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![]() 4月17日(金)富山オーバード・ホールより
![]() 「Ryuichi Sakamoto Playing the Piano 2009」を聴いて
ついにRyuichi Sakamoto Playing the Piano 2009ツアーが終わってしまいました。 3月18日の東京国際フォーラム公演からスタートしたこのツアーは、去る4月29日の昭和女子大学人見記念講堂公演にいたるまで、じつに24公演を果たしました。 文=原瑠璃彦
Ryuichi Sakamoto Playing the Piano 2009ツアーで体験したさまざまな試み
いつもツアーの際には、なにか新しいことを取り入れてくれる教授ですが、今回のツアーについても数々の新たな試みが行われました。そういった試みを振り返ってみると、このツアー自体が本当にさまざまなメッセージに富んでいるようにみえてきます。
まず、24公演という数自体が驚異的です。公演のみならず、行く先々での取材の数にも目を見張るものがあります。 今回のツアーが、可能な限りカーボンフリーを目指していることも特筆すべき点です。 すでにご存知のように、チケットの一部料金が、日本国民ひとりあたり一日に排出するCO2約6kgの内、1kg分のカーボンオフセットをする費用として充てられているのです。この1kg分カーボンオフの証が、会場でみなさまが受け取られたバッジなのでした。 また、なんといっても注目すべきは、全24公演のライブ音源を終演後最短24時間でiTunesストアにアップするという試み。これは、今までになかった斬新な試みです。ライヴミックスとマスタリングを担当されたのは、教授と18年ものあいだタッグを組んでこられたFernando Aponteさんでした。 そして、毎公演「composition 0919」演奏時のみ撮影OKという企画も驚くべきものでした。コンサートにおいて絶対的タブーである携帯写メ、デジカメ撮影が、この曲の演奏中のみ許されたのです。 自分の写真を残すことのみならず、携帯・デジカメの音と光で参加することでコンサートが参加型art performanceの様相を帯びてくるのは本当に楽しいものでした。 ほかにも、楽屋のお花のためのお金をmoreTreesへの寄付とする、ツアークルーが紙コップなどの節約のためタンブラーを持参する、会場にCDケース回収BOXを設置する、フライヤーを必要な方だけが持って帰ることができるようにするなど、さまざまな画期的な試みには枚挙にいとまがありません。 そして、今回のコンサートの度肝を抜く音の良さの秘密は、musik electronic Geithain社のRL 901というスピーカー12台構成によるものでした。 また、ピアノ2台構成のツアーは4年前の「/05」ツアーにつづいて2回目であったわけですが、前回とはまったくピアノの演奏が異なっていることに多くのひとが驚かれたのではないでしょうか。まさにこれこそ『out of noise』的演奏だったと言えるのかもしれません。 『out of noise』というタイトルがいかなる意味であるかが問われるなかで、今回のツアーこそがその大きなヒントでもあったと感じられます。 さて、自由セットリストでもっとも多く演奏された曲は「bibo no aozora」の19回でした! iTunesストアで「bibo no aozora」を集めただけでもかなりの分量になりますね。 この全24公演の音源を手がかりとしつつ、私たちはこれからもこのRyuichi Sakamoto Playing the Piano 2009ツアーを振り返ることになるのでしょう。
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