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ビー・エム・ダブリュー|BMW
2012.08.13

BMW 3serirs|ビー・エム・ダブリュー 3シリーズ

日本のエネルギーを考える

BMW 3シリーズのディーゼルモデルに試乗

乗用車にディーゼルエンジンモデルがラインナップされないのが普通になって、すでにひさしい日本。いっぽう、クリーンかつ経済的というイメージで、ディーゼルエンジン搭載車のシェアが5割を超えるという欧州。国のエネルギー政策や、環境への意識のちがいなど、理由は多々あれど、環境問題への取り組みという前提を共有しながらも、その隔たりはあまりに大きい。今回は、先日、BMW「X5」のインプレッションを執筆した渡辺敏史氏が、自身の体験をまじえて、日本のディーゼル事情、そしてBMWが導入を検討しているという3シリーズのディーゼルエンジンモデルを解説する。
 
Text by WATANABE Toshifumi
 

はからずも震災で実感させられた“偏重”

東日本大震災の際、被災地はもとより日本全体で面倒なことになったのが燃料不足。特に数日後には枯渇が鮮明になったガソリンのそれは深刻で、給油所にならばざるをえなくなったという方も多かったのではないだろうか。

その状況は、僕が物資を被災地に運んだ3月下旬も、まったく改善されていなかった。医療品を届けた総合病院の事務長さんは、不足している薬を届けてもらおうにも、業者の営業車が軒なみガス欠で動けないという。
このとき、僕が乗っていたのはメルセデス・ベンツの「ML350ブルーテック」、すなわちディーゼルエンジンのSUVだった。

路面のうねる東北自動車道での走行性能と、積載力にくわえ、ガソリンが手に入らないという状況で現地の燃料を費やすわけにはいかないとあらば、それ以上の選択肢は考えられなかったからだ。

実際、ML350はおそらく300kg近い荷物を積み、東京〜仙台間の往復約700kmと、現地での移動をあわせて、合計約1,000kmを無給油でこなし、役割をキッチリ果たしてくれた。


Mercedes-Benz ML350 Bluetec(W164)|メルセデス・ベンツ ML350ブルーテック(W164型)
 
そこでわかったのは、あのときの給油所の列はすべてがガソリンを求めるもので、軽油はまったく差し支えなく手に入れられる状況にあったということだ(もっとも、地域によってはガソリン需要が圧倒的にひっ迫したため、供給もガソリンが優先され、結果的に軽油も手に入りにくくなった)。


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