|
![]()
|
|
|
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() ![]()
第13回 「アート」 について言いきる 11月10日に発売されたアルバム『UTAU』をひっさげて、12月10日、11日はいよいよ東京国際フォーラム公演! ツアーを記念する「全部」言いきる連載再スタート! 回答=坂本龍一
Photo by JAMANDFIX
アートは社会にとって必要ではありません、余計なものなんです。 だから、社会に必要とされるアーティストになろうなんて愚の骨頂です。 アーティストははぐれ者じゃなきゃいけないし、自分がなりたいからなるのであって、社会がどう必要としているかなんてまったく関係ない。 アートを、エコのためにとか、貧困を救うために……なんて使っているけど、そんな馬鹿げた話はない。そういうのは、アートや音楽を使った洗脳だし、プロパガンダとしてアートを使うものではないと僕は思っている。 この前『サド、ゴヤ、モーツァルト』(ギィ・スカルペッタ著 / 高橋 啓訳 / 早川書房)という本を読んで、この3人は1789年7月14日のバスティーユ襲撃のときに、場所はちがうけど生きていたんですね。 フランス革命で王政と旧体制が崩壊するまでは、音楽や絵などのアートは、その時どきの権力者である教会や王侯貴族など、いわゆる金持ちの側で発展したもので、それはブルジョワを経て、現代ではお金をもつ企業や、お金を払う消費者などに変形しつつもいまもつづいている。 つまり、絶対王政ぐらいまでの長いあいだ、職人とアーティストはおなじ意味をもっていて、金持ちに雇われてやることだったし、そのことに疑念ももたなかった。“アートのためになにかをやること”なんてつい最近のことなんですよ。フランス革命あたりぐらいからそうやって新社会になっていく。 とても反語的なんだけど、アートはお金のあるところでしか発展しない。 だから、世の中の必要性などに反して、自分の道を行け。 アーティストの条件なんてないし、学校でアートを学ぼうなんて、もうそこからダメ。
![]() ![]() ![]() ![]()
|
|