特集|ロースターは燃えているか?|第2章「マイ・ロースターを求めて」

特集|ロースターは燃えているか?|第2章「マイ・ロースターを求めて」

Behind Good Coffee: The Fine Art of Coffee Roasting

特集|ロースターは燃えているか?

コーヒーは焙煎で選ぶ時代へ

第2章 「マイ・ロースターを求めて」(4)

3. AMAMERIA ESPRESSO(武蔵小山)

毎日通いたいロースタリーカフェ

「AMAMERIA ESPRESSO(アマメリア エスプレッソ)」オーナー兼焙煎士の石井さんが、武蔵小山の住宅街の一角に店を構えたのが2010年。そのころ、都内でもロースターとエスプレッソマシンを両方備える店は少なかったという。いまでは1日に15回くらいの焙煎をおこなうというロースターは、国内でも2~3%のシェアという希少な「ラッキーアイクレマス」の焙煎機だ。

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開店して4年。誰もがふらっと入りやすい広い間口に、ホスピタリティ溢れるスタッフが迎えてくれる

ガラス張りの正面から差し込む光に調和するうぐいす色のロースターは、穏やかな口調の石井さんをはじめ、スタッフの方々のやわらかい雰囲気にピッタリとはまっている。“近くにあったらいいな”と思えるロースタリーカフェの理想のカタチのように思えた。

「当時、バリスタとして働いていたカフェで卸してもらっていた焙煎後の豆は、美味しいときとそうでないときがあって、美味しさが安定しないのはどうしてだろう、といろいろ調べはじめたことが(焙煎機に興味をもった)きっかけでした。大手メーカーでは、どうしてもエイジングにバラつきが出てくるので、それをコントロールする必要がある。自分でも職人気質なところがあるとは思っていたのですが、焙煎機を入れるなら、豆を売る専門店で勝負したい、と自然に思うようになっていました」

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お店ではコーノ式のプラスチックのドリッパーを採用する石井さん。「90度のお湯で抽出していますが、陶器のほうが冷めてしまいやすい」のだとか

そんなコーヒーへの情熱は、“せっかく飲んでもらうなら美味しく飲んでもらいたい”という気持ちにつながっていく。扱う豆はすべてスペシャルティコーヒー。コーヒー豆を購入する際、たとえばドリッパーで飲む人には、どこのメーカーのドリッパーか、リブ(内部にある凸部)や形状によっても、豆の挽き方を変えてくれたり、コーヒーのフルーティ感を損なわないドリップの仕方もレクチャーしてくれる。

それでも自分ではコーヒーがうまく淹れられないという人には、オリジナルの「ダンク式コーヒーバッグ」をおススメする。ティーバッグのような三角形のテトラバッグにアマメリアのコーヒーが入っており、150ccぐらいの熱湯に1分くらいダンク(上下動)するだけでまったく雑味のない美味しいコーヒーが楽しめる。

コーヒー初心者から上級者まで、きちんと目線をあわせてコーヒーの面白さを教えてくれる、スタンダードであり、ハイクオリティなカフェでもある。

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入口脇には、石井さんがセレクトした、コーヒーに関するアイテムを販売。初級者向けから上級者向けまで、ひとつひとつ揃えていきたい

<焙煎士>
石井利明|ISHII Toshiaki
2004年、川崎競馬場内の「ESPRESSO BAR」、大井競馬場内の「MEISTER CAFE」でバリスタに。2007年「MEISTER CAFE」にてバリスタ兼ロースターに。2008年、SCAA認定カッピングジャッジ、CQI認定Qグレーダー取得。2010年、オーナー兼焙煎士として「AMAMERIA ESPRESSO」オープン。

<焙煎機のある店>
AMAMERIA ESPRESSO
営業時間|平日 12:00~20:00、土曜・日曜・祝日 10:00~19:00
定休日|なし
住所|東京都品川区小山3-6-15パークホームズ武蔵小山1F
Tel. 03-6426-9148
http://www.amameria.com/

<編集メモ>
・常時おいている珈琲豆12-14種類
・珈琲豆の価格帯 620円~2500円/100グラム
・店内での試飲 可(有料 1杯390円より)

こだわりから生まれたコーヒースタンド