連載・坪井浩尚|第一回 「視座」

連載・坪井浩尚|第一回 「視座」

坪井浩尚「デザインの理」

第一回 「視座」

視座とは、物事を見る姿勢や立場、カメラの画角のようなものである。

文=坪井浩尚

身体という乗りものを、ドライブしている感覚

今回掲載する2枚の画像はスケールも素材もまったく異なるが、それぞれ相似の構造として、この画角のなかに立ち上がる表象には別段、差がないように感じられる。

当たり前のようだが、僕たちは頭から足先までの輪郭を自分自身の単一のユニット(物差し)としてこの世界を認知している。

身体という乗りものを、ドライブしている感覚が意識として立ち上がることがそうさせる理由かもしれないが、意識を離れてその画角を疑えば、目に見えないほどの細胞のひとつひとつや宇宙のような広い世界、はたまた『アバター』や『マトリックス』のように実体のない世界であっても、どのようにフレーミング(認識)するかによって、僕たちはまったく別世界の住人にもなることができる。

ABOUT
TSUBOI Kosho

プロダクトデザイナー 1980年 東京生まれ、静岡県育ち。 2004年 多摩美術大学環境デザイン科卒業。 06年 Hironao Tsuboi Design 設立。 日用生活品から家具や家電製品など、 プロダクトデザインを中心に幅広い製品を手がける。 主な作品に100%「LED Watch」「LampLamp」「SAKURASAKUglass」など。 red dot Award (独)、D&AD global awards (英)、Good DesignAwardなどを受賞。 08年度の I.D.Magazine(米)『 world emerging designers 40』に選出。 09年D&AD (英)『Creative Faces』Japan’s most exciting new design talent に選出。 KOSHO TSUBOI http://www.koshotsuboi.com