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openers×dictionary座談会
![]() photo by Jamandfix
生活の中にとけこむような、CO2削減とは?
松本:地球温暖化みたいな大きな問題も、もうちょっと気楽に、広めていきたいという気もしますね。それにはこの映画を観てもらうって、すごくいいんですけど、もっと身近にCO2の削減を感じられるものがあればいいと思うんです。 桑原:いま、日常生活で触れるモノには、ほとんどのものにロゴが入ってるじゃないですか。だいたいは企業名だけど、なかにはフレーズとかスローガンがさりげなく入ってる例もある。そういうところに、とてもお洒落な、CO2削減を謳ったロゴがあると人々の生活スタイルをちょっと変えるかもしれない。 吉村:ありとあらゆるものにいまロゴありますね。入っててなんとなくうれしいロゴもあれば、入っててほしくないロゴもある。CO2削減を訴えるロゴだと、どんなものがいいんでしょうか。 草野:デコラティヴなものはよくないでしょうね。もっと空気みたいなロゴがいい。なにかへの反対を訴えるために作られたメッセージって、すごくネガティヴになっちゃうことが多いじゃないですか。悲しみや怒りを体現したようなロゴ。ネガティヴな問題だからこそ、逆にファッションやお洒落を意識しないと、身近なものにならないと思うんです。あまりにネガティヴな怒りや悲しみのイメージをつけたTシャツって、着るのにすごく覚悟がいりますよね。 KIKI:着にくいですよね。お洒落なものだったら、メッセージに賛同しつつ日常的に着られますよね。持っていたいデザインであってほしい。 草野:そうそう、日常的に着られるって大事なんですよ。日常的に着られるっていう事自体がひとつのメッセージになるじゃないですか。 吉村:いろんな、多くの人の目に触れるわけですもんね。 草野:知らず知らずのうちにみんなに浸透していって、目にした人があるときそのロゴのメッセージの意味に気づくっていうことでいいと思う。 松本:かっこいい、お洒落であるってことは、同時にいろんな企業もそれを使いたくなるっていうことですもんね。なにかの商品を売りたいときに、CO2削減のロゴがかっこいいから使いたい、ならばそのロゴを使いたいがために商品を作るときにCO2を減らす努力をする。そういうポジティヴなサイクルが生まれて欲しいですね。 桑原:欧米だと企業人も思い切ったことをする人が増えているでしょ。ヴァージン航空のリチャード・ブランソン会長は、今後は会社の利益は全部、温暖化対策につぎこむなんてすごいこと言ってるし、パタゴニアの社長も「企業はなんのためにあるか。地球をよくするためにあるのだ」なんてさらりと言うし、こういう豪快な企業人が日本にもいっぱい出てくると楽しいなあ。
KIKI:ダジャレ?(笑)。でも、温暖化を身近な問題にする第一歩としてすごくいいかもしれない。まず身近にそれを知るきっかけがあって、そこからじゃあ、自分はどうしようって思えるような。 桑原:CO2を削減しようっていうロゴを作って、それは「CUT CO2」なのか「STOP CO2」、「LESS CO2」なのか、どういう言葉がいいのかは課題ですけど、そういうものを作って、いろんな商品に入っているといいですよね。草野さんが作るそういうデザインのロゴがTシャツやその他のファッション、それから家電製品や日常の用品まで、いろんなところに入ってて。ふだんの生活の中でそれを目にした人が、そうだ、CO2はあんまり出さないようにしなきゃって思えるといい。そういう製品とロゴを生み出すことこそ、この『不都合な真実』という映画を観て、私たちクリエイター、メディアなりにできるリアクションのひとつだと思います。 この項、了 ウェブマガジン「オウプナーズ」と、クラブキングが発行するフリーペーパー『dictionary』では、これからCO2の削減をテーマとした活動を始めたいと思います。これからの動きにもご期待ください。
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