2011年9月におこなわれたフランクフルトモーターショーで、ベントレーから2代目「コンチネンタル GTC」が公開された。よりハイパフォーマンスとなったW12気筒エンジン搭載し、シャープさをえたボディデザイン、さらにはコンバーチブルならではの装備、機能も充実させたこのニューモデルに、クロアチア・プーラにて、ジャーナリスト 島下泰久氏が早速試乗してきてくれた。氏の試乗インプレッションをお送りする。
文=島下泰久
多様な国籍のチームによるデザイン
ロンドン南西部にあるチャーター/ビジネスジェット専用のファンボロー空港からチャーター機に乗り込み、3時間ほどのフライトを経て降り立ったのはクロアチア西部のプーラであった。ここで新型ベントレー コンチネンタルGTCの国際試乗会が開催されたのである。
この新型GTC、ひと目見ただけで、エレガンスを増したその姿に釘づけになってしまった。新型コンチネンタルGTとおなじく、低いボンネットや横基調のテールランプ等などによって先代よりもロー&ワイド感を強調したフォルムが、重厚感が前に出ていた先代よりも繊細な美しさを演出している、ということだろうか。あるいは新型のフォルムは、先代以上にGTCのことを意識して描かれていたのかもしれない。
フロントシートには首もとをあたためるネックウォーマーを内蔵
やはりコンチネンタルGTとおなじく車輛重量の軽減も図られている。2,495kgという数値は先代より45kgのマイナス。クーペとは175kgの差があるが、もともとの車重を考えれば、増加分はそれほど大きいとは言えないだろう。重量増のおもな内訳は、ボディ各部の補強にポップアップ式ロールバーなどの安全装備、そして新設計された3層構造のソフトトップとその開閉機構といったところである。
ソフトトップの開閉所要時間は約24秒。うれしいことに約30km/hまでの速度なら走行中にも開閉できる。オープン時の快適性を高めるアイテムとして、ネックウォーマーが用意されたこともお伝えしておこう。これはフロントシート内蔵のヒーターから首筋に温風を吹き出すもので、寒い季節の走行ではおおいに役立ってくれるだろう。まずはトップを上げたままで走り出す。ほどなく感じられたのは乗り心地がすばらしく良いということだ。