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「最終的には元気になれるようなパワーを込めた新作」
CORNELIUS、くるり、スガシカオ、布袋寅泰をはじめとした多数のアーティストたちのレコーディングセッションやライブに参加しているドラマー、あらきゆうこ。 彼女のソロプロジェクト“mi-gu”の新作アルバム『pulling from above』についてお話をうかがった後編。 Text by OPENERS
布袋さんは、この人たぶん“モテルな”と思いました(笑)
──あらきさんが尊敬するヒトはどなたですか? 身近なヒトを尊敬するので、やっぱり教授(坂本龍一)や、小山田(圭吾)さんは、本当にスゴいと思いますね。親しくしてもらってうれしいなと思っています。 ──いろいろなアーティストのドラマーとしても参加されていますが、一番印象に残っている思い出は? ひとつは、“くるり”のオーケストラとやったパシフィコヨコハマでのライブ。それと、布袋(寅泰)さんとやった東大寺のライブですね。このふたつはここ数年で印象に残っています。コーネリアスはずっとやっているので、ショッキングというよりは、地に足をつけてちょっとずつのぼっているという感じなんですよ。 ──くるりのときはどのような印象だったのですか? そのときは明らかに自分はいつもとちがう演奏をしていたんです。ドラムだと、やはりボトムにいてガッチリしていたいと思っているんですけれど、そのときに限っては、ストリングスのヒトたちの上に乗って、流れをつくる演奏がベストだったんです。それがすごく楽しくできていたなと。とくにアンコールのときは、いつまでもこの感覚でいたいというところまで、みんなでいけていたことが、すごくよかったですね。 ──布袋さんはなにが印象的だったのですか? 布袋さんは、すごくギタリストなんですよ。リハーサルが、セッションからはじまったんですね。普通、資料テープに入っていた曲をやるんですけれど、曲の練習ではなくてジャムセッションからなんですよね。それがよかったですね。 リハーサルも、1日か2日はみんなとのコミュニケーションに費やしていて──、それがカッコよかったんです。大枠はキッチリしているんだけれど、そのメンバーでやれるベストというのを探ってくれるんですよね。そういうのとかがカッコイイですね。このひとたぶん“モテルな”と思いました(笑)。それは教授にも感じましたけれどね。 もうひとつは、オノ・ヨーコさんとやったときです。ヨーコさんがステージに来た瞬間に、すべてもっていかれたんですよね(笑)。それまでは、いろいろなヒトが歌っていたんですけれど、最終的にオノ・ヨーコ ライブになりましたもんね。 そのときは、ショーン(レノン)がバンマスというカタチで、バックバンドがコーネリアスグループだったんです。ヨーコさんのリハーサルは前日の5分だけだったのですが、ちょっと見て「いいわ、じゃあこんな感じでよろしくね」って。本番は本番の風が吹くみたいな感じで、帰ってしまったんですね。 ──海外のバンドは、あまりリハーサルをやらないですよね? けっこう崖っぷちな感じで演奏していたりするんですよ(笑)。だからニューヨークとかに行って、みんなでセッションでライブをやるんですけれど、本当にインプロビゼーションなんですよね。わたしはすごくリハーサルをしたいほうなのですが、彼らはリハでやっちゃったら、ソレが本番みたいな(笑)。 高橋幸宏さんとリンゴ・スターが混ざったようなドラムを叩けたらいいな
──演奏でヨーロッパやアメリカに行かれていますが、ちがいは感じましたか? ヨーロッパとアメリカは、それほど差がないんです。どちらかというと日本と外国で大きな線があると思いますね。細かくいうと、オーストラリアのメルボルンはすこし東京っぽかったりとか、アムステルダムは自由過ぎる感じとかはありますけれど(笑)、だいたい一緒だと思います。日本だけがちがう気がしますね。 ──ドラマーじゃなかったら、なにになっていると思いますか? 職業にはできないかもしれませんが、美容ジャーナリストにはなりたいですね(笑)。 コスメ系のコラムとか書いたり。コスメがすごく好きで、自分が敏感肌なので、それに合うものとか、いろいろ試して追求したりして、化粧水を自分でつくったりしてるんです。好きなんですよね。 ──あらきさんの目標を教えてください 死ぬときにたくさんのヒトに囲まれて、みんなが笑って、お互い「ありがとう」って言いあって、そのなかで人生を終えることができたらと思います。そのためのいまです。そこにたどりつく前に死ぬかもしれませんが、最終目標はそれですね。「いやー、生まれてきてよかった!」、みんなも泣きながら笑って「ありがとー、また来世でね!」って(笑)。 ドラマーとしての目標は、高橋幸宏さんとリンゴ・スターが混ざったようなドラムを叩けたらいいなと思っています。幸宏さんのドラムはスゴいので、すこしでも幸宏さんみたいに叩けるように、頑張っているところです。堀江(博久)さんが、“pupa”で幸宏さんと一緒で、よく「あらきさんより音デカイからね」って言うんです。ただ音量の大きさを感じさせないセンスの良さの方が前に出ている、そういう感じもスゴく好きで、カッコいいなと思っていますね。 ──読者へメッセージをお願いします このアルバムは、最終的には元気になれるようなパワーを込めました。 妊婦さんや赤ちゃんや子どもたちに聴かせても、恥ずかしくないつもりで歌詞も書いていますので、ぜひ聴いてみてください! ──ありがとうございました mi-gu from あらきゆうこ http://www.office-augusta.com/araki/
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