ニコラ・フォルミケッティが拓くブランドの新境地|DIESEL

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DIESEL|ディーゼル

ディーゼルが上海で初となるエキシビションを開催(2)

ストリートがインスピレーションの源になっている

――今回のショーのモデルは、すべてプロではなかったように見えましたが?

ニコラ・フォルミケッティ(以下ニコラ) 今回は中国でやるから、ちょっといままでとちがった内容にしたかった。もっとコンシューマー寄りの視点というかアイテムを使って、ショーを見たひとがすぐに買えるものを着せるというのがひとつの目的。今回もプレフォールの服を使って、それがもうちょっとしたら店頭に並ぶ、というように、コンシューマーにたいしてのファッションショーを意識したんです。

でもやっぱりディーゼルだから、もっとおもしろいことをそこに入れていきたくて、ローカルのひとたちとのコラボレートに挑戦してみようかと。だから「ウェイボー」を使って、キャスティングも全部ソーシャルメディア。ほとんどがアジアのモデルで、上海と北京のショップでオーディションをして、ひとりずつ選んでお客さんをモデルに起用したりとか……。

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簡単に言うと、ほかのブランドがよくやっているような、ヨーロッパやニューヨークでやっていることをそのまま上海に持ってくるのではなく、ローカライズされたイベント、より中国の人たちといっしょにコラボレートしている感覚を大事にしたかったんだ。

――自分がデザインした服を着ているひとを街で見ると、どんな気持ちになりますか?

ニコラ すごいアガる(笑)。これまで手がけたガガやビヨンセが着る姿はメディアでよく見られるけれど、知らないひとが街で着ているっていうシーンにはあまり遭遇しなかったから。だから知らないひとが着ているのを見られることは、すごくうれしい。そうすると「こういう着方する人もいるんだな」って。

――それがアイデアにつながったり?

ニコラ うん。いつもストリートや街からインスピレーションを受けています。デザインするときにストリートはつねに意識している存在で、僕のアトリエもストリートスナップがいっぱい貼ってある。それをアシスタントがアップデートしてくれるんだ。いろんな街のストリートスナップをね。

――ハイファッションとディーゼルのちがいをどこに感じますか?

ニコラ ハイファッションとちがって、ディーゼルは街で着るためのリアルクロージング。だからこそ、いろいろなひとのスタイリングの仕方も勉強したい。それに東京とロンドンとNYでは、それぞれ着こなしもちがうからね。でもそういうコレクションのつくり方も、はじめてだから大変なんだけれど、やっぱり日本やアメリカ、ヨーロピアンにスカンジナビアとか世界中にカスタマーがいるのがディーゼルというブランド。だからシーズンごとにスタイルひとつを提案するのではなく、定番のものに味つけしていく感じ。つまり、フレッシュアップデートに近いかもしれません。

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――アーティスティックな提案というよりはリアリティのある服づくりですか?

ニコラ そうですね。だから自分の感覚とグローバルのディーゼルのひとたちが考えるそれぞれのワードローブをつくっていくイメージですね。いろんな国のひとがいて、そのためのワードローブをつくるという感覚かな。

――デジタルによってビジネスはどのように変化しましたか?

ニコラ たとえばショップから連絡があり「これがいますごい売れてるから、色ちがいを入れて」というリクエストが来るようになった。デジタルのおかげでそういったインフォメーションがすぐに入ってくるようになったから、そういう意味では役に立っていますね。マーケティングがしやすくなったと同時に、ソーシャルメディアによって、デザインの仕方もすごく変わってきている。

あとはコミュニケーションとウェブと、ストアがいっしょになるような。あたらしいデジタル化を考えています。その代表が秋にローンチされるあたらしいウェブサイト。すごくクールに仕上がりつつあるから、ぜひチェックしてみてください。

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Nicola Formichetti|ニコラ・フォルミケッティ
1977年生まれ。静岡県沼津市にて、イタリア人の父と日本人の母とのあいだに生まれる。ファッション雑誌のエディターを経て、さまざまなブランドのファッションディレクターとして国際的に活躍。2013年4月、「ディーゼル」アーティスティック ディレクターに就任。

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