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マイケル・ジャクソン「THIS  IS IT」オーディションに合格した、ただひとりの日本人ダンサー ケント・モリ インタビュー1 LOUNGE INTERVIEW
2011.04.05

INTERVIEW|マイケル・ジャクソン、マドンナ──

二大ポップスターに選ばれたひとりの日本人ダンサー

ケント・モリ インタビュー(1)

2011年2月。テレビ収録/ワークショップ開催のため帰国したケント・モリ。現在クリス・ブラウンの専属ダンサーとしてエンターテイメントビジネスの本場 アメリカで活躍するひとりの日本人ダンサーだ。そう、マドンナの専属ダンサーと言えばおわかりになる方も多いだろう。さらに言えば、あのマイケル・ジャクソン未完の復活ライブ「THIS IS IT」のバックダンサーに抜擢された日本人といえば、もう知らないひとはいないはずだ。当時わずか24歳という若さにして、ダンサーとして頂点を極めたといっても過言ではないわけだが、一体なぜマイケル・ジャクソン、マドンナという二大ポップスターが彼を愛したのか? ダンスにかける情熱だけを胸に、みずからの力を信じて歩みつづけた軌跡、そして2011年「ケント・モリ」ストーリーの“これから”について聞いた。
 
Text by OPENERS
 

オンリーワンでいたい

──世界中の人びとがあなたのダンスにマイケル・ジャクソンの姿を求めていますが、それについていかがですか?
 
光栄に思っています。彼は僕自身の完全なルーツ、“神様”という存在。だからみんなが僕のダンスを好意的にマイケルとしてみてくれるのはうれしい。それに、とくに理由もなくメディアがダンサーという存在を取り上げることって、残念ながら過去にはあまりなかった。それがマイケル・ジャクソンのダンスをきっかけに、僕が脚光を浴びたということにはなにか理由があると思うんです。ダンスの業界は世の中に認知され、脚光を浴びるということが、じつはほとんどない。スポーツでも歌でも役者でも、ほかの業界にはどこも一億円プレイヤーがいて、メディアがどんどんとり上げてくれるけど、僕がいるダンスの世界というのは、たとえば世界大会で優勝しようが、マドンナの専属ダンサーをやっていうようが、なかなか記事にもならない。ダンサーとして成立するにはEXILEやtrf、DA PAMPのような、アーティストグループとしてのあり方しかなかった。
 
でもいろんな偶然、必然が重なって僕にタイミングがきて、世の中が注目してくれた。このチャンスを200、300パーセント活かしてつぎに繋げたいと思うから、まずはマイケル・ジャクソンというきっかけだったとしても僕に注目してくれたことを本当に光栄に思うし、同時にこの先は“ケント・モリ”というスタイル、人間を見せていきたいと思っています。

ダンスに興味があるとか、音楽好きだけのひとだけでなく、おじさん、おばさん、おじいちゃん、おばあちゃん、子どもたち……一般のひとたちを動かすにはあれくらいの話題性がなかったら、そこの扉って絶対に開かなかったと思うんです。僕はいちダンサーという立場から、なにができるかを提示したいし、世間に認知させたい。そういう意味で僕個人にいろんなひとが注目し、「マイケルを踊って」「ダンスを見せて」という機会を設けてもらえることは本当に光栄です。
 
──マイケルとの出会いは?
 
もともと母が音楽が大好きで、物心ついたころからああいったダンスミュージックを聴いていました。幼稚園の送り迎えのクルマのなかでマイケルが流れていたことは今でもはっきり覚えています。ただ自分の意志でアルバムを買って、聴いたというのが12、3歳でした。昔聴いていた音楽が耳に残っていて、あれをどうしても聴きたいという衝動にかられて聴いたのがきっかけです。マイケル以外にも当然ほかの音楽もいろいろ聴こえてくるんだけどなにも感じなくて。悪くはないけど、クレイジーになるような感覚を抱いたのはマイケルで、彼との出会いはあまりに衝撃的だった。
 
──その後19歳でダンスをはじめて、すぐアメリカに渡られたわけですが、不安はなかった?
 
よく“チャレンジ”って言われますけど、自分のなかではそういった意識はまったくなくて、自信があった。ダンスをはじめてすぐのときは日本一になりたいと思っていたけど、いや、日本一なんていうのはけっこう身近だな、と。もっともっと上にいきたいと思ったし、それに日本で活躍するということにあまり魅力も感じなかった。本場でやりたい、マイケル・ジャクソンのいる国でやりたい。それで2006年4月にアメリカに渡り、2008年4月にはマドンナのステージのリハーサルに入っていました。
 
──国籍や体格などふまえ、壁を感じたことはありましたか?
 
1ミリもないですね。国籍や体格、年齢についてはよく聞かれますけど、僕はそれは全部武器だと思ったし、強みだと思ってた。よく“日本人だから”って言うひとがいるけど、僕は“日本人だから”スペシャルだと思っちゃう。ほかに誰もやったことがないんだったらまさに自分にやらせてほしいって思うし、ほかに誰かがやったって聞くと興味が覚めてしまう。誰かが作った道のうえなんか歩きたくないし、自分が道を作りたい。オンリーワンでいたいんです。
 
Chris Brown 「Yeah 3X」※3:44〜/向かって右側の赤いジャケット+シャツにデニムのショートパンツの衣装


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INTERVIEW|ケントモリ インタビュー
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