ラドー|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|RADO
WATCH & JEWELRY / SIHH&BASEL
2015年6月10日

ラドー|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|RADO

RADO|ラドー

ラドーが目指した美しいセラミックス素材の追求(1)

2015年のラドーは、コンセプトを“現代の錬金術”と定め、得意とするハイテクセラミックス製の時計を大挙登場させた。ラドーは他のブランドとは異なり、金属ではないセラミックス素材を駆使し、より強く、より軽快な時計を紡ぎ出そうとしている。

Photographs by NAGASHIMA TohruText by KAWADA Akinori

縦横にあたらしいセラミックス時計を生み出す

RADO|ラドー

ラドーの歴史は、異素材との格闘の歴史と言っても過言ではない。ハイテクセラミックスへの取り組みも、最初に取り組みをしたブランドとして知られており、2015年は、そんなハイテクセラミックスウォッチが次々にリリースされる予定だ。

注目したいのは、チョコレートブラウンのセラミックスモデルであり、これは従来にはまったく見られなかったカラーリングで、あたらしいエレガンスを腕時計にもたらすものだ。

これらにくわえ、メタリックカラーのプラズマセラミックスモデルの充実や日本で先行発売される「トゥルー」の新作にも注目が集まっていた。“MODERN ALCHEMY"(モダン・アルケミー)=現代の錬金術を、2015年のラドーは製品コンセプトに掲げているが、メタルではない素材で、メタル以上の強さと価値を持つ時計を生み出すラドーは、まさに「現代の錬金術師」と呼ぶに相応しい。

初のチョコレートブラウンのセラミックス

チョコレートブラウンは、近年、文字盤カラーとして採用例が見られるようになったが、セラミックスのケースカラーに用いられるという発想は、業界初となる。

ハイテクセラミックスには、ラドーが得意とする技術があり、専用の高温炉でケースを焼成して、初めて生まれたものだ。ブラウンに発色したモノブロック構造のケースやブラウンのパーツを繋ぎ合わせたブレスレットは、ポリッシュもしくはサテンに仕上げられ、時計の表面に微妙な明暗を生み、美しい立体感を生み出している。

同色で仕上げた文字盤、ローズゴールドで表面を仕上げたリューズ、インデックスや針とも絶妙にマッチし、デザインの統一感も取れている。ハイテクセラミックスゆえの耐傷性の高さも魅力的だが、もはやセラミックス時計もデザインで選ぶ時代が到来している。

tp1

ハイパークローム ブラウンセラミックス
ケース|ブラウンハイテクセラミックス

直径|42mm

厚さ|10.2mm

ムーブメント|自動巻き(Cal.2892-A2)

機能|日付表示

ストラップ|ブラウンハイテクセラミックス

防水|10気圧

発売時期|11月

価格|37万8000円



RADO|ラドー

ラドーが目指す美しいセラミックス素材の追求(2)

独創的な文字盤とプラズマセラミックスの融合

ラドー「ダイヤマスター グランドセコンド」の特徴は、文字盤のデザインにある。時分の表示は3時方向にオフセンターに配され、9時位置に秒表示を備えている。その秒表示盤は、“スモールセコンド”ではなく、まさに大型の“グランドセコンド”。ひと目見て忘れられないインパクトがある。

ケースのカラーは、落ち着いたグレーがかったクロームカラー。だが、この時計のケースもまた、ハイテクセラミックス製なのだ。約2万℃の超高温のプラズマ放電によって焼成されたホワイトのモノブロック構造のケースは、表面に暖かで落ち着きのあるグレーメタリックの輝きが生じるようになる。

このプラズマ浸炭処理を施したプラズマハイテクセラミックスケースは、ほかのカラーリングのハイテクセラミックスケースと同様の硬度を持ち、強靭、軽量、非アレルギー性などの優れた特性を発揮する。独創的なデザインで個性を主張しつつ、抜群の信頼性を求めるのなら、この時計がおすすめだ。

RADO|ラドー

ダイヤマスター グランドセコンド
ケース|プラズマハイテクセラミックス

直径|43mm

厚さ|11.8mm

ムーブメント|自動巻き(Cal.2899)

機能|日付表示

ストラップ|ブラウンレザー

防水|10気圧

発売時期|2015年秋予定

予価|31万3200円

80時間パワーリザーブを備えた日本先行発売モデル

時計の本質的な価値は、ムーブメントの信頼性としっかりとした外装にある。その点で、ラドーのハイテクセラミックスケースを採用した時計は、それだけでも価値が高い。定番のハイテクセラミックモデル「トゥルー」も、その例に漏れない。

ラドー「トゥルー」は、実は、日本限定モデルとして用意の進んでいたモデルで、80時間のパワーリザーブを備えたムーブメントを搭載する。3日以上駆動する自動巻きムーブメントは、週末に時計を外しても月曜の朝に駆動していることから、近年、多くのユーザーに支持されている。

そんな機械面での信頼性も高めたモデルは、各国のバイヤーの注目を集めるところにもなり、日本先行販売で、グローバルにも展開することになったという。それだけの高い評価に見合った実力を、このあたらしい「トゥルー」は持っているのである。

RADO|ラドー

ラドー ニュートゥルー オートマティック
ケース|ハイテクセラミック(ブラックまたはホワイト)

直径|40.1mm

厚さ|10.4mm

ムーブメント|自動巻き(Cal.C07.611)

ブレスレット|ハイテクセラミック(ブラックまたはホワイト)

防水|50m

発売時期|2015年夏予定

価格|20万5200円(ブラック)、
19万4400円(ホワイト)

スウォッチ グループ ジャパン ラドー事業本部
Tel. 03-6254-7331

http://www.rado.com/ja/

BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報

           
Photo Gallery