一貫して「Vorsprung durch technik(技術による先進)」というキーワードを掲げて技術指向を強調しつづけているアウディは、ここに来て次の世代のモビリティを意識させるあたらしいテクノロジーとして、3本の柱を立てている。それが「Audi ultra(アウディウルトラ)」「Audi connect(アウディコネクト)」「Audi e-tron(アウディe-トロン)」だ。
そうは言っても、これらは突然打ち出されたものではなく、アウディが今まで積み重ねてきた技術の延長線上にあるものも多い。これまで構築されてきたものと、あらたに開拓していこうというもの。それらを融合させて整理したのが、その3本の柱と言うことができるだろう。東京モーターショーのため日本を訪れたアウディAG技術開発担当取締役のミハエル・ディック氏に、そんなアウディの最新テクノロジーについて、改めてうかがった。
Text by SHIMASHITA Yasuhisa
Photo by ARAKAWA Masayuki
新型A6、A8に投入された最新の軽量化技術
「アウディは技術にかんして大きな戦略を立てていて、4つのキーワードがあります。まずアウディウルトラは、自動車の軽量化技術の総称です。他社でもカーボンファイバーを使うなどの試みがなされていますが、アウディウルトラではいろいろな材料をミックスして適切なかたちで使うことを考慮しています。
重要な戦略として我われは、あたらしいモデルを出すときには必ず、以前のモデルよりも軽量化するということを掲げています。それを証明しているのが新型A6、そして新型A8です。それ以外のモデルも次のモデルチェンジのフェイズではおなじことを実現していきます」
軽量化技術のフル活用=「アウディウルトラ」のメッセージ
当然、高張力鋼板の採用も拡大されている。これは高い強度をもつことから重量軽減が可能になるのだ。こうした軽量化技術をフルに活用していくこと。それがアウディウルトラのメッセージなのである。