彫刻家・矢崎良祐とイラストレーター・Sayori Wadaによる「ファインアート」|Levi’s® Made & Crafted™

Levi's® Made & Crafted™|「インディゴ」を捉えたファインアート

「インディゴ」を捉えたファインアート

Levi’s® Made & Crafted™|リーバイス® メイド アンド クラフテッド™

Person 2; イラストレーター・Sayori Wada|作品タイトル『THE TWO HORSES』

ダイナミックな点と線

Photographs by JAMANDFIXText by americaEdit by KASE Tomoshige

ビジョンと感性が描き出すもの

キャンバスにまっさらな白布を張り付けて、迷うことなく、テンポよく描いていくインディゴブルーの図形や直線、そしてドット柄……。取材するスタッフの存在などお構いなしといわんばかりに淀みなく進んでいく作業は、イベントでアーティストのライブペインティングを見ているかのようだ。

彼女は、日本人イラストレーターのSayori Wada(サヨリ ワダ。以下、ワダ)さん。彫刻家の矢崎良佑さん同様、「リーバイス® メイド アンド クラフテッド™」(以下、LMC)のディレクターである大坪洋介さんが熱く注目し、今回のアートを表現するにふさわしい人物として白羽の矢が立てられた人である。

Levi's Made & Crafted™|「インディゴ」を捉えたファインアート
Levi's Made & Crafted™|「インディゴ」を捉えたファインアート

「どこでも描けますし、人がいようが騒がしかろうが気にせず描けるんですけど、音楽は絶対に欠かせないんです。iPhoneのアプリで適当に流しているだけなんですが……。よく聴くのはジャズ系ですね」

下絵を描かず、一切の迷いを感じさせない、流れるような筆の運び。静かだが、ダイナミックでエキサイティング。まさに「作品」が生まれようとしているリアルな現場を、目の当たりにすることができた。

Levi's Made & Crafted™|「インディゴ」を捉えたファインアート
Levi's Made & Crafted™|「インディゴ」を捉えたファインアート

「すでにイメージは固まっていて、大体の構図が頭のなかにあるので、それをキャンバスに落としこんでいくだけの作業ですからね。全体のバランスを調整しながら進めていますけど、ほぼ感覚のみでバンバン描いているんです」

そう言ってワダさんは穏やかに笑う。

「今回キャンバスに使っているのは、自分で生地屋さんで見つけてきたもの。素材感がデニムに似ているのがいいな、と思って。インディゴがテーマですし、やっぱりLMCの作品を作るのであれば、デニムに近いものでやりたいと思ったんです。絵の具もやっぱり本物のデニムを意識して、本藍染料を使うことにしました」

集中し、1時間ほどの短時間で作品を描き上げたワダさん。あとは乾いてからの色味のバランスなどを見たうえで、最終的な仕上げをほどこすだけだという。この日の作業を終えた彼女は、自らその作品を詳しく解説してくれた。

細部に宿る暗号

「はじめに描いた三角は、馬の顔。その横の櫛のような細かなタテ線は、馬のタテガミをイメージしたもの。テーマとなる題材を、わかりやすいカタチや記号のようなモチーフに置き換えて、作品内で使うことが多いんです。このドットの集合のようなものはジーンズのリベットを、山なりの線はポケットのアーキュエイトステッチを、そして三角や細かなタテ線で表現した馬の姿は、紙パッチにあしらわれた二頭の馬の姿を記号化したものなんですよ。リーバイス®のジーンズを自分らしく表現しようと思ったら、こんなイメージが湧いてきたんです」

あの山なりの線はひょっとして……。なんとなく感じるものはあったのだが、あらためてご本人に解説もらったことで、気持ちがいいほど合点がいった。「インディゴの濃淡で描かれた図形の羅列」は、美しいバランスで白いキャンバスへと落とし込まれ、ワダ サヨリさんのイメージするLMCを見事に表現していたのだ。

タイトルは、『THE TWO HORSES』。リーバイス®のアイコニックなデザインやディテール、パーツなどへの愛情とリスペクトを大いに感じさせるものである。

Levi's Made & Crafted™|「インディゴ」を捉えたファインアート
Levi's Made & Crafted™|「インディゴ」を捉えたファインアート
Levi's Made & Crafted™|「インディゴ」を捉えたファインアート
Levi's Made & Crafted™|「インディゴ」を捉えたファインアート

「リーバイス®は、まさにジーンズの王様。毎日ジーンズしか穿かないような私にとっては憧れの存在だし、まさかコラボレーションできるなんて思いもしませんでした。LMCもすごくヒップなんだけどまったく行き過ぎた感じはなくて、素材や作りの上質さが際立ってますよね。とっても好きなブランドです。秘密の暗号のような、モチーフの宝庫でもありますし(笑)」

ジーンズは生きている――そう語ってくれたワダさんの言葉が印象的だ。

「今回はじめて絵の具として使ってみて、インディゴは“生きている”素材なんだということがとてもよく分かりました。水の分量で自由に濃淡が付けられるし、塗った直後と乾いたあとでは全然表情が変わってくる。しかも重力で自然に垂れたり滲んだりすることで、ペンなどでは表現不可能なニュアンスや“動き”が生まれるんです。パンを発酵させるイースト菌のように、インディゴは作品を変化させる力を持った、生きている素材なんだと実感。これからも使っていきたいと思いました。洗いやアタリによってどんどん表情が変化していくジーンズもきっと、インディゴそのものとおなじように生きているんですよね」

街を歩いているだけで、あらゆるところに発見することができるもの。それがワダ サヨリさんにとってのアートなのだという。

「アートって、私にとっては人生そのものと言ってもいいくらいスペシャルだけど、全然おおげさなものじゃないんです。レストランのメニューを眺めているときだって、ちょっとしたフォントの使い方ひとつにも『感じる』ことができる。そういうなにげない、静かで主張しない日常のアートに気づけることが、すごく楽しいんです。LMCのコレクションひとつひとつのなかにも、アートはすでにたくさん詰まっているんですよ」

Levi's Made & Crafted™|「インディゴ」を捉えたファインアート

ワダさんが着用した服
すべてリーバイス® メイド アンド クラフテッド™

リーバイス® メイド アンド クラフテッド™
http://www.e-levi.jp/shop/made

リーバイス® ダブルエックス
Tel. 03-6418-5501

Sayori Wada|サヨリ ワダ
デジタルとアナログを融合させた迷いのないラインのイラスト、そして自由気ままかつ力強いペインティングが国内外で支持される日本人アーティスト。2014年には27歳で亡くなった数かずのレジェンドにまつわるイラスト本『27』(WOOLY ARTS出版)を発売。Manhattan Portage Art Award 2014にてプロダクト賞を受賞し、2015春夏シーズンのバッグデザインに採用。国内外のさまざまなファッションブランドとのコラボレーションアイテムを手掛けている。また東急ハンズ店内壁面, TOMMY原宿店, 六本木ヒルズ「Brasserie Le Duc」店内の壁面などでも作品を目にすることができる。