フォルクスワーゲン、新型トゥーランを発表|Volkswagen
CAR / MOTOR SHOW
2015年3月9日

フォルクスワーゲン、新型トゥーランを発表|Volkswagen

Volkswagen Touran|フォルクスワーゲン トゥーラン

コンパクトミニバン「トゥーラン」をフルモデルチェンジ

ジュネーブモーターショーにおいて、フォルクスワーゲンはコンパクトミニバン「トゥーラン」の新型を発表した。おなじタイミングで披露された兄貴分「シャラン」とことなり、こちらはプラットフォームから刷新したフルモデルチェンジだ。

Text by NORISHIGE Seiichi(Office KUSHIMA)

MQBを活用し室内空間を拡大

フォルクスワーゲンは、本年3月3日から開催されているジュネーブモーターショーで、コンパクトミニバンの新型「トゥーラン」(日本名「ゴルフ トゥーラン」)をワールドプレミア。今回は紛れもなくフルモデルチェンジであり、グラスエリアの形状や角度を見てもわかるように、これまでのビッグマイナーレベルではない。

全面刷新されたプラットフォームは、フォルクスワーゲンの次世代を担う横置きエンジン用モジュールセット「MQB」を採用。シャシーやボディの骨格には、高張力鋼と超高張力鋼板を多用し、旧モデル比62kgの軽量化と静的剛性で25パーセントの向上を果たしている。

Volkswagen Touran R-Line|フォルクスワーゲン トゥーラン Rライン

Volkswagen Touran R-Line|フォルクスワーゲン トゥーラン Rライン

ボディサイズは全長で130mm拡大されたが、その内、113mmはホイールベースの延長分だ。広くなったキャビンはシートレイアウトの自由度も増して、新型ではフルフラットも実現している。5人乗り仕様では1,040リッターのラゲッジ容量を確保。現行型オーナーの「もう少し広ければ――」という声に応えたカタチだ。この荷室に代わって3列目シートをもつ、7人乗り仕様も用意される。

新型であることを強く感じさせる装備のひとつが、次世代フォーマットに則ったインフォテイメントシステム。「MirrorLink」を標準装備することにより、Appleの「Car Play」、Googleの「Android Auto」に対応する「AppConnect」を通じ、車両のディスプレイでスマートフォンを操作することができるのだ。

オーディオシステムはデンマークの「DYNAUDIO」を採用。そのサウンドは組みあわせるアンプの特性にも左右されるが、スピーカーのコーンから自社生産する数少ないブランドであることをつけくわえておきたい。

Volkswagen Touran|フォルクスワーゲン トゥーラン

コンパクトミニバン「トゥーラン」をフルモデルチェンジ (2)

燃費は19パーセント向上

搭載するパワーユニットは、すべてターボチャージャー付の直噴ガソリンエンジン1.2TSI(81kW/110ps)、1.4TSI(110kW/150ps)、1.8TSI(132kW/180ps)とディーゼルエンジンの1.6TDI(81kW/110ps)、2.0TDI(110kW/150ps、132kW/180ps)、合計6機種がアナウンスされている。組み合わされるトランスミッションは、マニュアルの他にデュアルクラッチ(DSG)も設定される。

全車ストップ/スタートシステムとブレーキエネルギー回生システムを標準で搭載し、大幅に軽量化されたボディの恩恵もあり、最大で19パーセントの燃費向上を果たしたという。もっとも燃費効率がいいのは1.6TDIに7段DSGを組み合わせたモデルで、欧州計測値での燃費は4.1ℓ/100km(およそ24.4km/ℓ)、ガソリン仕様では7段DSGを搭載した1.4TSIが5.1ℓ/100km(およそ19.6km/ℓ)を記録する。

Volkswagen Touran|フォルクスワーゲン トゥーラン

Volkswagen Touran|フォルクスワーゲン トゥーラン

新型トゥーランで気になるのはディーゼルエンジン搭載車が日本へ導入されるのかという点だ。2リッター版は出力のことなる2機種が用意され、排気ガス基準のユーロ6もクリア。2本のバランスシャフトを備え振動も低減されていることから、自ずと期待は高まる。

安全運転支援システムも刷新された。前車との衝突を軽減する「シティ エマージェンシー ブレーキ付きフロントアシスト」、ストップ&ゴーまで対応する「ACC アダプティブ クルーズ コントロール」、衝突後に二次被害を防ぐために車両を静止状態へ導く「マルチコリジョンブレーキ」、牽引時のリバースをサポートする「トレーラー アシスト」、左右の死角ゾーンに入った車両を検知し警告する機能を備えた「リヤ トラフィック アラート付きサイドアシスト」を用意。これらのシステムは最終的にブレーキやステアリング操作に介入し、最大限に乗員の安全を守る。

新型トゥーランの発売は欧州では9月を予定している。現状、日本への導入モデルの仕様や発売時期のアナウンスはないが、いずれ詳細があきらかになるだろう。初代トゥーランは2003年のデビューから190万台を超えるセールスを記録。いまでは立派にフォルクスワーゲンの屋台骨を支える大事な車種である。今回のフルモデルチェンジでプレミアムコンパクトの地位をさらに確立したようだ。

           
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