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Audi|アウディ
2009.07.01

Audi|アウディ

デザイナー 和田 智 インタビュー(前編)

A6、Q5、そしてA5を手がけたひと

 
1990年代より、圧倒的なデザインクオリティで、自動車デザインを牽引してきたアウディ。同社のデザインスタジオには、ひとりの日本人デザイナーがいる。在籍12年間で3台のプロダクトカーを手がけ、アウディデザインのこれからをになう和田 智氏に話を聞いた。

文=オウプナーズ
写真=荒川正幸


1990年代からはじまったアウディのデザイン革命

1998年──自動車デザイン界に衝撃をもたらした1台のクルマが誕生した。1900年代初頭より、イギリスはマン島で開催されていたレース「ツーリスト・トロフィ」の頭文字を車名にいただく、アウディ TTである。その極めてシンプル、かつ過去の自動車デザインの文脈から逸脱した個性あふれる造形は、合理主義、機能主義的なモダンデザインの源流を生み出したともいわれる、ドイツの美術/建築学校「バウハウス」の思想を感じさせることから、“走るバウハウス”などとも形容され、たちまち世界中のクルマ好きの心を捉えた。

そして、その類い希なる造形を生み出したのがアウディのデザインセンターである。同社は初代TTを筆頭に、高いデザインクオリティをほこるモデルをマーケットに送り込むことで、90年代後半より自動車デザインを牽引してきたと言っても過言ではない。

「僕はアウディに移籍して12年になるのですが、幸運にもその間、3台の生産車と2台のショーモデルのデザインを手がけることができました」

そう語るのは、アウディが本社を構える南ドイツ・インゴルシュタットのデザインセンターで、シニアデザイナー/デザインマネージャーを務める和田 智氏だ。某国産メーカーでデザイナーを務めていた彼は、アウディがTTをリリースした98年、同社へ移籍。以後、2代目A6、Q7、そしてA5と、アウディを代表する3台の生産車のデザインを、シニアデザイナーとして手がけた。

彼が「幸運にも」と表現するにはわけがある。なぜなら、ひとつのデザインがプロダクトに結実するためには、強豪ひしめく社内コンペを勝ち抜かなければならないからだ。

「いずれのモデルも20くらいのデザイン案が存在しました。しかもステージが進むたびにコンペがあるので、ウィナーになるのは案外奇跡なんです」

そう言って、白い歯を見せて笑う和田氏だが、その表情は力強く、確たる自信をうかがわせる。それは、彼が世に送り出したモデルの市場での成功が裏付けている。たとえばA6は、2008年のドイツでの販売台数が4万5000台を超え、同セグメントにおいてもっとも売れたモデルとなった。ちなみに、A6は今年1月にマイナーチェンジを受け、ややデザインに変更を受けたが、和田氏が手がけたオリジナルのフォルムは継承されている。

「私が手がけたA6は、いまではアウディのシンボルともなったシングルフレームグリルを採用した最初のモデルです。今回、同僚のデザイナーの手によってフェイスリフトを受けましたが、私が手がけたオリジナルのボディパネルをすべて残しながら、フロントやリアまわりのデザインがより精悍さを増して、アウディというブランドのスピリットのひとつである“スポーティ性”がさらに高まりました」

 
Audi DESIGN|アウディ デザイナー 和田 智 インタビュー|02 Audi DESIGN|アウディ デザイナー 和田 智 インタビュー|03
 

もっともヨーロッパを感じられるクルマ

一方、彼の最新作であるクーペモデル、A5はその流麗なスタイリングで、すでに日本でも高い人気を誇っている。

「A5は、いままでのアウディ・デザインの概念を超えて、ヨーロッパのもつ普遍的、古典的な素晴らしさを継承していきたいという気持ちでデザインしました。その意味でA5は現在の欧州車のなかで、もっとも“ヨーロッパ”を感じられるモデルだと自負しています」

では、具体的にA5のどこに“ヨーロッパ”を表現したのだろうか。

「やっぱりあのクルマがもっている空気感です。ヨーロッパでクルマが輝いていた60年代のモデルの美しさを、現代の解釈で後生に残していきたい。そんな思いを込めました。具体的には、非常にロープロファイルで安定したフォルム。それでいて流麗なシルエットを得ている。これは、従来のアウディ・デザインにはなかった要素です」

アウディというブランドがはたすべき責任として、ヨーロッパのアイコンになるという考え方がある、と和田氏は語る。「その意味で、アウディ・デザインはヨーロッパのヘリテッッジを新しい解釈で表現する必要があるし、A5はその尖兵だと考えています」。

アウディがこれまでにない新しい価値を提供すべく生み出したSUV・Q7とクーペのA5、そしてアウディの屋台骨をささえるメインモデル・A6。アウディのデザインセンターへ移籍して以来、飛ぶ鳥を落とす勢いでエポックメイキングとなる3台のプロダクトモデルを手がけてきた和田氏だが、昨年1年間は同社が所属するフォルクスワーゲン・グループのサテライト・デザインスタジオ、DDC(デザインセンター・カリフォルニア)に在籍。そこでのデザイン活動が、今後のデザイナーとしてのスタンスに大きな影響を与えたという。そのあたりについては、後編でふれたい。




WADA Satoshi
アウディAG シニアデザイナー/アウディデザインクリエイティブマネージャー。1961年東京都生まれ。武蔵野美術大学卒業後、83年に日産自動車入社。89年より91年まで英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学ぶ。98年、アウディAG/アウディ・デザインへ移籍、同社シニアデザイナーに。2001年、IAAフランクフルトショーカーAudi "Avantissimo"担当。03年デトロイトショーカーAudi "Pikes Peak Quattro"担当。04年シニアデザイナー兼クリエイティブマネージャーに。04年に新型A6、05年にQ7、07年にA5をそれぞれ担当。生涯趣味はサーフィン、海と波乗りをこよなく愛すサーファーでもある。


 
 
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