|
|
|
|
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() 第三部より W. ユージン・スミス、無題 |「抵抗の60年代」 1969年頃 ©2008 The Heirs of W. Eugene Smith
![]() 世界の写真表現をリードしていた20世紀のアメリカを浮き彫りにする写真の数々
東京都写真美術館では、時代によって3つのパートに分けた写真コレクション展「ヴィジョンズ・オブ・アメリカ」を開催中。 アメリカは20世紀において、写真初期から現在にいたるまでティモシー・H. オサリヴァンやアンディ・ウォーホールなど世界を代表する作家たちが写真表現をリードしていた。アメリカは、アメリカ国籍の作家はもちろん、ヨーロッパやアジアの作家にとっても重要な創造の「場」であり「対象」であった。 こんかいこの「ヴィジョンズ・オブ・アメリカ」では、 19世紀のダゲレオタイプから現代にいたるまで「アメリカ」という場のなかから生み出された多種多様な表現を持つ作品を、約2万4000点におよぶ東京都写真美術館のコレクションのなかから選りすぐり、時代とともに『第1部星条旗 1839-1917』『第2部わが祖国 1918-1961』『第3部アメリカン・メガミックス 1957-1987』の3つのパートに分けて展示している。 現在は、その第2部が開催中だ。 ![]() 第2部より名取洋之助 最大のホームラン・バッター、ベーブ・ルース |「アメリカ」1937年 ゼラチン・シルバープリント
展示されたおおくの写真からは、単にアメリカの建国以来の歴史だけではなく、「グローバル/ローカル」といったアメリカ文化がもつ重層性が見えてくる。本展は、日本人にとってなじみのある作品や写真家が多数紹介されているので、ふだん写真展に足を運ばないひとでも、ひろく楽しめる展覧会となっている。 これまでになかった写真/写真史におけるアメリカという視点を見つめなおせるいい機会となるだろう。
第2部『わが祖国 1918-1961』 Part2 “This Land is Your Land” 会期|2008年10月19日まで 第一次世界大戦の終結した1918年からケネディ大統領就任の1961年まで、資本主義社会のなかで中心的地位に躍進し、経済・文化・ライフスタイルを世界中にひろめていったアメリカの成長いちじるしい時代を、写真表現の変遷とともに紹介。 ヨーロッパからの影響をこえて独自の新しいヴィジョンを確立していく様と、社会問題とのかかわりによって写真が重要な役割をになうことになるこの時代を、アメリカを舞台に活躍し、写真史に布石をのこした写真家たちの作品によって浮きぼりにする。 第2部の出品作家 エリオット・アーウィット、リチャード・アヴェドン、アンセル・アダムス、ウィジー、ベレニス・アボット、エドワード・ウェストン、ウォーカー・エヴァンズ、石元泰博、イモージェン・カニンハム、ロバート・キャパ、ハリー・キャラハン、ウィリアム・クライン、アンドレ・ケルテス、チャールズ・シーラー、ベン・シャーン、ラルフ・スタイナー、ポール・ストランド、ウィリアム・ユージン・スミス、ブルース・デヴィッドソン、名取洋之助、林忠彦、ルイス・フォア、福光太郎、ロバート・フランク、アーヴィング・ペン、マイナー・ホワイト、カール・マイダンス、三木淳、リゼット・モデル、ドロシア・ラング、ダン・ワイナーほか ![]() 第2部より三木淳 ダラス モーター・ショー「アメリカ・フィフティーズ」より 1954年 ゼラチン・シルバープリント
第3部『アメリカン・メガミックス 1957-1987』 Part3 "AMERICAN MEGA MIX" 会期|2008年10月25日〜2008年12月7日 第3部では、20世紀後半のアメリカ文化を、写真、美術、文学、音楽のジャンルにまたがって横断的にとらえ、ジャック・ケルアックがビート世代を代表する小説『オン・ザ・ロード』を発表した1957年から、ポップ・アートのスーパースターアンディ・ウォーホルが没した1987年まで、このふたつの象徴的な出来事で区切られた30年間を約150点の収蔵作品と関連資料によって紹介。 展示構成は、「路上」「砂漠」「戦場」「家」「メディア」という5つの抽象的な場(トポス)をサブテーマとし、作品を年代順や表現傾向によって分けるのではなく、アメリカという場所で生成するイメージを複合的、重層的に見ていくために、このサブテーマにしたがってアメリカ写真やアメリカについての数々のヴィジョンを再構成(リミックス)している。 50年代後半から80年代後半までのアメリカは、現代に影響をあたえたおおくの写真家を輩出した時代であるとともに、ポップ・カルチャー、対抗文化、反戦運動、ロック音楽、ポストモダン文化など、いくつもの刺激的なムーブメントを生み出してきた。 いまなおその輝きをうしなわないアメリカの魅力と、激動の時代のなかでの変貌、そしてグローバルな現代文化への圧倒的な影響力について考察し、現実と虚構が入りまじっておりなされる、アメリカの光と影の姿をあざやかにうつし出す展示となる。 第3部の出品予定作家 ダイアン・アーバス、エリオット・アーウィット、ロバート・フランク、リー・フリードランダー、ナン・ゴールディン、北島敬三、ロバート・メイプルソープ、リチャード・ミズラック、森村泰昌、奈良原一高、シンディ・シャーマン、篠山紀信、アンディ・ウォーホル、ゲリー・ウィノグランド、ジョエル=ピーター・ウィトキンほか ![]() 第三部よりラリー・バローズ 手を伸ばして 1966年 ©The Larry Burrows Collection
第3部 関連イベント 講演会「60年代から70年代へ:ソーシャル・ランドスケープとニュー・ドキュメンツ」 日時|2008年11月3日(月・祝)14:00〜 講師|戸田昌子(武蔵野美術大学非常勤講師)/中川裕美(東京綜合写真専門学校非常勤講師) 会場|1階創作室定員=50名 入場無料(当日午前10時より入場整理券を配布) ![]() 第三部よりNASA(アメリカ航空宇宙局) 宇宙への旅−25年の歴史|ミッション アポロ・サターン14号 1971年1月31日-2月9日
第1部『星条旗 1839-1917』(終了) アメリカに写真術(ダゲレオタイプ)が渡来した1839年から、アメリカ独自の写真芸術を確立したアルフレッド・スティーグリッツが主宰した写真雑誌『カメラ・ワーク』が休刊した1917年までを時代の幅として展示。個人的な肖像から南北戦争や西部開拓、海外遠征などの公的な記録へ、世紀末からは先進ヨーロッパではあり得ない近代芸術の主流として写真芸術の確立など、「写真」ならばこそのアメリカの発見の軌跡を紹介。 第1部の出品作家 エリファレット・ブラウン・ジュニア、ティモシー・H. オサリヴァン、カールトン・E. ワトキンズ、ウィリアム・H. ジャクソン、ジェイコブ・A. リース、ルイス・W. ハイン、アルフレッド・スティーグリッツほか ![]() 第三部より奈良原一高 消滅した時間#7 インディアン村の二つのゴミ罐 1972年 ©Ikko Narahara
ヴィジョンズ・オブ・アメリカ 第1部『星条旗 1839-1917』(終了) 第2部『わが祖国 1918-1961』 2008年8月30日(土)〜2008年10月19日(日) 第3部『アメリカン・メガミックス 1957-1987』 2008年10月25日(土)〜2008年12月7日(日) 会場|東京都写真美術館 (〒153-0062東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内) 開館時間|10:00〜18:00(木・金は 20:00まで) 休館日|月曜日 観覧料| 一般 500円 学生 400円 中高生・ 65歳以上 250円 問い合せ 東京都写真美術館 Tel. 03-3280-0099 https://www.syabi.com
|
|