MOVIE｜ウディ・アレンの“魔法”で描かれるロマンティック・コメディ

コリン・ファース＆エマ・ストーン主演『マジック・イン・ムーンライト』

名匠ウディ・アレン監督がコリン・ファースとエマ・ストーンを主演に迎えたロマンティック・コメディ『マジック・イン・ムーンライト』。4月11日（土）より、新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほかで全国ロードショーされる。

Text by YANAKA Tomomi

1920年代の南仏のリゾートを舞台に繰り広げられる恋の駆け引き

『ミッドナイト・イン・パリ』や『ブルージャスミン』が記憶にあたらしいウディ・アレン監督が1920年代の南仏のリゾートを舞台に、“人生におけるマジック”というテーマを軽やかに紡いだ『マジック・イン・ムーンライト』。アレン流の洒脱なユーモアを織り込んだチャーミングなラブストーリーが日本にも到着した。

皮肉屋のマジシャンには、『英国王のスピーチ』でオスカーを獲得した名優コリン・ファース。また、他人の心を見透かし、自分の心は見透かされまいとする占い師役にはエマ・ストーンが演じ、こじれてもつれあう駆け引きを披露する。

皮肉屋で現実主義者のマジシャンが恋に落ちた相手とは

この世に魔法や超能力など絶対に存在しないと信じる現実主義者のイギリス人マジシャンのスタンリーは、ある大富豪が入れあげているアメリカ人占い師の真偽のほどを見抜いてほしいと友人に頼まれる。

すぐさま自信満々にコートダジュールの豪邸に乗り込むスタンリー。しかし、美しい占い師のソフィが連発する驚くべき透視能力に圧倒され、人生観を根底からひっくり返されてしまうのだった。そして、容姿も性格もチャーミングな彼女にスタンリーは不覚にも魅了されてしまう。

なにもかもが対照的な男女の恋の行方を、アレン監督ならではの“魔法とトリック”で描き出す本作。観る者の胸をときめかせ、幸福感で満たしてくれる、ウディ・アレンの魔法にぜひかかってみては。

『マジック・イン・ムーンライト』
4月11日（土）より、新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほかで全国公開
監督・脚本│ウディ・アレン
出演│コリン・ファース、エマ・ストーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン
配給│ロングライド
2014年/アメリカ＝イギリス/98分
http://www.magicinmoonlight.jp

Photo Gallery フォトギャラリー