2011年10月、facebook上でのストリーミング中継によって、アンヴェールされた6代目BMW 3シリーズ。ダウンサイジングやさまざまなデバイスを装備したことにより、大幅に改善された環境性能。快適性の向上や、のちに発表されるハイブリッドモデル用のシステムを積むために拡大されたボディサイズ。BMWのデザインの文法をきっちりと守りながらも、よりシャープになった顔立ちなど……。この6代目には、トピックが数多く用意されている。自動車 ジャーナリスト 渡辺敏史氏による同車のインプレッションをお送りする。
Text by WATANABE Toshifumi
BMWの精神的支柱
日本市場においてBMWの3シリーズといえば、実はフォルクスワーゲン ゴルフと人気を二分せんほどのメジャーネームであることをご存知だろうか。実際、ゴルフのモデルレンジ端境期には輸入車の販売台数で1位となることもある、そのくらい、日本市場に溶け込んだ存在となっている。
その成功を引き継ぐべく、フルモデルチェンジにともなって名前を改められた、初代3シリーズが発売されたのは1975年のこと。以来、過去5代にわたって販売された同シリーズの総台数は1200万台以上にのぼるという。BMWのビジネススケールを考えると、その数字は破格といっても過言ではないだろう。彼らにとっては屋台骨を超えて精神的支柱ともいえる存在。とあらば、日本市場での成功も、当然といえば当然なのかもしれない。