FERRARI 599GTO|フェラーリ 599GTO

FERRARI 599GTO|フェラーリ 599GTO

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FERRARI 599GTO|フェラーリ 599GTO

史上最速のロードゴーイング・フェラーリ

フェラーリは、23日に開幕する北京モーターショーにおいて、レース専用車「599XX」のロードゴーイングバージョンである「599GTO」を正式発表することを明らかにした。

文=ジラフ

あの「エンツォ」より2秒速いタイムを記録

このニューモデルに搭載されるエンジンは、「599GTBフィオラノ」(日本名:『599』)をベースに、約30台生産されたレース専用車「599XX」用の、6.0リッターV型12気筒エンジンをほぼそのまま移植したもの。専用クランクシャフト&インテークなどが組み込まれたエンジンは、最高出力670ps/8250rpm、最大トルク63.2kgm/6500rpmを発揮する。またトランスミッションには専用開発の6速2ペダルMT「F1マチック」が採用されるという。

軽量化にも力が注がれ、薄型ガラスやコンポジット素材の導入などにより、車重は1,495kgまでの軽量化を実現。その結果、パワーウェイトレシオ2.23kg/hp、0-100km/h加速3.35秒、最高速度では335km/hという歴代フェラーリ市販車最速のパフォーマンスを達成。イタリア・フィオラノテストコースでのラップタイムは、あの「エンツォ」より2秒速い1分24秒を記録したという。

各所にF1のノウハウを応用

足まわりは、第2世代となる磁性流体を使った電子制御可変ダンパー「SCM2」を採用したほか、専用スプリング、大径リアスタビライザー、専用VDC、最新のF1トラクションコントロールも装備。またブレーキには、進化型のカーボンセラミックブレーキが与えられる。タイヤも599と異なり、前285/30ZR20、後ろ315/35ZR20というサイズが組み合わされている。

エアロダイナミクス性能についてもF1のノウハウが応用され、バンパー、フロントスポイラー、ボンネット、ディフューザーなどは専用パーツを採用。アンダーフロアはフラット化され、200km/hで走行した場合、144kgのダウンフォースを得ることができるという。また専用デザインのホイールには、F1マシンでおなじみの、「ホイールドーナツ」が設置され、空気の流れとブレーキ冷却性能を高めるという。

インテリアも、非常にレーシーな仕上がり。レザー&アルカンターラステアリング、バケットシート、カーボン製パドルシフト、カーボンパネルを標準装備。またステアリングホイールには、パフォーマンスインフォメーションシステムが組み込まれている。

この599GTOは、全世界で限定599台が生産される。

BRAND HISTORY
“カヴァリーノ・ランパンテ”、日本では“跳ね馬”と称されるエンブレムに胸躍らせるファンは少なくない。サーキットではその激しい走りに観衆は熱狂し、ストリートでは端麗なシルエットと甲高いサウンドで人々を魅了するクルマ、それがFERRARI(フェラーリ)だ。F1、市販車のいずれにおいても、スピードを極めるこのブランドは、創業者であるエンツォ・フェラーリの情熱がいまなお強く息づいている。

1898年にイタリアのモデナで生まれたエンツォは、10歳のときボローニャで見たレースに感激し、いつしか自分もレーシングドライバーになろうと思うようになる。一途な思いは着々と実現へ向かい、1920年、エンツォはついにアルファ・ロメオのテストドライバーとなった。そして、同じ年のタルガ・フローリオではアルファのドライバーとして参戦、見事2位の記録を残している。

しかし、やがてエンツォの興味はレーシング・チームを運営することへと移り、1929年にスクーデリア・フェラーリを立ち上げて、アルファのレース活動を引き受けることに。その手腕を発揮するにもかかわらず、1939年にはアルファとの関係は解消され、第二次大戦後の1947年、自前のV12エンジンを積む「フェラーリ125」を引っさげてレース活動を再開。ここからスポーツカーブランドとしてのフェラーリが歩みはじめた。

その後、フェラーリはフィアット傘下に入り、現在はフィアットグループの会長を兼任する社長のルカ・モンテゼーモロのもとで、ブランドの魅力を高め続けている。ラインアップは、V12エンジンを積む「599」と「612スカリエッティ」、V8のミドシップスポーツ「F430」「F430スパイダー」、そして、スポーティさを極めた「430スクーデリア」の5モデルである。