スバルワークスドライバーとして長年活躍し、日本のトップラリーストとして君臨する新井敏弘氏。2011年からはあらたにIRC(インターコンチネンタルラリーチャレンジ)やスーパー耐久レースにもチャンレンジした彼が率いるのが、アライモータースポーツ。そのアライモータースポーツがアマチュアのクライアントにたいして、予算、レベル、目標にお応じた車両を制作し、トレーニングプログラムの策定や参戦サポートをおこなうサービスを開始した。そのプログラムの受講者第一号が、OPENERSでもおなじみの医師 斎藤糧三さん。昨年冬に実施された、彼のマシンのシェイクダウンに同行し、雪上走行はドライビングテクニックにどんな効果をもたらすのか、新井選手にうかがった。
Text by MATSUO Dai
Photos by JAMANDFIX
特別なレッスン
都内では冬の厳しい寒さも終わり、まったく雪のない天候がつづいた昨年2月下旬。赤城山の麓にある群馬サイクルスポーツセンターは、豪雪に見舞われていた。多いところでは積雪量1メートル以上にも達するこの地で、冬のシーズン最後の雪上走行トレーニングがおこなわれた。今回、このプログラムを紹介していただいた斎藤糧三先生は、アライモータースポーツが車両を製作したスバル・インプレッサの試乗が主な目的。そして、先生の走りをレクチャーしたのが、2005年度のプロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC 現PWRC)で年間総合優勝を果たし、日本人として初の国際四輪モータースポーツのチャンピオンとなる快挙を成し遂げた新井敏弘選手だ。
新井選手は毎年、アライモータースポーツの主催イベントとして1月中旬から2月中旬にかけて7回程度、長野県南佐久の八千穂レイクで氷上走行会を開催している。超低ミュー路での走行をとおして、ドライビングテクニックの向上を目指すというものだ。今回、斎藤先生が受けたプログラムはその進化版で、ほぼマンツーマンに近い状態で、新井選手の技を伝授してもらえるというものだ。前日から泊り込んでレッスンを受けた斎藤先生は走れば走るほど上達していくさまが手に取るようにわかる。