創業者ハインリッヒ・モーザーの起業家精神を讃えたモデル

「ベンチャー・スモールセコンド」は、創業者ハインリッヒ・モーザーの起業家精神を讃えたモデルだ。これまで18Kレッドゴールドケースのみだったが、あらたにホワイトゴールドケースが登場した。なんと言っても、クラシカルなドーム型風防の向こうに見える、ホワイトの文字盤の潔さに心を奪われる。

文字盤には、ロゴ、ローマンインデックス、スモールセコンドの目盛りをプリントするのみ。それゆえにホワイト文字盤の美が際立つ。

ホワイトラッカーを幾重にも重ねて磨いた文字盤は、ツヤを放ち、滑らかそのもの。ブルースチールの時分針の色合いも映える。古き良き時代の時計のエナメル仕上げの文字盤を思わせる作りとなっている。

ベンチャー・スモールセコンド

ケース｜18Kホワイトゴールド

直径｜39mm

厚さ｜12.5mm

ムーブメント｜手巻き（Cal.MC 327）

ストラップ｜アリゲーター

防水｜日常生活防水

発売時期｜7月予定

予価｜248万4000円

H.MOSER & CIE.｜H.モーザー

特別なスタンダードを作り続ける時計メーカー（2）

コンプリケーションにブルーダイヤルを合わせる

機械式時計を愛する人なら、一度は手にしてみたいのが、トゥールビヨン機構を搭載した腕時計だ。トゥールビヨンは、機械式時計の最高峰とも言われるほど、仕組みは、とても複雑。希少で複雑になればなるほど、魅力が増してしまうものだ。

H.モーザーにもそんな時計ファンの期待に応えてくれるハイレベルなトゥールビヨンが誕生した。6時位置にあるキャリッジと呼ばれるパーツ部分が、本体からそっくり取り外すことができるモジュール構造となっている。これは、メンテナンス性を重視し、末永く使いやすくするためだ。

そのほかテンプを動かすヒゲゼンマイに、自社製の「シュトラウマン・ダブル・ヘアスプリング」を採用。姿勢差によって生じる精度への影響を、回転運動によって解消する「トゥールビヨン機構」とともに、精度に貢献している。

トゥールビヨンのほかにも、このモデルには、デュアルタイム表示機構を備えている。H.モーザーならではのシンプルな表示方法を採用している。

現在時刻を指し示す時分針以外に、レッドの針がセンターにあるのが、わかっていただけるだろうか。海外赴任時には、メインの時分針で現地時刻を確認、また赤い短針で日本時刻を知るという便利な使い方ができる。

このように、実用性と信頼性も兼備したトゥールビヨンに、今回は、深いブルーのグラデーションで仕上げられた“フュメ”文字盤を採用。カジュアルにも似合うカラーリングと複雑機構のコンビネーションが“ネオ・ビンテージ”らしく独創的な1本だ。

ベンチャー・トゥールビヨン・デュアルタイム

ケース｜18Kホワイトゴールド

直径｜41.5mm

厚さ｜14.3mm

ムーブメント｜自動巻き（Cal.HMC 802）

機能｜トゥールビヨン、第2時間帯表示（レッドの副時針で本国時間を表示）

ストラップ｜アリゲーター

防水｜日常生活防水

発売時期｜発売中

予価｜1215万円

ポップなブルーで複雑時計を飾る

ひと目見ただけでは、クラシックスタイルのスポーツモデルと思うかもしれない。だが、この新作は、2100年までは調整不要のパーペチュアル・カレンダー（永久カレンダー）モデルだ。

他社の永久カレンダーモデルなら、針や表示窓で文字盤は埋め尽くされるが、H.モーザーのパーペチュアル・カレンダーは曜日表示を省き、センターの短い指針が時刻インデックスを指して月を表示し、閏年表示はムーブメントの裏蓋に配して、シースルーバックから確認する。

一見すると、カレンダーは3時位置のデイトのみと間違えそうなシンプルさだ。9時位置に7日間パワーリザーブのインジケーターがあるが、機能的な配置にもかかわらず、シンプルさを少しも損っていない。

H.モーザーらしい“フュメ”文字盤は、明るくファンキーなスカイブルーをカラーに採用。文字盤の中央には、美しいグラデーションが映える。カジュアルとコンプリケーションが融合する希なモデルといえる。

エンデバー・パーペチュアル・カレンダー

ケース｜18Kホワイトゴールド

直径｜40.8mm

厚さ｜12.9mm

ムーブメント｜手巻き（Cal.HMC 341）

機能｜パーペチュアルカレンダー（3時位置に日付表示、センターの指針で月表示、ムーブメントの受け板に閏年表示）、パワーリザーブ表示

ストラップ｜アリゲーター

防水｜日常生活防水

発売時期｜2015年年内

予価｜691万2000円

イースト・ジャパン
Tel. 03-3836-3522

http://www.h-moser.com/jp/