ブルガリの新たな挑戦|BVLGARI

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ブルガリ マネージング・ディレクターにインタビュー

ブルガリの新たな挑戦(1)

世界で知られるイタリアンブランド「ブルガリ」が、2014年で130周年を迎えた。ブルガリのウォッチ部門の総責任者であるグイド・テレーニ氏にブルガリの新作にまつわるエピソードと今後の戦略について聞いた。

Text by KAKIHARA Takayoshi(OPENERS)Photographs by KISHIDA Katsunori

130周年にふさわしい傑作腕時計の数々が発表

言わずと知れた世界的な高級宝飾品ブランド「ブルガリ」は、1884年に誕生。イタリア・ローマで創業した。1977年には、腕時計の製造を開始。現在では、世界最薄のトゥールビヨンを発表するなど、超複雑機械式時計まで手がけている。特にこの10年は、2007年に自社ムーブ、2012年に新シリーズとなる「オクト」の発表など、これまでにない新生ブルガリが次々に生み出されている。その仕掛け人がグイド・テレーニ氏だ。同氏にモデル開発の逸話や今後の新作への意欲などをインタビューした。

2007年に垂直統合

男性向けのブルガリの腕時計といえば、かつて1980~90年代に流行、美しいポリッシュベゼルに「ブルガリ・ブルガリ」と刻印されたブルガリの代表モデルが記憶に残っている人も多いだろう。

その後、2000年に入ってブルガリは時代の流れとともに大きく変革を遂げ、さらにここ10年で腕時計が大幅に変わった。

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「日本はブルガリにとってとても重要な国」と語るグイド・テレーニ氏。

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いまや新定番となった「オクト」。

その張本人が、今回取材をしたグイド・テレーニ氏だ。2000年にブルガリに入社、現在のブルガリのヒット作を作り出したウォッチ部門の総帥だ。

「最初に携わった腕時計が、『ジェラルド・ジェンタ バイ レトロ グランソネリ』でした。とても複雑な腕時計で記憶に残る仕事でした」(グイド・テレーニ氏)

ブルガリの現在のラインナップであるメンズの「オクト」、レディスの新シリーズ「ルチェア」などの開発を指揮した人物だ。

かつてブルガリには、3つのブランドが存在していた。伝統のブルガリ、そして薄型で知られるジェラルド・ジェンタ、複雑機構で知られるダニエル・ロートだ。しかし、2009年に大改革が図られる。この3つのブランドを統合させたのだ。

「たとえば、ジェラルド・ジェンタのような複雑機構をブルガリに搭載すると要素を盛り込み過ぎるような面がありました。そこで、ケースをもっと強いイメージにして基本的な形を完成させました。それが、オクトだったのです」(グイド・テレーニ氏)

オクトで最初に心奪われるのが、110の面から構成されるケースだ。スリムでありながら、これほど複雑な多面体のケースは、ほかにはない。しかし、実はそれ以上に興味深いのが、文字盤だという。

「実は、オクトの黒文字盤は、幾層もの層で構成されています。さりげない文字盤ですが、こうしたこだわりのひとつひとつが、ブルガリらしさにつながっていると思います」(グイド・テレーニ氏)

BVLGARI|ブルガリ
BVLGARI|ブルガリ

鏡面のポリッシュケースで表現されるケースの美しさ、リューズ部分にセッティングされたサファイアなど、これまでブルガリがやったことのないことが多くのユーザーから支持された。2014年には、さらにクロノグラフが追加された。