ハイレゾ音源対応ポータブルプレイヤーの最高峰がさらに高音質化|Astell & Kern
DESIGN / DIGITAL
2015年4月16日

ハイレゾ音源対応ポータブルプレイヤーの最高峰がさらに高音質化|Astell & Kern

Astell & Kern|アステル&ケルン

ハイレゾをはじめ、あらゆる音源を携行できるブランドの最上位機種が進化

ステンレススティールのボディをまとった「AK240SS」

ハイレゾポータブルオーディオブランド「Astell&Kern(アステル&ケルン)」から、同ブランドのフラッグシップモデルを進化させた新製品「AK240 256GB ステンレススティール(AK240SS)」が登場した。

Text by HAMADA Masaru (OPENERS)

従来モデルからさらにノイズを軽減し、クリアな音質に

「アステル&ケルン」は、あらゆる形式の音源を、忠実な原音の状態で再生することにこだわったポータブルオーディオプレイヤーのブランド。なかでもAKシリーズは、昨今のハイレゾ対応プレイヤー人気に火を付けた代表的な存在として、広く認知されている。プロダクトデザイン面においても、カメラメーカー「Leica(ライカ)」の製品を手がけるデザイナーが参加するなど、抜かりはない。そのフラッグシップモデル「AK240」をさらにブラッシュアップしたのが、新製品の「AK240SS」だ。

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変更された点は、音質を左右するボディ素材がジュラルミンからステンレススティールになったこと。このため重量が90g増えて275gになったが、その高い剛性と比重により共振が抑えられ、音質が向上した。また電気的にも、グランドポイントを従来よりも広くとれることによるノイズフロアの軽減によって、さらにクリアなハイクオリティなサウンドを楽しめるようになった。

AK240シリーズはポータブルプレーヤーでありながら、DSD音源をPCM変換せずにネイティブで再生できる点も特徴のひとつである。SACD規格であるDSD64(2.8MHz/1bit)を超える超高音質フォーマットとして話題の「DSD128(5.6MHz/1bit)」も、ダウンコンバートすることなくネイティブで再生できる。情報量の多いハイレゾ音源などの大きなデータを扱うなかで、快適な操作性を確保するためにデュアルコアCPUを搭載するなど、マシンとしてのパフォーマンスも高い。

静電容量タッチパネルによる、480×800ドットの3.31型有機ELディスプレイに256GBのメモリーとmicroSDXCカードスロットを内蔵。最大128GBまでサポートしたexFAT対応microSDXCによる容量の拡張ができるため、最大で約384GB分の音源を持ち運べる計算。ポータブルプレイヤーとしてだけでなく、PCのUSB DACとしても活用できるほか、Wi-Fiを搭載しており、専用ソフトをインストールしたパソコン内にある楽曲のストリーミング再生も可能だ。

価格はオープン。なお、直販サイトでの価格は38万4000円となる。

 

Astell&Kern「AK240 256GB ステンレススティール」
カラー|シルバー
内蔵メモリ|256GB(NANDフラッシュ)*システム領域を含む
外部メモリ|exFAT対応microSDカードスロット×1 (最大128GBまで公式サポート)
ディスプレイ|3.31型(480×800ドット) AMOLED(静電容量式タッチパネル)
対応ファイル形式|WAV、FLAC、WMA、MP3、OGG、APE、AAC、ALAC、AIFF、DFF、DSF
再生対応レート|PCM最大384kHz/32bit(ネイティブ出力は192kHz/24bit)、DSD最大5.6MHz/1bit(ネイティブ)
出力端子|イヤホン(アンバランス)出力/光デジタル出力(3.5mm)、バランス出力(2.5mm/4極)
入力端子|USB microB端子(充電・データ転送・USB DAC)
USB-DAC機能|44.1kHz~192kHz/16bit・24bit、DSD 2.8MHz・5.6MHz
Wi-Fi|IEEE 802.11 b/g/n(2.4GHz)
Bluetooth|4.0(A2DP, AVRCP)
連続再生時間|約10時間(FLAC/44.1kHz/16bit、ボリューム37、EQオフ、画面オフ)
サイズ|W66×H107×D17.5 mm
重量|約275g
価格|38万4000円
アイリバーサポートセンター
Tel. 0570-002-220
http://www.iriver.jp/products/product_109.php

           
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