Audi TT RS Coupe|アウディ TT RS クーペ誕生
CAR / NEWS
2015年4月8日

Audi TT RS Coupe|アウディ TT RS クーペ誕生

Audi TT RS Coupe|アウディ TT RS クーペ

TTシリーズのトップモデル
新型アウディ TT RS クーペ登場

アウディ・ジャパンは、プレミアムコンパクトスポーツカーであるアウディTTシリーズのトップモデル「新型アウディ TT RS クーペ」を発表、発売を開始した。

Text by OPENERSPhoto by Audi

アウディTT RSクーペは、TTSのさらに上をいくモデルとして、R8やRS6など、アウディのハイエンドスポーツモデルを手掛ける「quattro GmbH」によってプロデュースされたニューモデル。歴代のRSシリーズ同様に、傑出したロードマナーと動力性能を発揮する。

最大の特徴は、アウディブランドを象徴するテクノロジーともいえる5気筒エンジンを復活させ、搭載した点。TT RS クーペのためにあらたに開発された軽量コンパクトな直列5気筒TFSIエンジンは、最高出力340馬力、最大トルク450Nmを発生し、そのパワーは、6速マニュアルトランスミッションとクワトロフルタイム4WDシステムを介し、確実に路面へと伝達される。ちなみに0-100km/h加速は4.6秒と、ライバルと思われるポルシェ・ケイマンSの5.2秒を凌ぐ数値を記録。最高速度は250km/h(リミッター作動)を誇っている。1980年代にモータースポーツ界を席巻したアウディ クワトロをはじめ、時代を築いた数々のモデルが5気筒エンジンを採用していた。アウディは、その伝統を再び現代に蘇らせ、アウディ TT RS クーペを比類なきスポーツカーに仕立て上げたのだというわけだ。

また、非常に高い動力性能を誇ると同時に、環境性能が高いのも魅力。10・15モード燃費は10.6km/l、CO2排出量は219/kmを実現、アウディの高効率エンジンテクノロジーの実力を証明した。

エクステリアでは、大面積のフロントエアインテーク、専用デザインのリアディフューザーインサート、固定式リアスポイラーなど専用の処理がほどこされ、RSシリーズならではのレーシーな雰囲気を醸し出している。

6速マニュアルトランスミッションのみの設定で、価格は835万円となっている。

アウディコミュニケーションセンター
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BRAND HISTORY
Audi(アウディ)のエンブレムは“フォーリングス”。その輪ひとつひとつが自動車メーカーのアウディ、DKW(デーカーヴェー)、ホルヒ、ヴァンダラーを表しているのはご存じだろう。いずれもザクセン州に本拠を置き、20世紀のはじめ、ドイツの自動車産業を牽引したブランドである。しかし、第一次世界大戦後に起きた世界恐慌の煽りをくらった4社は、生き残りをかけて、1932年にアウトウニオンを結成。DKWがモーターサイクルと小型車、ヴァンダラーが中型車、アウディが高級中型車、そして、ホルヒがラグジュアリーカーに特化する戦略をとることになった。

しかし、第二次世界大戦の敗戦により旧東ドイツのザクセンはロシアの占領下となり、アウトウニオンは消滅。これを見越して、旧西ドイツのバイエルン州インゴルシュタットに新生アウトウニオンが設立される。BMWやメルセデス・ベンツとちがい、工場のない状況からの苦しいスタートをしいられたアウトウニオンであったが、DKWデリバリーバンなどの生産により徐々に体力をつけていった。

1964年末にフォルクスワーゲン傘下に収まったアウトウニオンは、ほどなくしてアウディの名を冠した新型車を世に送り出す。そして1969年には、ネッカースウルムに本拠を置くNSU(“ヴァンケルエンジン”の開発で知られる)を合併し、アウディNSUアウトウニオンとなり、1985年からはアウディとして現在にいたる。クワトロをはじめとするテクノロジーと、モータースポーツ活動に裏付けられたダイナミック性能、エレガントなデザイン、そして、質感の高い仕上がりが、アウディの人気を牽引している。

           
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