ロールス・ロイス、オールラウンドモデルの開発を公表|Rolls-Royce
CAR / NEWS
2015年4月8日

ロールス・ロイス、オールラウンドモデルの開発を公表|Rolls-Royce

Rolls-Royce|ロールス・ロイス

ロールス・ロイス、新型モデルの開発を公表

ロールス・ロイス モーター カーズは、2月18日、全世界に向けて、どんな路面でも走破できる性能をもつ新型車の開発を表明した。

Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)

いままでにない新型モデルへのマニフェスト

ラグジュアリーカーブランドとして世界に広く浸透しているロールス・ロイス。現在は4ドアサルーン「ファントム」をフラッグシップとし、その2ドアモデル「ファントム クーペ」とオープンモデル「ファントム ドロップヘッドクーペ」、先日マイナーチェンジを果たしたサルーン「ゴースト」、ファストバックスタイルの2ドアモデル「レイス」の計5モデルをラインナップしている。

そのロールス・ロイスがブランド創立111周年を迎える今年、イギリスのデービッド・キャメロン首相がグッドウッドの工場見学に訪れたさい、あらたなモデルの開発に取り組んでいることをあきらかにした。

創始者であるヘンリー・ロイス卿の有名な言葉“When it does not exist, design it.”――存在しないのであれば創造しなさい、という言葉どおり、開発中のクルマはロールス・ロイスにとってこれまでにないモデルになるという。

Rolls-Royce Phantom|ロールス・ロイス ファントム

Rolls-Royce Phantom

Rolls-Royce Wraith|ロールス・ロイス レイス

Rolls-Royce Wraith

そのコンセプトは6箇条であらわされており、
「ロールス・ロイスの高級感をもち、どんな路面でも走破するクルマであること」
「オーナーの求める運動性能、現代的なライフスタイルにマッチするクルマであること」
「ロールス・ロイスというのは、すなわち冒険家であったチャールズ・ロールスのパイオニア魂と技術者ヘンリー・ロイス卿のひたむきなイノベーション精神であること」
「ロールス・ロイス ブランドが約束する安寧なラグジュアリーが反映されたクルマであること」
「オールアルミニウム製の、高い車高をもったクルマであること」
「未来にむけて“スピリット オブ エクスタシー”を戴くにふさわしい唯一無二のクルマであること」
とされる。

これらを総合すると、ロールス・ロイスにふさわしいラグジュアリーさをそなえた、車高の高いアルミニウム製ボディをもつオールラウンダー、一般的にSUVもしくはクロスカントリーヴィークルと呼ばれるモデルとみてとれる。

Rolls-Royce|ロールス・ロイス

Rolls-Royce|ロールス・ロイス

英国ブランドのプレミアムSUVというと、歴史を誇るランドローバー「レンジローバー」をはじめ、昨年ジャガーが市販化を発表した「F-Pace」、さらにかつて兄弟ブランドとしてロールス・ロイスとともに歩んだ歴史を持つベントレーが開発状況を進める「ベンタイガ」など、近年にわかに活気づいている。

もちろん、各ブランドそれぞれの個性をもったモデルの登場が期待されるが、そのなかでロールス・ロイスが先のコンセプトをどのようなかたちで具象化させるのか。今回は声明のみにとどまり、デザインラフをはじめ、ロードマップなど具体的な情報はないものの、この、もっともラグジュアリーなブランドがつくる新型クロスカントリーヴィークルについて、今後も続報が発表され次第、お届けする予定だ。

           
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