スタイリスト池田尚輝が語る、2015年春のマーガレット・ハウエル|MARGARET HOWELL
FASHION / MEN
2015年2月23日

スタイリスト池田尚輝が語る、2015年春のマーガレット・ハウエル|MARGARET HOWELL

MARGARET HOWELL|マーガレット・ハウエル
ワントーンのなかにトレンドカラーを効かせて新鮮に着こなそう

スタイリスト池田尚輝が語る、2015年春のマーガレット・ハウエル

今回のマーガレット・ハウエルの撮影がおこなわれたのは、昨年末。カメラマン畑中清孝氏(写真上中)とスタイリスト池田尚輝氏(上左)のコンビにより、マーガレット・ハウエル メンズのあたらしいビジュアルが生み出されていく。この春のマーガレット・ハウエルの印象を池田氏にうかがった。

Photographs by HATANAKA Kiyotaka(takahashi office)Styling by IKEDA NaokiHair by ReinaModel by GUSTAAF(DONNA)Text by KAJII Makoto (OPENERS)

ディテールが効いて、スタイリングのバランスが面白い

この数シーズン、マーガレット・ハウエルのカタログのスタイリングを担当している池田尚輝氏。春のメンズの全体の印象を聞くと、「今シーズンもワントーンで、トーンオントーンのコーディネートがベースですね。そのなかでも春らしく、グレーやベージュなど明るい色のワントーンや、効果的に白をくわえるなど、季節感を上手に取り入れています」と語る。

また、「ワークっぽいオーバーシャツにスカーフをプラスしてカジュアルアップしたり、トラウザーズの丈を短くして、ダブルの幅を5cm広くとるなど、ディテールが効いているのが今シーズンの最大のポイント。足もとのアレンジが全体のスタイリングに変化を及ぼして、面白いバランスを生んでいると思います」

CP3-2

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アグレッシブに着こなしたい、春のマーガレット・ハウエル

「今回のスタイリングのテーマの一つである、『フォックスブラザーズ』の春夏シーズンの生地を使ったジャケットとトラウザーズは、とてもファインな素材を使用しているので、その持ち味を生かすようにコーディネートしました」と池田氏。

今シーズンは、フォックスブラザーズの4柄(エンド オン エンド、プリンス オブ ウェールズ、トロピカル、スティッチ ストライプ)がラインナップする。このなかで『トロピカル』のジャケットを使ったスタイリングには、ニットをプラスしたタイドアップなスタイルを提案。「Vゾーンに白が少しほしかったので、ボートネックのニットを一枚はさみました。クルーネックより開きがあって、ちょうどいいカジュアル感が出たと思います」

また、無地でも味わい深い色の『エンド オン エンド』の着こなしでは、セットアップにグレー系のネクタイを、『プリンス オブ ウェールズ』のセットアップではネイビーのネクタイを選んで、「色や柄を生かしあう、ローコントラストのコーディネート」を心がけたと語る。

「この春夏のトレンドカラーでもある白やベージュをポイントとして効かせると今っぽいバランスになります。『スティッチ ストライプ』のジャケットのインナーを白のTシャツにしたり、ニットの襟元から白をのぞかせると、コーディネートがフレッシュになります」

出来上がったばかりのマーガレット・ハウエルのルックブックを見ながら池田氏は、「今回はコーディネートに自由度が生まれましたね。これまでのマーガレット・ハウエルらしさが、トラウザーズの裾幅や丈など少し異なるだけで、とてもアグレッシブな印象を受けました」と感想を述べた。

アングローバル
Tel. 03-5467-7874
http://www.margarethowell.jp

           
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