2011年7月、アパレルメーカー大手の三陽商会がプレスリリースを発表した。そこには、愛らしいペンギンアートが紹介されている。じつは同様のリリースが、3月初旬にも配信されている。今回、多少アップデイトされているが、内容は概ね変わらない。三陽商会が社会貢献活動の一環としてmore treesと協働してアートピースを作り、「アートフェア東京」にて発表するというものだ。今回の震災により、「アートフェア東京」の開催が7月末にずれ込んだため、あらたに告知の場を設けたというわけだ。
Text by OPENERS
アートが広げる社会貢献活動の可能性
プロジェクトのテーマは、国内に高度な縫製技術を有する三陽商会が、社会貢献活動に取り組むことだ。目玉は森林保全団体として知られるmore treesとの協働である。そしてもうひとつ目を引くのが、アーティスト 栗林 隆氏の参画だ。国内では、まだ知らないひとが多いかもしれないが、すでに海外において高い評価を得ているアーティストのひとりである。青森県の十和田市現代美術館にて恒久作品が設置され、2010年には、森美術館「ネイチャー・センス展」に参加。2011年にはシンガポール、韓国の美術館での展示発表など、精力的な活動を見せている。