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畠山美由紀と小島大介による音楽ユニット “Port of Notes” が本格的に始動開始!

“Luminous Halo” Tour 2009も好評のPort of Notes インタビュー

 
5年ぶりとなる新作アルバム『Luminous Halo(ルミナス・ヘイロー)〜燦然と輝く光彩』を完成させ、さらにはじつに8年ぶりとなる全国ツアーまでを敢行する、畠山美由紀と小島大介による音楽ユニット“Port of Notes”。
今作は、グラミー賞受賞のシンガーソングライター、ジェシー・ハリスをプロデューサーとして起用し、ニューヨークのスタジオで現地の一流ミュージシャンたちとのセッションから生まれた、まさにニューヨークの街の光と空気をまるごとパッケージした贅たくな逸品。
いつものサウダージな感じの彼らとはうってかわって、ポップで明るい、まさにサブタイトル通り“燦然と輝く光彩”的な内容に仕上がっている。畠山美由紀と小島大介のおふたりに、今作の出来映えやニューヨークでの録音、そして8年ぶりのツアーへの意気込みなど、いろいろとお話をうかがった。

文=金子英史

女流作家ヴァージニア・ウルフの一文からのインスピレーション

──5年ぶりとなる新作『ルミナス・ヘイロー〜燦然と輝く光彩』。タイトルはどのような意味を込めてつけたのでしょうか?

小島 美由紀ちゃんが決めました。

畠山 「生は、つり合いよく整えられた、一連の馬車ランプではない。生は意識をもったその最初から終局にいたるまで、我々を取り巻いている半透明な暈(かさ)、ルミナス・ヘイロー(燦然と輝く光彩)である。この定まらぬ、未知の捉えがたい精(スピリット)を書き表すことが小説家の仕事ではないだろか? できるだけ余分な皮相的なものをまじえるのを避けることによって、たとえそれが、時形に複雑に表されてかしれないにしても──」。イギリスの女流作家ヴァージニア・ウルフのこの文書にインスピレーションを受けました。私も私のヴィジョンをとられたい、燦然と輝く光彩のヴィジョンを……、という思いですね。

小島 聞かされたときは、とてもいいタイトルだと思いました。

──プロデューサーにジェシー・ハリス氏を迎えていますが、どのようなお話しをされたのでしょうか?

小島 バンド編成について、すこしだけ話した記憶がありますがほとんどおまかせで、デモトラックを送った数日後には、この曲はこういう編成で録りたいという、それぞれの曲の楽器の構成表のようなものが送られてきました。あとは、現地でもほとんど彼にお任せでしたね。彼のジャッジはすべて的確で、ボクらがすこしでも不満足に思った部分は、それを言葉にする前にきちんと理解して、修正してくれたので、本当に満足のできる作業でした。

畠山 直接話をしたワケではないのですが……。すごく反応が早くて、フレンチ・ホルンとか意外な楽器の提案などもあり、こちらサイドとしてもとても興味深いものでした。基本的には彼のアイディアにおまかせでしたね。

とてもエキサイティングだった、奇跡の6日間

──参加ミュージシャンもすべて外国人ですが、良かった点、大変だったことなどはありましたか?

畠山 これが大変だった! ということはとくにありません。はじめは、ちょっとシャイになってしまって「言いたいことが言えなかったらどうしよう……」とかも思いましたが、そんなこともいっさいなく、とてもスムーズに進みました。

小島 みんな僕らの曲をとても気に入ってくれて、楽しみながら演奏していましたよ。なので、まるで昔からやってるバンドのようにとてもフレンドリーにできたのが良かったですね。音楽は、譜面さえあればみんなでおなじ方向に進んでいけるので、言葉がなくてもわかりあえたと思います。センスのいいプレイヤーたちだったのでなんの問題もありませんでした。だいたいが2〜3テイクでOKテイクが録れて、とてもスムーズなレコーディングだったと思います。

畠山 みなさん、あたたかい理解力と関心の高さが感じられてうれしかったです。日本独特のフレージングやメロディにも興味をもっていらっしゃったし──。レコーディングはとてもエキサイティングでした。奇跡の6日間だったなぁ。

──録音はニューヨークで行われたとか。最近のニューヨークの街の感想を教えてください

小島 人も街もとてもポジティブでしたね。なにか新しいものが生まれてくるようなそんなエネルギーに満ちた街だと思いました。9・11の影響もあるのかもしれないけど、とても生き生きとしてましたよ。

畠山 なにしろあまり時間がなかったので……、ほとんどスタジオとホテルがあったSOHO近辺にいました。だから、ジェシーをはじめ、エンジニアのトム・シック、スタジオのスタッフ、ミュージシャンたちのあたたかいホスピタリティに感激しましたね。善良な部分のアメリカを心から感じられて良かったです。あと、野菜がすごく美味しかった! 物価は日本とおなじくらいですかね。でも、みんなリラックスしている感じが日本よりあった気がします。なんか、みんな人生を思い思いに楽しんでいるなぁ……と思いましたね。

大貫さんと曽我部さんの歌詞で、さらに広がった世界観

──楽曲制作でこだわった点、苦労した点を教えていただけますか? また、いつもはもっとサウダージな感じの楽曲がおおい気がしますが、今作はわりとタイトル通り明るいイメージの曲がおおい気がします。心境の変化などなにかありましたか?

畠山 今回は、いままでの“Port of Notes”の作品よりも、よりポップスとしてみなさんに聴いてもらえるように心がけました。

小島 そうですね、ライブをやる機会が多くなったので、まずはライブで盛り上がるような、お客さんと共有できるポップソングをつくることを心がけました。その後、アルバムを通して聴いたときにタイトルの通り、光の陰影をもった作品にしたかったので、幻想的でサウダージ感のあるような静かな曲を足していきました。オリジナル曲はすべて日本語詞だったので、その着地点も大変だった気がします。

畠山 いままでと違うアプローチに仕上がるまでは、随分試行錯誤をしましたよ。自分たちのサウダージ感を残しつつ、よりポップにするということ。たとえば、野外フェスとかで、みんなで踊れるような曲を入れたいね! とか。

小島 大貫(妙子)さん、曽我部(恵一)さんに歌詞を書いていただいて、さらに世界観が広がり、最終的にはひとつの方向でまとまったと思います。

──作詞で参加された大貫さんにお願いした経緯と理由は?

畠山 曲はできていて、まわりの評判も良かったのですが、歌詞が上手くいかなくて悩んでいたところ、ディレクターにアイディアをもらいました。「大貫さんにお願いしてみたら?」「ええっ! 大貫さんに頼んだりできるの?!」と、思ってもいなかった意見に大興奮。大貫さんに書いていただけるなら、そんなにうれしいことはない、とお願いしました。

小島 とてもいいアイディアだと思いましたし、ぜひ書いていただきたいと思いましたね。

──同様に曽我部さんを起用した理由は?

畠山 ジェシーとニューヨークのメンバーが春に日本に来たときに、“Port of Notes”とおおはた雄一くん、キセル、そしてサニーデイ・サービスと一緒にイベントに出させていただいたときですね。

小島 僕はむかしから彼らのことが大好きだったので、その日のイベントの打ち上げのときに直接頼んだんです。大好きな曽我部くんに歌詞を書いてもらえたので感激でしたね。

畠山 引き受けてもらえて良かったです!

みんなで踊って楽しめるようなスタンディング・ツアーにしたい!

──このアルバムはどんなふうに聴いてほしいですか?

小島 レコーディング中は、ネガティブなことはいっさい考えませんでした。だから、アルバムを通してポジティブな空気が流れていると思います。歌詞にもあるけど、いまいる場所から飛び出して勇気をもって新しいことにチャレンジしてほしいですよね。2010年に向かって、全肯定なそんな明るい気持ちに、このアルバムを聴いてなってほしいです!

畠山 とあるカフェでかけていただいて聴いたときに、その場のなにも邪魔せずに心地よいBGMになっていたのに気づきビックリ。お店のBGMにあいます(笑)! あとはドライブとか、入浴時とか……。

──さらに8年ぶりの全国ツアーですが、8年という長い月日はどのように過ごしていたのでしょうか?

小島 僕は、晩酌でのお酒の量を増やしながら過ごして来ました(笑)。

畠山 私は9年前にソロデビューをして、それから様々な方々、バンドとご一緒させていただきました。その間に結婚もしたな(笑)。(小島)大ちゃんも、自分のソロを何枚か出しているし。それぞれの経験が、また“Port of Notes”にフィードバックできてよかったと思っています。

──今回は、どのようなツアーを考えていますか?

小島 みんながハッピーになれるツアーです。順風満帆なツアーにしたいですね。

畠山 スタンディング・ツアーなので、みんなで踊って楽しめるようなツアーにしたいです!

──今回のツアーへの意気込みを!

小島 今回は、小池龍平くんとBICと4人で演奏します。彼らとはとても長い間いっしょに演奏してきた仲なので、リラックスしながら熱いプレーを聴かせることができると思います。みなさんが一緒になって楽しめるように一生懸命演奏します!

畠山 そして歌います! 全国のみなさま、ぜひ観に来てください。

──ありがとうございました!

Port of Notes(ポート・オブ・ノーツ)
畠山美由紀(Vocal)
小島大介(Guitar)

Port of Notes “Luminous Halo” Tour 2009
2009.11.05 Thu @熊本・BATTLE STAGE
2009.11.06 Fri @鹿児島・CAPARVO HALL
2009.11.08 Sun @福岡・BEAT STATION
2009.11.15 Sun @沖縄・桜坂セントラル
2009.11.20 Fri @愛知・NAGOYA CLUB QUATTRO
2009.11.21 Sat @岡山・エテパルマ
2009.11.22 Sun @岡山・サウダージな夜
2009.11.23 Mon @大阪・SHINSAIBASHI CLUB QUATTRO
2009.11.25 Wed @宮城・BACK PAGE
2009.11.28 Sat @東京・LIQUIDROOM
2009.12.15 Tue @盛岡劇場
Port of Notes
『Luminous Halo〜燦然と輝く光彩』

2800円
rhythm zone

Port of Notes
1996年、ヴォーカリスト・畠山美由紀とギタリスト・小島大介によりポート・オブ・ノーツを結成。
97年、EP『Port of Notes』でCDデビュー。以降マイペースに数々の作品を発表し、多くの人の生活に浸透していく。また、ポート・オブ・ノーツとしての活動のほか、それぞれソロ名義としても活発に活動をしている。 2001年、POLA化粧品のTV CMソングとして「With This Affection」が起用され、好評につき、02年には、「Sailing To Your Love」が抜擢される。
02年12月、松任谷由実30周年カバー・アルバム『Queen's Fellows』に参加し、翌年1月、日本武道館で行われたYuming Tribute Concert “Queen's Fellows”に出演する。04年に発売された、3rdアルバム『Evening Glow』では、松任谷由実の参加も話題となった。 08年2月、デビュー10周年を記念して、自身の選曲に新曲をくわえたベスト・アルバム『Blue Arpeggio〜Own Best Selection〜“青いアルペジオの歌”』をリリース。3月には、久々のワンマンライブを恵比寿リキッドルームにて行い大盛況に終える。
09年、本格始動。全曲ニューヨーク録音、Jesse Harrisプロデュースによる5年振りのオリジナル・アルバム『Luminous Halo〜燦然と輝く光彩〜』 を11月4日に発売。
また、8年振りの全国ツアーPort of Notes “Luminous Halo” Tour 2009を行っている。

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