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2006.10.17

第2回 私が考えていた「お医者さん」と出会う

心療内科は、歴史の浅い科です。
そのため、心療内科のある医学部はごく限られています。(現在でも)
私の出身大学には、心療内科はありませんでしたので、5年生になるまで存在を知らなかったのです。

よく判らないながら、とりあえず行動しました。
大学の学生課に相談し、つてをたぐって東邦大学の心療内科を紹介してもらって、夏休みに見学に行ったところ……、

そこで行われていた医療は、まさしく私が考えていた「お医者さん」でした。
身体の症状を、心の問題と関連づけて考えていく……一方で、心だけに偏らず、身体の管理もしっかりやるという医療が、そこでは繰り広げられていました。
「これしかない!」と思った私は、大学卒業後に東邦大学心療内科に入局しました。

大学では、「濃い」心療内科を学びました。
病名でいうと、摂食障害(拒食症・過食症)やパニック障害、人格障害といった、精神科とオーバーラップしている領域の患者さんがほとんどでした。
正直なところ、「ちょっと自分のやりたいことと違うんだけどなあ……」と思うことも多かったのですが、こういう「濃い」患者さんたちを診ることで、心療内科的な技術は磨かれていったと思っています。

大学には、私は大学院生として在籍していました。
(現在は違いますが、当時は大学卒業後の臨床研修は必須ではなかったのです)
ですので、一般の研修医と違って、他の科をローテーションして研鑽を積むということが原則はできない状態だったのですが……、
「心療内科には内科の手技や治療技術は大事!」と考えてくださっていた医局上層部の配慮で、入局2年目の後半に内科研修に出してもらえました。
その行き先というのが、現在勤務している佐々木病院だったのです。

(続く)
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