MAYBACH マイバッハ

1920年代から第二次世界大戦までのおよそ20年間、“ツェッペリン”に代表される約1800台のラグジュアリーサルーンを世に送り出したドイツの超高級自動車メーカーがMAYBACH(マイバッハ)だ。その名前を冠したモデルが再びわれわれの目の前に姿を見せたのは2002年のこと。ブランドの復活をはかったのは、マイバッハとゆかりの深いダイムラーだった。

19世紀末、ゴットリープ・ダイムラーがガソリン自動車の開発に躍起になっていた時代に、技術者として彼を支えていたのがウィルヘルム・マイバッハであった。ゴットリープとカール・ベンツの陰に隠れがちだが、ウィルヘルムなくしてダイムラー・ベンツ、そして、自動車の歴史ははじまらなかったといっても過言ではない。事実、そんなウィルヘルムを“king of design”として称える声もある。

ウィルヘルムは1908年にダイムラーを離れ、エンジン開発の会社を立ち上げる。ドイツの有名な飛行船ツェッペリン号のエンジンも同社のものであった。第一次大戦後にはウィルヘルムの息子であるカール・マイバッハが自動車メーカーを立ち上げる。これがくだんのマイバッハである。戦後は船舶や鉄道向けにディーゼルエンジンを供給したが、カールの引退に伴い、その株式の大半をダイムラー・ベンツが取得し、傘下に収めている。

この輝かしい歴史に敬意を表し、メルセデスを超える高級ブランドとして手がけるのがマイバッハなのだ。現在、「57」と「62」、そしてハイパフォーマンス版の「57S」「62S」をラインナップしている。

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