TRAVEL|多様に発展するインドで見つけたヨーロッパのようなブティックホテル
LOUNGE / TRAVEL
2015年5月14日

TRAVEL|多様に発展するインドで見つけたヨーロッパのようなブティックホテル

TRAVEL|インド・デリーの女性一人旅に最適なホテル「Scarlette hotel」

多様に発展するインドで見つけた瀟洒なブティックホテル(1)

埃っぽい空気、膨大な交通量、色とりどりのサリーやトラック、騒がしい話し声とクラクション ―― 街のパワーに圧倒されて、そこにいるだけで体力を奪われていくような気がする。ここはインドの首都デリーだ。

Text by NAKANISHI Hiromi

街中の移動にはオートリキシャが一番便利

街中には圧倒的に男性が多く、外国人女性は遠慮のない好奇の目で見られ、快適に出歩けるとは言い難い。女性の姿ももちろんあるが、集団やふたり以上ということが多く、これは人懐こいインド人の性格だけではなさそうだ。そうでなくとも広い道路はあまりに交通量が多く、歩道も駐車中の自動車に占拠され、信号待ちをしていると物乞いや物売りが寄ってくる。

あたらしい路線を建設中のメトロやスマートフォンアプリでの配車サービスが浸透しつつあるタクシーなど交通網にはさまざまな選択肢があるが、デリー市内を移動するのには結局小回りが利いて便利なオートリキシャにお世話になるのが現状。三輪バイクに幌がついたようなオートリキシャは街中に溢れているから、どこにいても捕まえるのには苦労しない。ドライバーの雰囲気を見て、こちらから声をかけた相手と強い心で交渉し、移動中はGPSでしっかり方向をチェックして移動する。

Scarlette New Delhi|インド・サウスデリー

Scarlette New Delhi|インド・サウスデリー

広大なデリーの南部は、最新の情報発信拠点

デリーは広い。市内を移動していると、その大きさと多様性に驚かされる。北部は“オールドデリー”と呼ばれる旧市街となっていて、ムガル帝国繁栄時に建てられた赤い城や当時からつづく入り組んだマーケットが国内外からの旅行客や地元民で溢れている。

中心部はイギリス統治下で都市開発されたニューデリー、政府機関やインド門を抱える街並みはグラフィカルに設計され緑も豊富だ。現在も目下発展中で、拡大しつづけるニューデリーの南部はそのまま“サウスデリー”と呼ばれる。歴史的な遺跡が点在する一方で、大きなモールや映画館が建てられ、ローカルの住宅街や外国人が多く暮らす国際的な地区、芝生の生い茂る公園など多様に展開する街のなかで忘れられていたエリアが最新のファッションやアート、カフェやバーが集まる人気スポットになったりと進化をつづけている。

Scarlette New Delhi|インド・サウスデリー

Scarlette New Delhi|インド・サウスデリー

サウスデリーのハウスカズヴィレッジ(Hauz Khas Village)、シャープルジャット(Shahpur Jat)、GK1などの人気スポットには海外からの文化や情報が浸透し、インドの若いアーティストやデザイナーたちにとっては海外へ向けての発信拠点ともなっているようだ。インドらしい素材を用いながらあたらしい感覚でデザインされた雑貨やファッション、ストリートアート、洗練されたアンティークなどは従来のインドのイメージを刷新する。また、インドに魅了された外国人が手がけるショップやブティックホテルもこのあたらしい街の雰囲気の欠かせない要素となっている。


TRAVEL|インド・デリーの女性一人旅に最適なホテル「Scarlette hotel」

多様に発展するインドで見つけた瀟洒なブティックホテル(2)

なかでもサウスデリーにある「Scarlette hotel」は前述のハウスカズの近く、木々が豊かに生い茂るグリーンパークに隣接した閑静な住宅街にある隠れ家ホテルだ。植物に覆われた白い建物に一歩入れば、エキゾチックながらフレンチシックに纏められたロビーが迎えてくれる。

くつろいだ幸せな時間を過ごすことのできる場所を

オーナーのポーリーンは27歳のフランス人女性。フランスのファッションブランドでプロダクションマネージャーとしてデリー勤務となり、3年間暮らしているうちにこの街で自身のビジネスを始めたいとおもうようになったそうだ。もともと多くの親戚や家族に囲まれて育ち、デリーでも日ごろからフラットメイトと一緒に友人を招いては家族のようにもてなしていた。Scarlette hotelのアイデアはそんなくつろいだ幸せな時間を過ごすことのできる場所を作ることだった。

すでにホテルとして営業していた建物を借り、ファッション業界での経験と生まれもったセンスを生かして全面改装。インド各地で見つけてきた雑貨やファブリックにラジャスタン地方で買い付けたアンティークを組み合わせ、洗練された、それでいて心地よく落ち着ける4つの個性的な部屋とレセプションを作り出した。

Scarlette New Delhi|インド・サウスデリー

Scarlette New Delhi|インド・サウスデリー

リピーターが求めるのは、憩い場所と時間

インテリアやアメニティなどはすべてホテル内のショップで購入も可能。「小さなブティックホテルだからこそできるサービスを」と、食事のリクエストなどにもフレキシブルに対応している。フレンチの経験を積んだシェフが、食の好みやポリシーにあわせて新鮮な料理を提供しているので、ダイエット用なども対応可能だ。朝食のジャムまでホームメイドなところがフランス人らしい。

宿泊客は国際色豊かで、インド人は少ないが海外からは欧米や近隣諸国、アジアなどさまざまな国から訪れる。短期滞在の旅行客、1~2週間滞在するビジネスマンなどが多く訪れるが、彼らに共通しているのは、ともすれば騒がしいくらいに活気溢れる街で憩いとなるような場所を求めていることだ。リピーターが多いのもこのホテルの特徴といえる。

すぐ向かいには1カ月以上の長期滞在用のサービスアパートメントも同コンセプトで併設。2フロアに3部屋ずつ個室があり、空き状況によってフロアごと、または部屋ごとでの滞在が可能だ。ハウスキーピングのサービスが付いており、共有スペースのキッチンには一通り必要なモノが揃っているので、長期休暇をデリーで暮らすように過ごす欧米からの滞在客で埋まっている。

インドならではの滞在スタイルにぴったり

ホテルもアパートメントも、知り合いの家に滞在しているような気軽さと、リゾートにいるような心地良さが同時に味わえる、そんな場所がScarlette hotel。

Scarlette New Delhi|インド・サウスデリー

価格は客室タイプ・シーズンにより変わるが、朝食込みで一泊7000~1万1000ルピー(2015年5月現在のレートで約1万4000~2万2000円)、アパートメントは要問い合わせとなる。

ラグジュアリーホテルでマハラジャの生活を垣間見るのもひとつの楽しみ方だが、いまのインドの勢いを感じながら異国情緒にひたる、そんなオプションもまたインドならではのひとつの滞在スタイルだ。

Scarlette New Delhi
B2/139 Safdarjang enclave, New Delhi
Tel. +91 8826010278 / +91(0)1141023764
http://scarlettenewdelhi.com

           
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