日産自動車は、エンジン進化型エコカー“PURE DRIVE”シリーズの第3弾として自社開発の本格的量販型ハイブリッド車「フーガ ハイブリッド」を発表。11月2日より全国一斉に発売する。
文=松尾大
EVとHV、日産クリーンディーゼルの環境技術の逆襲
この冬にも本格的なEV第1弾として「リーフ」の発売を予定している日産自動車。こと環境技術にかんしては、EVに傾注するものと見られていたが、ここにきてアイドリングストップ技術の「マーチ」、クリーンディーゼル搭載の「X-TRAIL」という、現在広く普及しているエンジン車に最適な次世代環境技術を搭載した、エンジン進化型エコカー“PURE DRIVE”シリーズをラインナップするなど、さまざまなアプローチで次世代環境技術をアピールしている。
そんな日産の“PURE DRIVE”シリーズの第3弾として登場するのが「フーガ ハイブリッド」だ。日産自動車の市販ハイブリッド車としては、2000年に発売された「ティーノ ハイブリッド」以来、約10年ぶり。もちろん、10年のあいだにハイブリッド技術は大幅に進化している。日産の環境技術を結集したという、独自の1モーター2クラッチ方式のハイブリッドシステム「インテリジェント デュアル クラッチ コントロール」を採用。回生協調ブレーキシステムなど細やかな制御をおこなうことで19.0km/ℓ(10・15モード)というコンパクトカー並みの低燃費を実現しながら、ダイレクト感のある爽快な走りを実現している。
「インテリジェント デュアル クラッチ コントロール」は、駆動と発電をひとつのモーターでおこない、エンジンとモーターをトルクコンバーターに介さず、トランスミッションを直接接続するというシステム。このため、軽量で高効率となる。1モーター2クラッチ方式採用により、ふたつあるクラッチのうちひとつをつかってモーターとエンジンを完全に切り離したEVモードでの走行を可能にしている。EVモードは、これまでのハイブリッド車によく見られた低速走行だけでなく、高速走行も可能なため、大幅に燃費効率を向上させている。今回搭載されるモーターは「HM34」という形式で、最高出力50kW(68ps)、最大トルク270Nm(27.5kgm)とこれだけで、ほぼ軽自動車1台分の出力と約2倍のトルクが得られるというもの。
ハイブリッド車ならではのエコドライブサポート機能としては、ハイブリッドシステムの作動状況(エネルギーモニター)やバッテリー残量、アクセルガイドやエコドライブインジケーター、液晶オド・ツイントリップメーター(EVモード走行距離表示機能付)など多彩な情報を表示するフーガ ハイブリッド専用メーターディスプレイが装備されている。
気になる環境性能については、「平成22年度燃費基準+25%」を達成。国土交通省の「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)」認定とあわせて、「環境対応車普及促進税制」による減税措置では、次世代自動車として自動車取得税と自動車重量税が免税となるなど、日産が満を持して発表したハイブリッド車として、遜色のない内容となっている。
このフーガ ハイブリッド、価格は577万5,000円からとなる。
日産 フーガ ハイブリッド|NISSAN FUGA HYBRID
ボディ|全長4,945×全幅1,845×全高1,500mm
ホイールベース|2,900mm
エンジン|3.5リッターV型6気筒 DOHCエンジン+モーター
最高出力(エンジン)|225kW(306ps)/6800rpm
最高出力(モーター)|50kW(68ps)
最大トルク(エンジン)|350nNm(35.7kgm)/5000rpm
最大トルク(モーター)|270Nm(27.5kgm)
トランスミッション|マニュアルモード付電子制御7速ハイブリッド
10・15モード燃料消費率|19.0km/ℓ
CO2排出量|122g/km
価格|557万5000円から