
2009.12.03
「カタチにこだわらず、好きなことをやろうよ」
CLUB KING主宰 桑原茂一インタビュー
11月29日(日)に開催された>free paper dictionary produce 「ART PICNIC vol.1」につづいて、12月10日(木)にはCLUB DICTIONARY#8「愛は生きてるか? 言葉に魂はあるか? LOVE LETTER 2009」をオーガナイズするCLUB KING主宰の桑原茂一さん。2009年最後のCLUB DICTIONARY#8を前に、近況をうかがった。
文=オウプナーズ
写真=原恵美子
自分はやっぱり表現していないとダメなんだ
この前、映画の『パイレーツ・ロック(原題・The Boat That Rocked)』を観てきたんですが、とってもいい映画で、めちゃくちゃ劇画調なんだけどロマンティックな映画で、本当に音楽は素晴らしい。1968年のロンドンが舞台で、当時のBBCは1日45分しかポップスをかけらない時代だったんですが、船の上からDJたちががんがんロックをかけていて、それを2百万人以上が聴いていた。
僕がよくロンドンに行っていた1977年前後、ロンドンに着いてホテルに入ったらまずラジオをつけて音楽を聴くと、「ロンドンに来たんだ」って実感ができた。その感じをまた思い出して、僕は懐メロは嫌いなんだけど、自分が帰れる場所、ホームはここだって感じがして、やっぱり表現していないとダメなんだなと。
六本木ミラーズがオープンしたときの音選協(日本音楽選曲家協会)の立ち上げのことを思い出して、いまそのへんで“適当に流しているDJはくたばっちまえ”って(笑)。
来年はパフォーマンスも積極的にやっていきたい
enlightenmentのヒロ杉山さんは、いま365日作品をつくっているんですよ。5月にヒロさんと食事をして、「インターネットをつかってなにか新しい表現ができたら」と話して別れたら、その晩(今年の5月)から毎日作品が公開されています。
いま、twitterという新しいメディアが生まれて、僕も使っているけど、ブログだとちょっと構えてしまう感じが、twitterにはない。気持ちの変化を刻々とつぶやけるという親近感がtwitterにあるのと同じように、ヒロさんの作品も日めくりカレンダーのように新作が見られるのはすごいことです。そういうことにワクワクしますよね。
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いまは、社会や世の中がキレイにシステムが組まれてしまっていて、それに甘んじているのではつまらない。絶対なにかやりかたがあるはず。だから、「ART PICNIC vol.1」も普段見せる場のないデザイナーに集まってもらって、お祭りになって、馬鹿やってほしいなと。
昔は絶対ひとがやらないことをやるのが楽しかったんだけど、いまは、自分のうしろに新しいことをやるヤツがないとみんな言っていますよ。
フリーペーパーの『dictionary』も21年やってきて、クラブカルチャーからはじめて、ひととひとが交わる場所がないとルーティンに流されていくのもわかったので、来年はパフォーマンスも積極的にやっていきたい。そんな思いも込めて、12月10日(木)に、VACANTで、ラブレターのリーディング中心としたCLUB DICTIONARY#8「愛は生きてるか? 言葉に魂はあるか? LOVE LETTER 2009」を開催します。
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『dictionary』も、これまではカタチを決めて出してきたけど、これからはカタチにこだわらず中身を考えて好きなことをやっていこうと。だから、12月10日発行号は、B4版になります。自分たちが動きはじめると、決めたことが物足りなくなるんですよ。
来年はもっと遊びたいなぁ。一番やりたいこと?
ラジオ番組をやりたい。ラジオ番組で選曲をしたいね。でも僕は札付きだからなぁ(笑)。
今年最後のCLUB DICTIONARY#8開催決定!
「愛は生きてるか? 言葉に魂はあるか? LOVE LETTER 2009」
日時│12月10日(木)18:00 OPEN/19:00 START
会場│VACANT
東京都渋谷区神宮前3-20-13
出演│近田春夫、しりあがり寿、一色紗英、赤塚りえ子、江戸川卍丸、石川直樹、小林節正、山田博行ほか
http://www.clubking.com/