レンジローバー イヴォークが初のマイナーチェンジ|Range Rover
CAR / MOTOR SHOW
2015年2月25日

レンジローバー イヴォークが初のマイナーチェンジ|Range Rover

Land Rover Range Rover Evoque|ランドローバー レンジローバー イヴォーク

レンジローバー イヴォークが初のマイナーチェンジ

ジャガー・ランドローバーは、今年3月に開催されるジュネーブショーに先駆け、2016年モデルとなるSUV「レンジローバー イヴォーク」を発表。デビューから5年を経て初のマイナーチェンジがおこなわれた。

Text by TAKEDA Hiromi

5年ぶりのマイナーチェンジ

ラグジュアリーSUVの分野における世界のリーディングカンパニー、ジャガー・ランドローバーは2月23日、同社きっての人気モデル「レンジローバー イヴォーク」2016年モデルのオフィシャルフォトと概要をリリースした。デビューから約5年を経て、これが初の大規模マイナーチェンジとなる。

これまでイヴォークが大成功を収めてきた最大の要因である、コンセプトカー「LRX」そのもののようなスタイリッシュな外観は、2016年モデルとなっても第一印象こそ大きく変わっていないようだが、その実はフロントマスクを中心に最新のデザインとされている。

まずは、今回の発表の約一週間前からメーカー側より配信されていたティーザーフォトが示唆していたように、ランドローバーとしては初となるフルLEDのアダプティブヘッドランプを採用しているのが最大の特徴だろう。ランドローバーによると、夜間の視認性アップやコーナリング時の安全性の向上、そしてヘッドランプデザインをさらに個性的なものとすることができるという。

また、おなじくLEDを採用したフォグランプを組み込んだバンパーも、より迫力のあるデザインに変更。ラジエーターグリルも若干大型化されるとともに、六角形をモチーフとした意匠へとリフレッシュされることになった。

Land Rover Range Rover Evoque|ランドローバー レンジローバー イヴォーク

レンジローバー・イヴォークが初のマイナーチェンジ

注目の新型エンジン

いっぽう、レンジローバーらしさを強調するインテリアでは、シートやドアトリムが、あらたなデザインへと進化。またレザーやファブリック素材の選択肢が増やされた上に、手の触れる部分にはソフトタッチ素材の部位を拡大するなど、さらなる質感向上が図られたとされる。くわえて、新開発の8インチモニターを中核とする、あたらしいインフォテインメントシステムも用意されることになったという。

そして2016年モデルのメカニズムで重要なトピックは、あらたなパワーユニットが導入されることである。現時点では日本市場への正規輸入についてはアナウンスされていないものの、欧州では主流となるであろうターボディーゼル仕様には、ジャガー・ランドローバーの新世代ユニット「インジニウムTD4」エンジンが搭載されることになったのだ。

ジャガー期待の新星「XE」にも既に搭載が決定しているこのターボディーゼルは、ヘッド/ブロックともに軽合金製。その結果、従来型のエンジンに対して20-30kgの軽量化に成功したとのことである。最高出力150psと180psの2バージョンが設定され、特にエココンシャスな150psバージョンでは、欧州複合モード燃費でリッターあたり23.8km、CO2排出量では109g/kmという優れた環境性能を実現すると主張している。

他方、日本市場にもまちがいなく導入されるとおもわれるガソリン版は、従来型イヴォークとおなじく「Si4」4気筒2リッター+ターボチャージャー。最高出力240psを発生し、0-100km/h 加速で7.6 秒、 最高速では 217km/h という高性能を発揮する傍ら、燃料消費率はリッターあたり12.8km、CO2排出量は181g/kmに収めているとのことである。

2011年に正式リリースされて以来、累計生産台数40万台を超えるヒット作となったレンジローバー イヴォーク。発売当初は膨大なバックオーダーを抱えたことでも知られているが、5年ぶりのマイナーチェンジによって、さらなる魅力を獲得しているのか。

全容が明らかになるのは、3月に開幕するジュネーブショーである。

           
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