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2007.10.10

田原 104 洋×SHIBUYA-FM 78.4MHz #002

10-FEET との出会い

音楽やファッションなどカルチャーを世界に発信し続ける街、渋谷。
その渋谷を拠点とし、東京でもっともTOKYOを感じさせるコミュニティFMラジオ局、それがSHIBUYA-FM 78.4HMz。07年で11周年めを迎えたいま、SHIBUYA-FMは今後どのような展開をし、どう変化していくのか。
このコーナーでは、つねに東京・渋谷のカルチャーを発信しつづけるSHIBUYA-FMとWEB マガジン『OPENERS』のふたつの異なるメディアがコラボレーションして発信するコンテンツです。
毎回、SHIBUYA-FMプロデューサーの神谷幸鹿さんが、クリエイターやミュージシャン、DJと"シブヤ"をキーワードに対談します。


引き続き、渋谷ストリート・カルチャーの重要人物、Toshi-Chang(トシちゃん)こと田原"104"洋さんに、TOKYOシブヤのストリート・カルチャー・シーンやブランド『モブスタイルス』の立ち上げ、そしてバンド"10-FEET"との出会いについてなどのお話を伺ったSHIBUYA-FM対談の第二弾。



構成=金子英史(本誌)

神谷:ブームでも、ショップ立ち上げていい意味で成り上がれる人って、ほんとうに何パーセントなんだろうとか思いますね。だからすごいですよ。

田原:ただ、自分を見失った時期もありましたね。
好きなことをしたいからブランドをつくって、自分の着たいものをつくって、ということが楽しくてはじめたんですけれど、売れはじめて小さいバブルになったときに、着たいものじゃなくて買いやすいものとか、流行っているものをつくるようになりはじめて、まったく自分ではデザインをやらなくなってしまったんです。
流行を発信する側なのに、ファッション誌を見ながら流行っているモノをつくっていた時期がありましたよ。

そのときは、やっぱりつまらなかったですよね。

神谷:そういうときは、売上はよかったの?

田原:売上は、良かったんです。良かったから原因が分からなかったんです。

神谷:でも、売上は伸ばしていかないといけないですからね。

田原:たしかにそうなんですけど、さっき神谷さんが「いい大学を出て、いい会社入って、というヒトたちとはちがう方向に僕らは向かっている」っていっていましたけど、そうしていた時期は、

俺はその人たちと変わらなかった思うんです。

もちろん、そういう人たちを否定しているわけではないんですよ。
業務として売れるものをつくる、それを売るという作業になるのは、なんらそういう人たちと変わらないと思うんです。

でも、その時期はやっぱり楽しくなかったんですよね。
だから、好きなものをつくって、がんばったほうが楽しいですよ。
ストリート系アパレルの業界自体は小さくなってしまったけど、いまは好きなことをやっているから、すごく楽しいです。

やっぱり面白いことをやらないとダメですね。

神谷:そうだよね。
SHIBUYA-FMもそのポリシーだけは貫き通しているんですけどね。
そういえば、トシちゃんといえば格闘技ですけれど、MOBAT(モバット)という格闘技系のブランドは、どういう感じで立ち上げたんですか?

田原:MOBATは、キックボクサーの小野寺リキと"NO KICK NO LIFE"のTシャツをつくったところから、スタートしたブランドなんです。
だから、リキと一緒にやっている感じなんですよね。

神谷:修斗の佐藤ルミナさんとは事務所をシェアされているとか。

田原:そうです。
友達関係でシェアしているだけですけどね。
彼は、「INSPIRIT(インスピリット)」というブランドにサポートされているんで、いっちゃえばですよね(笑)。
でも、ルミナとはミニスタイルという犬のブランドを一緒にやっていますよ。
神谷:トシちゃんのまわりって、ストリートと、修斗とかそういう格闘技系の人とうまく合わさって独特の雰囲気が出ているよね。
僕も格闘技が好きだから、トシちゃんにいろいろな試合に誘ってもらったり、しているけれど――。
そういえば、後楽園も独特の雰囲気で、ストリートなスタイルの子が多いですよね。
あれもひとつのカルチャーですよね。

田原:あれは、

佐藤ルミナとデビロックの遠藤(憲昭)がつくったカルチャーですよ。

そのカルチャーのなかに入っていて、いちばん長く引きずって、いまだに好きなのが俺なんです(笑)。

神谷:それはトシちゃん自身のコンセプトなんでしょうね。
音楽とファッションとの関係性はどうしているんですか?

田原:それは『エアー・ジャム』の司会をやらせてもらったところからはじまっていますね。
そこら辺の人たちとは、今だに良い付き合いをさせてもらっていて、みんな同世代だから仲が良いんですよ。
LOW IQ 01(ロウ・アイキュー・イチ)とか、SCAFULL KING(スキャフル・キング)もそう。
あとは、

やっぱり10-FEETですよね。

最初は、ラジオ番組のために京都から来てくれたんですよ。
京都の友だちから「すごく良いバンドがいるからラジオに出してあげて」っていわれて、そうしたら彼らがクルマで来て、出てくれたんです。
そのときに「音がカッコイイからこっちに出て来いよ!」って話をして、いろいろなレコード会社を紹介したり、うちの洋服でサポートしたり、彼らの帯もデビューからずっと僕が書き続けていますよ。
彼らは、いい意味で自分が連れて来たといえる自信のあるバンドです。
だから、売れて良かったですよ。売れなかったら責任とらないといけないですからね(笑)。

神谷:これからもそういうスタンスで進んでいくんでしょ?

田原:そうですね(笑)。

神谷:では最後に、熱いひとことお願いします。

田原:そうですね。
まずは、

家族と友達を大切して欲しいですね。

絶対、守ってくれるから。
波のある人生の人は、とくにそう。俺も最後まで助けてくれたのは、家族と友達ですから。
なので、ぜったい大切にしてください。



(おわり)

田原 104 洋 プロフィール

AIR JAM(エアー・ジャム)やFUJI ROCK FESTIVAL(フジロック・フェスティバル)などの司会、ラジオのパーソナリティー、役者など様々な活動を経て、今年で7年目を迎える、ストリート系アパレル・ブランド『モブスタイル』をプロデュース。
通称は、Toshi-Chang(トシちゃん)。
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