特集|年末年始を楽しくする音楽・本・映画 Vol.2
LOUNGE / FEATURES
2015年1月7日

特集|年末年始を楽しくする音楽・本・映画 Vol.2

特集|カルチャーの達人に訊け! Vol.2

カルチャーに精通した達人たちが薦める、音楽・本・映画とは?

青野賢一
BEAMS クリエイティブディレクター/BEAMS RECORDS ディレクター

――2015年の抱負は?

2014年後半は忙しさでなかなか読めなかった本にしっかりと向き合う時間を作りたい。

青野賢一

『ランデヴー・イン・トーキョー』

MUSIC

『ランデヴー・イン・トーキョー』
伊藤ゴロー+ジャキス・モレレンバウム
VERVE / ユニバーサルミュージック

年末年始の賑やかさから少し距離を取って、落ち着いた時を過ごす。そうした時間のお伴に相応しい、静かに美しいアルバム。日本を代表するギタリスト/作曲家・伊藤ゴローと、ブラジル音楽の最重要人物のひとり、ジャキス・モレレンバウムの共作は、アントニオ・カルロス・ジョビンの曲や伊藤ゴロー自身の曲を、クラシックとブラジル音楽の合間に漂わせるアレンジも秀逸だ。

30

『「らしい」建築批判』

BOOK

『「らしい」建築批判』
飯島洋一
青土社

年が明ければ東京オリンピック開催まで残り5年。ザハ・ハディド設計の新国立競技場を入り口に、資本主義システムと「らしい」建築を設計するブランド化した建築家との関係を、時代を遡りながら検証した論考は、このタイミングにこそ読まれるべきではないだろうか。

30

『お茶漬の味』 

MOVIE

『お茶漬の味』
監督|小津安次郎
松竹
DVD発売中(3024円)
※2014年12月27日現在

おせちもいいけど……という理由ではなく、言葉遣いや立ち振る舞いの小気味よさから、とりわけ年始に観たくなる一本。冒頭のシーンからか、この映画を観た後は銀座に出かけたい気分に。ラストシーンのじんわりくる感じもいい。

© 1952 松竹株式会社

AONO Kenichi
セレクトショップ「BEAMS」のクリエイティブディレクターとして、ファッション、音楽、アート、文学などを繋ぐ活動を行う。2010年には初の著作集『迷宮行き』(天然文庫/BCCKS)を発表。『OCEANS』(インターナショナル・ラグジュアリー・メディア)、ウェブマガジン『TV & smile』といったメディアでの連載に加えて、『ミセス』(文化出版局)にて「音楽マルジナリア」の連載をスタート。

http://www.beams.co.jp


青木カレン
ジャズシンガー

――2015年の抱負は?

マイペースに、3枚アルバムをリリース。        

青木カレン

『PURE《ピュア》』

MUSIC

『PURE《ピュア》』
マリア・カラス
ワーナーミュージック・ジャパン

ドラマティックかつ唯一無二な歌声。

30

『ソロモンの偽証(第I部・第II部・第III部)』

BOOK

『ソロモンの偽証(第I部・第II部・第III部)』
宮部みゆき
新潮社

ほんのり香り立つ悪意、親子の確執、複雑に入り組んだ人間関係。最後まで駆け足で読みたくなる長編ミステリー。

30

『ラブソングができるまで』 

MOVIE

『ラブソングができるまで』
監督|ヘイリー・ベネット
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

頭をからっぽにして思い切り笑いたい時に観る映画。ヒュー・グラントとドリュー・バリモアのコミカルな演技が好き。

AOKI Karen
ライブ・ツアー活動をメインに、FM熊本やインターネットラジオのJJazz.Netでナビゲーターを務める。2012年夏、初のニューヨーク公演を成功させる。同年12月、映画音楽の名曲をジャズ・アレンジしたラブ・ソング集、アルバム『トランキュリティ』をリリース。2015年1月21日に新旧織り交ぜた選りすぐりのポップスやジャズ・スタンダードを豪華アレンジで生まれ変わらせた最新アルバム『Eternal Melody』の発売を控えている。

OPENERS BLOG「Key of Life」更新中

http://www.rambling.ne.jp/artist/karen/


谷川じゅんじ
スペースコンポーザー

――2015年の抱負は?

切れ間なく続く瞬間の連続から過去も未来も生まれます。現在という瞬間を大切にしたい。

31-3

Photo by Kenshu Shintsubo

『Ruby Sparks』

MUSIC

『Ruby Sparks』
V. A.
Milan Records

映画も好きなんですが映画のサントラ大好きなんです。気に入った映画は必ずといっていいほどサントラも買います。映画を観た瞬間に感じた印象のかけらだけ残しておきたい時にちょうどいいんです。

30

『アメリカン・ボーイズ・ハンディブック』

BOOK

『アメリカン・ボーイズ・ハンディブック』
ダニエル・カーター-ビアード
朝日ソノラマ

見出しが既にキテます。“鳥の巣さがし”に“野鳥の育て方”。“自分で作るボート”や“自分でつくる狩猟道具”。一見子どもの遊びマニュアルかとおもいきや中身は実践サバイバルブック。取り留めもなく読んでる内になぜかニヤけてしまうのです。

30

『A Cow's Life』 

MOVIE

『A Cow's Life』
監督|エマニュエル・グラ
Under The Milky Way

牛の生活。自分も牛になる。ちがった生き物になってアタマを空っぽにするのは最高です。1時間ただひらすら牛になる映画(笑)。

TANIGAWA Junji
1965年生まれ。2002年、空間クリエイティブカンパニー「JTQ」を設立。「空間をメディアにしたメッセージの伝達」をテーマに、イベント、インスタレーションなど、目的に合わせたコミュニケーションコンテクストを構築。主な仕事に、平城遷都1300年祭記念薬師寺ひかり絵巻(2010年)、KRUG bottle cooler(2011年)、パリルーブル宮 装飾美術館 Kansei展(08年)、IMA CONCEPT STORE(2014)などがある。2013年、Page One Publishingより作品集『JunjiTanigawa, The Space Composer』を刊行し、D&AD賞に入選した。

連載「Composing Days」更新中

http://www.jtq.jp/


安野ともこ
スタイリスト/ジュエリーデザイナー

――2015年の抱負は?

ジュエリーブランドCASUCAが8年目を迎えるにあたり、新たなステージへとステップアップ!

4

4-1

MUSIC

「宿命の女」
(『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』に収録)
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ
ユニバーサルミュージック

素晴らしい映画『ロイヤルテネンバームズ』で久しぶりにnico(ニコ)の声を聞き、今の自分にしっくりと来ることを発見。ここ数年、来年もきっと引き続きマイフェイバリットアルバムはこれ。フランス人で言えばジュリエット・グレコ、彼女らが持っている奥行きのある中性的な声は、「全て大丈夫!」といつも気持ちを後押ししてくれるのである。

30

4-2

BOOK

『読まされ図書室』
小林聡美
宝島社

この本は小林さんが、種々雑多な方々(超著名人からお友達の中学生まで)からのお勧め本を読んだ果てのエッセイです。しかも、なぜそれを勧めたいかという“読ませ人”からのメッセージがあるところが愛しいとっても珍しい趣向の本なのです。小林さんの可笑しく利発な文章は、とにかく軽快で読みごこち最高!! お勧めです。

30

4-3

MOVIE

『KANO~1931 海の向こうの甲子園~』 
監督|マー・ジーシアン
ショウゲート
2015年1月24日(土)より全国ロードショー

世間がどんなに盛り上がっていてもスポーツ観戦に興味の持てない自分がいた。しかし、2014年のベスト・ムービーが試写で観せていただいたこの『KANO』になろうとは。「勝つと思うな、負けられないと思え」。己との戦いの美しさで魅せられたこの高揚と感涙は、ソチオリンピックで受けたあの感動にそっくりだった。私は変わった。

© 果子電影


YASUNO Tomoko
埼玉県生まれ。小泉今日子氏との出会いをきっかけに、衣裳の企画・設計・スタイリングを開始。1994年、スタイリスト事務所「CORAZON」設立。 CM、映画、舞台、ドラマ、俳優やタレントのスタイリングを中心に活動。ソチオリンピックでは、フィギュアスケート浅田真央選手の衣装を手がけて話題を集めた。2007年秋より、ジュエリーブランド「CASUCA」を立ち上げ、ジュエリーデザイナーとしても活動中。

http://www.corazonltd.jp

http://www.casuca.jp


角田陽太
プロダクトデザイナー

――2015年の抱負は?

デザインやお酒などすべての楽しむことに対し真面目で貪欲に過ごしていきたいと思います。

角田陽太

『マッキー・フェアリー・バンド』

MUSIC

『マッキー・フェアリー・バンド』
マッキー・フェアリー・バンド
ビクターエンタテインメント

この時期にハワイに行って芸能レポーターのインタビューを浴びる心配がない私たち、こたつに入ってハワイ産ソウルミュージックをたっぷり浴びてみたらいかがでしょうか。

30

『Pictures from the Surface of the Earth』

BOOK

『Pictures from the Surface of the Earth』
ヴィム・ヴェンダース
Haus Publishing Limited

言わずと知れた名映画監督による各土地の空気がうまく伝わってくる写真集。 いつも地味~なデザインをしてる私にとって"色ってとっても綺麗だな、こんな色の使い方もあるんだな"って思わせてくれました。

30

『水の中のナイフ』 

MOVIE

『水の中のナイフ』
監督|ロマン・ポランスキー
角川書店

白黒のポーランド映画なのでじんわりポカポカする保証はいたしませんが、ヨットを舞台とした3人のドラマに、真冬といえど心も身体もカッカッしてくると思います。

KAKUDA Yota
2003年に渡英し、安積伸&朋子やロス・ラブグローブの事務所で経験を積む。2007年、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート (RCA)修了。2008年に帰国後、無印良品のプロダクトデザイナーを経て、2011年YOTA KAKUDA DESIGNを設立。多岐にわたり国内外でデザインを発表している。2014年は東京西海からテーブルウェア”Common”、レムノスから”Clock A、ClockB”を発表し、売り上げも好調に推移。

連載「東京浪漫酒場」更新中

http://www.yotakakuda.com/


           
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