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日産GT-R 2012年モデル─試乗インプレッション|NISSAN|01 CAR IMPRESSION
2011.11.16

NISSAN GT-R|日産 GT-R

さらなる練磨を経た2012年モデル試乗(1)

 
最高出力20psの向上や左右非対称サスペンション採用など、イヤーモデルの範疇を超える大幅な進化を遂げた日産GT-R 2012年モデル。さっそく、自動車ジャーナリスト 渡辺敏史氏による試乗インプレッションをお送りする。
 
文=渡辺敏史
写真=荒川正幸
 

 

徹底的に磨かれた絶対精度

「よく世界初の新技術採用って、自動車メーカーが唱うじゃないですか。僕はね、あれが嫌いなんですよ。そんなことはわざわざ言うことでもないし、お客さんにとってどうでもいいこと。要は求められていることに真摯に全力で応えることが一番重要であって……」

2012年型GT-Rの技術説明の席上、開発責任者 水野和敏氏は、我われメディアの面々に向かってそう斬りだした。

語気の強弱を使い分けながらみずからの想いを唱い上げ、締めには、すみません生意気言っちゃいました……とみずからを貶める。入念に作り込まれたパワーポイントはほとんど無視。そして背後にスタンバイするのは必携のホワイトボード。そこにマジックで図を書き込みながら開発主旨を流暢に説明する。自動車のエンジニアとしては異例なほど機微と抑揚に富んだ氏のプレゼンは、今やひとつの様式美として聞く者にあらぬ期待すら抱かせる。

僕はあえて訊ねてみた。それは裏返せば、GT-Rはコンベンショナルなエンジニアリングのクルマということなのか、と。
 
「当然ですよ。コンベもコンベ。未知の技術なんてなんにも使ってないし、そんなものにGT-Rの速度域は任せられない。ワタナベさんね、このクルマができてから4年間、僕がやってきたことはね、開発と生産の精度を徹底的に磨くこと。それだけですよ」

新技術より絶対精度。そのための地道な錬磨が量産車をして匠の領域を臨むところに導かれる。それは氏の物づくりの曲げられない哲学なのだろうか。

開発責任者 水野和敏氏
 
登場から5年目。周囲にいるあらたなライバルの内には、開発当時には得られなかったあらたな技術がいくつか散見されるが、GT-Rはそれに飛びつこうともしない。デビュー直前にドイツでプロトタイプを体験し、その開発現場を覗かせてもらったときには、こりゃとんでもないデジタルのバケモノだなと思っていたその印象は、ここにきて少し変わりつつある。開発のプロセスはまったく変わりないというのに、だ。


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日産 GT-R 2012年モデルの試乗会をおさめたフォトインプレッション
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