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できればそっとしておきたい2枚のアルバムについて
きわめて個人的なことで恐縮ですが、大貫妙子さんのアルバム『romantique』が発売された1980年は、YMOと教授の追っかけ(笑)をしていて、大貫さんのアルバムももちろん発売当日に買った記憶があります。まだ10代の子どもで海外旅行などしたこともないのに、その全体の基調となる旋律のきらめきと美しい歌声に東欧の深い森とか凛とした冬の光景を思い、「新しいシャツ」の素晴らしい歌詞と歌唱はいま聴いても心動かされます。 前回のアルバム『にほんのうた 第一集』に続いて、10月3日に最新マスタリングで発売された2枚のアルバムを中心にお話をうかがいました。 文=梶井 誠(本誌)
セカンドアルバム『SUNSHOWER』の演奏はほんとうに素晴らしい
──今回、デビュー&セカンドアルバムがクラウンから再発されました クラウンのディレクターから2枚のアルバムを「きちんとCDにしておきましょう」と勧められて、マスタリングして発売しました。クラウンでは「大貫妙子セレクション」以来のことになります。CD化されたもののなかでは。 ──そうなんですか。では納得できるものになりましたね デビューアルバムの『Grey Skies』。そしてそれに参加してくださった坂本さんと意気投合してつくった、2枚目の『SUNSHOWER』。それはアレンジを全部お願いして、一気に録ったアルバムなんです。自分の歌はさておいて(笑)、演奏は素晴らしいですよ。当時は全員20代。本当に上手い。それはいま聴いても驚きますね。 ──村上秀一さんの本などを読むと、このアルバムに参加されているミュージシャンは当時、毎日レコーディングしていたそうですね。そういう勢いとか若さも感じます ウチコミとかが、日常でない時代でしたから。参加してくださったミュージシャンは、ひっぱりだこでしたね。あの時代は、会えば音楽の話ししかしませんでしたから。つねに生まれてくる新しい音楽やテクニックの話しばかりでした。日常は音楽で満たされていた時代でした。でも、個人的には、この2枚。できればそのままそっとしておきたかった。という気持ちはあります。サウンドと歌がミスマッチだから(笑)。 映画『めがね』を観た人が私に電話をかけてくるんです
──映画『めがね』のエンディングの主題歌はいかがでしたか 映画は、偶然ですが私と同じタエコ(小林聡美)という名前の主人公がとある海辺に旅行に行った話。特別なストーリーはないんです。その何も起きない感じが、よいのかもしれません。 曲づくりは台本を読んで、編集前の画像を家で流しながら進めました。エンディングテーマは映画の句読点のようなものですから。この映画が何を伝えたいのかをある程度集約しなければなりません。今回はそれほど難しくありませんでした。私の好きなテーマでしたし。
ウェブでも、もうちょっとゆっくりした時間を‥‥
──大貫さんのホームページは、シンプルなビジュアルで素敵ですね ウェブデザイナーの方と話をして、サイトを開いたときに、目がつぶれるような色の洪水のようにならないようつくりました。“赤い毛糸で何かやりたいな”と思っていたので、毛糸をビデオで撮影してビジュアルにしています。でも、インフォメーションやディスコグラフィーなどは、ネットサーフィンする人からは「遅い」って言われているので、そろそろスピードを上げようかな(笑)と。 インターネットはちょっと苦手ですね。できればパソコンを開きたくない(笑)。ウェブならではの情報はありがたいけど、ブログとか他人の情報にはあまり興味がありません。ウェブでももうちょっとゆっくりした時間を共有できればいいのにと思います。が、ウェブに求められるものはそういうものではないんですよね。そういう意味では、メールのレスがと〜っても速い坂本さんとは対極ですね。坂本さんは時代が求める申し子みたいな方ですよね。身体にPCがくっついているんじゃないかと思っちゃう(笑)。でも彼はデジタルな人ではありませんけどね。彼の音楽を聴けばわかります。 デジタルツールを使って、もっともアナログ的なことを発信していますから。 ──坂本さんの最近の活動についてはどう思われますか? しばらくお会いしていませんが、坂本さんが主宰されているcommmonsプロジェクトはとても面白いと思いますね。音楽業界や、音楽を取り巻く状況が変わってきているので、そういうなかでは当然こういうカタチは起こってくると思います。 坂本さんの活動は音楽以外にも環境問題に取り組む「more trees(モア・トゥリーズ)などもあって、もちろん私も賛同しています。坂本さんはそういう活動の旗振り役で大変だと思いますが、本当に精力的に活動されていますね。存在が大きいだけに、いろいろ辛いこともあると思いますが、市井の友人として、出来るかぎりお役に立ちたいと思っています。 ──ありがとうございました
洗足学園音楽大学 冬の音楽祭「FUYUON!2007 SENZOKU」に参加します
コーラス隊「フレーバー」コンサートwith大貫妙子
日時|12月4日(火)開場14:30/開演15:00 会場|前田ホール(洗足学園 溝の口キャンパス/JR南武線・東急田園都市線「溝の口駅」南口徒歩6分) 演奏|門倉ゼミ ゲスト|大貫妙子 チケット|音楽祭パス[期日中全日有効]当日¥1,000/前売¥800 前売券[音楽祭パス]取り扱い―― 電子チケットぴあ URL=pia.jp/t Tel. 0570-02-9999 (Pコード 781-480) ミュージックショップ・ドミナント[洗足学園内カレッジセンター地下1F] Tel. 044-865-5024 洗足学園音楽大学 演奏部 Tel. 044-856-2981(平日10:00〜17:00) お子様の入場|不可 お問合せ|洗足学園音楽大学 演奏部 Tel. 044-856-2981(平日10:00-17:00) 詳しい情報はこちら「FUYUON! 2007 SENZOKU」ホームページ http://www.fuyuon.com/
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