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![]() ![]() フォトグラファー 須田 誠×作家・自由人 高橋 歩 『NO TRAVEL NO LIFE』VOL. 1旅のプロが語る旅術――
さる2007年5月12日に、青山にあるライブハウス"月見ル君想フ"にて、OPENERSも一押しのフォトグラファー 須田 誠による写真集『NO TRAVEL NO LIFE』のリリース・パーティが開催された。
前売りチケットはすべて売り切れ、当日券キャンセル待ちというトークショウにしては異例の事態となった。 パーティは、ダンスあり、ライブありのエンターテインメントに溢れた内容。 その充実した内容の中でも秀逸だった、フォトグラファー 須田 誠氏と、自身の世界一周旅行の体験にした「ワールド・ジャーニー」などで知られる、冒険家であり作家、そして自由人 高橋 歩氏によるトークショウの模様を12回にわたってお伝えする。 この2人に共通するキーワードは、まさに"旅"。 一体、どんなトークショウになるのかーー。 文=金子英史(本誌)
写真=Hiroko Suzuki
司会_西川たけし(以下司):須田さんは、10年間も普通のサラリーマンをしていて、突如、仕事を辞めてニューヨーク旅行に行ったとのことですが――。
とりあえず、3ヶ月間くらいって思っていたので、学生ビザで行ったんです。 ところが、やっぱり ニューヨークってところは、楽しかったんですよね。
だから、ビザが切れた後は日本に戻ろうか凄く悩んだんですが、その時は"自分のやりたいことをやろう"と思ったんです。だって、そのためにニューヨークに来たわけだし、結果的に違法滞在になってしまったんですけどね(笑)。 で、やっぱりお金もなくなっちゃったんで、結果的に違法就労ってことになっちゃったんです(笑)。 ![]()
その会社にいた当時は、バブル全盛期だったのでお金がガッポガッポ入ってきたんです。 当時、月に200時間くらいの残業をしていたんですが、それも全部残業代が付いたんですよね。 僕の家は埼玉だったんですが、帰りがいつも夜遅いから、 毎晩タクシーで片道18,000円くらいの距離を帰っていました。司:めちゃくちゃバブリーじゃないですか(笑)!?![]()
M:もう、超バブリーですよ!! 月給よりタクシー代の方が高くなっちゃったし(笑)、そういう時代だったんですよね。 だけど、バブルが崩壊して、外資系の会社だったから、上司とかみんなはあっさりクビになって、僕も営業に回されたんです。 それまで営業の人たちに、「ディレクター! ディレクター!」みたいな感じに、もてはやされていたのが、急に冷めた目で見られて(笑)……。
司:それが34歳のとき? M:そうです。そこから長い旅に出たわけです。 よく、「なんで長い旅に出たのか?」って聞かれて凄く困るんですよ。 本にも書きましたけど、自分でもキッカケがハッキリと思い出せないんです。 レコード会社を辞めてから旅に出るまでのあいだは、脳しんとうを起しているような感覚だったんですね。 よくラグビー選手が脳しんとうを起したまま、最後までゲームに参加しているという話がありますけど……そんな感じなんです。目は開いているけど、何をやっているのかが分からない精神状態。そういう状態だったから、大きなキッカケが思い出せないと思うんですね。 だから、結果的に 「旅に呼ばれた」
としか、自分でも言いようがないんです。 司:それは本にも書いてありましたね、「行くものではなく、呼ばれるものだ」って。 ![]()
司:ところで、旅のなかでカメラとはどういうふうに出会ったんですか? M:最初、旅に出た直後は、やっぱり会社員の保守的な部分が残っていたんです。 白地図に「何日から何日まではバンコク、何日まではインド、この日まではイスタンブール」とか……キッチリ、スケジュールを立てて、東南アジアから半年ぐらいでヨーロッパに行く計画だったんです。 ところが、旅をはじめると ぜんぜん予定どおりいかない(笑)。
良いモノも悪いモノも、色んなモノが寄って来るわけですよ。
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ロバート・ハリスさんの本に、旅で出会うよい人のことを『旅の天使』って書いてあるんですが、まさに『旅の天使』とどんどん出会って、どんどんコースが変わっていっちゃうわけですよ。 だから、半年でヨーロッパまで行くハズが、3ヵ月で東南アジアの4カ国くらいしか回れてなかったんです(笑)。 司:ぜんぜん、計画どおりじゃなかったんですね。 ![]()
M:ぜんぜん、前に進めないし、予定どおりいかない(笑)。 東南アジアを旅行した人はご存知だと思うんですが、マレー半島を下りるコースがあるんですよ。 僕もタイから入って、マレーシア、シンガポール、そしてインドネシアって下ったんです。 で、インドネシアに1ヵ月くらい滞在したあと、バンコクに戻ろうと思って飛行機で戻ったんですが、トランジットでシンガポールに寄ったんですよ。 そのときに、カメラと出会ったんです。 それまでずっと音楽関係だったから、一眼レフのカメラとかまったく触った事も無かったですよ。 司:旅の途中の運命的な出会いだったんですね。 M:そうです。 (VOL. 2に続く) 須田 誠プロフィール 34歳のとき、10年間のサラリーマン生活で築いた地位・安定・守りを全て捨て、呼ばれるように世界放浪の旅に出る。その旅の途中、安く売られていた一眼レフを手に入れ、旅人たちに使い方を聞きながら独学で写真を撮り始める。 写真は自分自身であり、旅そのものでもあり遊びの一環でもある。2004年夏、東京都写真美術館内のカフェにて写真展を開催し好評を博す。現在までに31カ国を旅し、人物を中心に撮影している旅人・フォトグラファー。 2007年4月19日『NO TRAVEL, NO LIFE』言葉&写真集でデビュー。 ・TRAVEL FREAK http://www.travelfreak.jp/
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