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LOUNGE INTERVIEW
2009.06.17

BIG BEACH FESTIVAL '09を引き連れて来日

FATBOY SLIMに直撃インタビュー!

FATBOY SLIM(ファットボーイ スリム)こと、Norman Cook(ノーマン・クック)の地元であるイギリス・ブライトンで、2001年と翌02年に開催されたビーチ・コンサート「BIG BEACH BOUTIQUE」。
2002年には観客25万人を集めるというモンスターぶりを見せつけ、その後も世界を回ってきたこの伝説的なビーチパーティーが、ついに、日本では横浜八景島の海に上陸。
6月6日(土)に「BIG BEACH FESTIVAL '09」が開催され、2万人のオーディエンスを沸かせた。
このパーティーのために来日したFATBOY SLIMを直撃!
Text by OPENERS
Photo by JAMANDFIX
 

何で今まで日本でやっていなかったんだろう!

――今回日本で、このレジェンダリーなビーチフェスを開催するにいたった経緯を教えてください

僕の地元、ブライトンではじめたビーチパーティーなんだけど、世界中のいろんな場所でやったり、どんどん大きくなっていくなかで「日本でビーチパーティをやらないなんて間違っている!」って思っていたんだ。日本が大好きだからね。フェスティバルができるようなビーチを探すのに、すこし時間がかかってしまったんだけど。日本にはもう15回くらい来ていて、ここのひとたちと食べ物が大好きなんだ。日本好きが高じてブライトンに日本食レストラン「OKINAMI」を所有しているほどなんだよ。

それになにより、日本のオーディエンスとは、音楽に対しておなじ想いをもっている気がしているんだ。あとブラジルも。日本とブラジルが、僕のフェイバリットプレイスだね。

――日本とブラジルとは、またずいぶん印象がちがう気がしますが

もちろん、それぞれのオーディエンスには大きな差があるよ。
でも、何回かその国でプレイすれば感覚がつかめる。日本のオーディエンスがどんなプレイを好んでくれるか、もうわかっているよ。日本人はスマイリーで楽しいことが好きって感じがする。そこまで深刻ぶっていないって言うか。僕にとってパーフェクトなオーディエンスだね。

Photo By KOTARO
――今回出演のDJ陣のなかで、自ら希望したDJや楽しみにしているDJはいますか?

じつは、僕の友人でもあり、ブライトンやネス湖での「Big Beach Boutique」でもプレイしていたカール・コックスにも出演してほしかったんだ。残念ながら彼も忙しくて、それはかなわなかったんだけど……。
彼のDJは本当に素晴らしいから、彼の後にプレイするなら僕も本当に良いプレイをしなきゃって思わされるほどなんだ。
 
――オーディエンスを“上げる”ことが最高に上手ですよね。観客のなにをみて次の展開を考えていますか? 秘密を教えてください

秘密といえば、僕には前列の100人とライトしか見えない、ってことかな。あとはみんなが楽しんでる証拠である、白い歯が見えるっていう……。
もちろんムードや、とくに今回のようなビーチでは天候によって展開を考えるよね。オーディエンスが疲れているようだったらちょっとスロウダウンしたり。だから、もちろん白い歯だけを見てるんじゃないよ(笑)。
DJによっては、「スポットライトのなかで自分がDJをしている、それを大勢の観客が見ている」って状況に満足するだけのひともいるけど、僕はちゃんとオーディエンスとコンタクトをとりたいんだ。
 

My Music is for the Hips, NOT for the Head


――今年の2月に発表されたBPA(ブライトン・ポート・オーソリティー)のプロジェクトからも、楽曲の素晴らしさだけでなく、誰も勝てないユーモアを感じてしまいます。“音楽を通しての自己表現”と、“ひとを楽しませること”、どちらが動機としてより優位にたっているのでしょう?

“Entertaining people”だね! それを考えて曲をつくっているよ。
ミュージシャンでも、たとえばRadioheadとかは、深刻な問題とか政治を取り上げてディープな曲をつくるよね。でも、僕の音楽は「ヒップ」のためであって「頭」のためじゃないんだ!

――リミックス盤を聴くと、自身の曲だけでなく“他人の曲の活かし方”にも卓越している気がします。べーシストとして音楽活動をしていた経験から、曲の構成や作曲に対してちがう視点をもっている、ということも関係あるのでしょうか?

もちろんそれはあると思う。多くのDJが、リミックスをするときダンスフロアのことしか考えてないようなリミックスをするよね。それは、そういうDJの多くが“ミュージシャン”っていう道を通ってきてないからだと思うんだ。
その点僕は出発点がミュージシャンだったから、曲自体の大切さと、「DJとしてどうやったら踊らせられるか」ってことの、両方のことがわかるんだ。それはとてもラッキーなことだと思うよ。

――最後に、最近どんな音楽を聴いているか、教えてください

プライベートでは、どんどん昔の曲を聴くようになっているんだ。今は1940年代音楽がムードで。ブルースやジャズといったね。
僕はパンクロックとともに育って、そのあとソウルミュージックを聴くようになり、そしてゴスペルを聴くようになり、って感じなんだけど、今は戦前のブルースを聴いてるんだ。バンジョーやウクレレも弾いているんだよ。でも、それが僕の作品に影響するなんてことはないね。プライベートで聴くものは完全に分けているんだ。
 
ユーモアと高い音楽的クオリティを兼ね備えたスーパーDJ/ミュージシャンのFATBOY SLIM。大好きだという日本での念願のBIG BEACH FESTIVAL開催を目前に控え、穏やかな口調のなかにも音楽、DJ、そしてなにより人を楽しませることへの情熱が伝わってきた。


alife Entertainment presents 『BIG BEACH FESTIVAL‘09』
同イベントは、横浜・八景島シーパラダイス内 BIG BEACH FESTIVAL‘09特設会場にて、2009年6月6日に開催された。
出演者|FATBOY SLIM、LUCIANO、LAYO&BUSHWACKA! ほか
オフィシャルサイト|www.bigbeach-fes.com
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