リージェント・ストリートはロンドンを代表するショッピングストリート。誕生は産業革命に湧く1825年。都市開発のため当初からショッピングストリートとして計画されたため、一軒も住宅が存在しない世界的にも稀有な大通り。美しい曲線を描いてつづくストリート沿いには英国を代表する老舗店舗をはじめ、ワールドワイドなブランドショップが軒を連ねる。
文=寺田直子
写真=Rob McDougall
協力=VisitBritain
通りには、ロンドンの街を象徴する名店が目白押し
1860年代に創業した『ペンハリゴン』は英国王室御用達の老舗。「ハマム・ブーケ」「ブレナム・ブーケ」「ブルーベル」など100年近く愛される名パヒュームやグルーミングアイテムの数かずを時空を超えて継承している。また、『ナショナル・ジオグラフィック』はご存知、ナショジオ(『ナショナルジオグラフィック』)の世界初の直営ストア。大規模な店内にはアドベンチャーマインドを刺激するウェア、グッズなどが並び壮観。ハードギアのポテンシャルを体感するためマイナス温度に設定されたスペースや、ナショジオの出版物を揃えたコーナーなど旅心を刺激して飽きることがない。
チューダー様式の外観が印象的なデパート『リバティ』も75年に創業した歴史ある場所。向かいには世界各国の新進気鋭のデザイナーを起用したスワロフスキーのコンセプトショップ『スワロフスキー・クリスタライズド』が。そして、ショッピングに疲れたら、これもリージェント・ストリート名物のひとつ、名門ホテル『ザ・ランガム』で本場のアフタヌーンティーを味わいたい。
ショッピングも楽しいが、歴史あるリージェント・ストリートは文化的視点で見てもじつに興味深い。そこで活用したいのが無料アプリの「Regent Street Architectural Guide」。およそ1.6キロ、通り沿いに点在する史跡や建築様式63スポットをマップ付きで解説・網羅したセルウォーキングガイドで、所要時間は30分〜1時間程度。美しいファサード、建物を彩るガーゴイルなどいままで気づかなかった通りの微細な意匠にあらためて感動をおぼえる。英国風情のオーセンティックさからエッジーなスタイルまで、リージェント・ストリートの個性溢れる表情を歩きながら楽しみたい。