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ART|写真展「The Soul of Music」ライカ銀座店サロンにて開催 ポートレイトフォトグラファー マット・ヘネック氏インタビュー(1)
世界の名だたる音楽家たちのポートレイトを撮り下ろしてきたドイツのフォトグラファー Mat Hennek(マット・ヘネック)氏による写真展「The Soul of Music」が、12月11日(日)までのあいだ、ライカ銀座店2F サロンにて開催される。来日したへネック氏に、作品にまつわるエピソードを聞いた。
文=OPENERS 写真=鈴木健太 コミュニケーションの延長に写真がある──なぜポップミュージシャンではなく、クラシックの音楽家なのでしょう?
──ポップミュージシャンとクラシックの音楽家とのちがいとは? クラシックの音楽家たちは、撮られることに慣れていない。だからナチュラルでピュアな表情を見せてくれる。かたやポップミュージシャンたちは撮られることに慣れているから、自分の一番いい顔、求められている表情をつくってしまうんだ。そういった意味で、クラシックの音楽家たちはつくられた顔をもっていないから、会話をしながら、仲良くなりながら進めて、最終的に写真へと仕上げていくことが重要になる。写真が第一の目的ではなく、コミュニケーションの延長に写真がある、という感じかな。 だから撮影はちょっとだけで、ほとんどが会話してる。僕はあまりシャッターを押さないタイプだしね。2時間話して、10分で撮影したこともあるよ。2時間でお互いを知り合っているから、そんなことも可能なんだ。信頼関係がない場合は、“NO”と言われてしまえばそこで終わり。信頼関係があるからこそ、最終的に自然な表情を見せてくれるんだ。 ポートレイトフォトグラファーにはもっとも必要な資質
たとえば彼らが100人のひとと順番に握手をしていくとして、99人は彼らを“神様”として扱うだろう。でも僕だけが、おなじ目線でフランクに話しかければ、僕に興味をもつよね。もちろん偉大な音楽家であることはわかっているけど、そこで“神様”として扱えば、それだけ距離ができてしまうんだ。 これはポートレイトフォトグラファーにはもっとも必要な資質だと思うんだ。上からでも下からでもなく、相手とおなじ目線で話すこと。以前、リチャード・アヴェドンというポートレイトフォトグラファーの仕事を見たことがあるんだけど、彼は自分の背後にカメラをセットし、ケーブルレリーズを手にもって、インタビューをしながら相手にはわからないようにシャッターを押していたんだ。それは非常に興味深かったし、勉強になった。カメラに集中するのではなく、“話していること”が重要で、カメラの存在が互いのあいだにないぶん、よりナチュラルな表情を撮ることができるんだ。 ![]()
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INTERVIEW|「The Soul of Music」開催
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