトに心に響くし、しかもミュージシャンたちがすごく支持してくれているんです。 サンプル盤を配った後も良い反応ばかり返ってくるから、これは間違いないって思っていますね。 だから、 早く発売して(お客さんに)届けたいですね!
神 日本語の歌詞は、この作品の前からもつくっていたの? リ つくっていましたよ。 今回の『MW』に収録されている「たそがれ」という曲は、かなり前につくったものなんです。 すごく気に入っていたので寝かせておいたんだけど、いま聴いても良いって思えたから収録したんですよ。 神 前作同様、セルフプロデュースですか? リ もちろん音楽でも何のジャンルでもそうだけど、ひとりで完璧に完結出来るものってないと思うんです。 だから、私はディレクションしているけど、たくさんの人たちが協力してくれていて、私を信頼して良い仕事をしてくれているから、これはみんなでつくったアルバムだと思ってますよ。 神 なるほど。 演奏の部分はThe Kさんが中心で、それプラスで多くのミュージシャンが参加されていますよね。 その人選は、2人で決めたんですか? リ 前作の『Roots Candy』は、RAINSTICK ORCHESTRA(レインスティック・オーケストラ)とか、あまり接点がなかった人たちとコラボしていたんですけど、今回はリクルマイ・バンドのメンバー中心でつくるという気持ちがあったんです。 前作は、レゲエという枠を取っ払って、いろんな世界感に自分の曲がいちばんフィットするスタイルを集めたアルバムなんだけど、今回は自分がいちばん得意な音楽がやっぱりレゲエなので、よりシンプルにレゲエにフォーカスしている作品なんですよね。 ただ、レゲエといっても懐の深い音楽だから、レゲエというブランドで思いっきり縦横無尽に遊んだというのが、今回のアルバムです。 神 という事は、聴いてもらいたいのはコアなレゲエ・ファンじゃなくって、より多くのミュージック・ラヴァーということ?![]()
リ そうなんです! その気持ちが大前提! こちらは人をわけへだてたくないのでどなたが来てもウェルカムです、みたいな感じです。 神 レゲエもロックもヒップホップも、世界的にもそうなのかもしれないけど、最近はそれぞれにカテゴライズドさえている音楽がさらに細分化されすぎている、という文化になってしまっているよね。 悪い事ではないんですが……。 リ まさにそうですね。 神 それがある瞬間、飛び越えて別のカテゴリーを好きになりますよね。 たとえば僕の場合、マイちゃんを好きになったキッカケは、DUBとかレゲエから好きになって、もちろんDry & Heavyも含めて、途中からレゲエやDUBという音楽の部分を飛び越えてマイちゃんというアーティストのファンになったんです。 マイちゃんのファンは、そういう人が多いのかなって思うんですが、どうでしょう? リ たしかにそうかもしれないですよね。 本当にありがたいですよ。 神 でも、ボブ・マーリーだってレゲエ好きな人だけじゃなくて、ロック好きの人とか、みんなジャンルの枠を飛び越えて聴くわけだからね。 それとおなじ事なのかなって思います。 リ 私は、レゲエというジャンル以前に良い曲を書きたいと思うし、 それが英語だろうが日本語だろうが、みんなの心に響いて欲しいな
って思うんです。 たしかにレゲエ・ミュージックは、私にとってはとてもファットな音楽で、いちばん得意な音楽なんだけれど、どちらかというと私というフィーリングをみんなに感じ取って欲しいなと思っていますね。
神 なるほどね。 では、今回のアルバムタイトル『MW(エム・ダブリュー)』の意味は? リ これは、1曲目の「My Woman」をイメージしているんですが、そのほかにもたとえば「Man & Woman」みたいないろいろな正反対の意味を示したいなと。 それでいて記号でみると「山アリ谷アリ」みたいなね。 私の歌っている内容って、けして手放しな、楽観的なポジティブ・ソングを歌っているわけではないんですよ。 人生って楽しい事ばかりじゃない、でもそれを乗り越えればボブ・マーリーの「Everything Gonna Be Alright!」じゃないけれど。 そういう気持ちを記号化しているんですよ。 最後は、登ってやる!
みたいなね(笑)。 神 なるほどねー! 記号で見るなんて、まったく思わなかったですね(笑)。 リ でも、それを記号にしちゃったがために、自分でレーベルやる事になったり……。 思いっきり"山"を背負っちゃったみたいな(笑)。 でも、意外と元気なんですよ。 [続く] 取材協力:bar ERDE:http://www.barerde.com/
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1996年4月28日開局。ヒットチャートにとらわれることなく、TOKYO SHIBUYAな選曲をDJ、選曲家とともに発信し、クリエーターたちを中心に支持を受けている。
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