3回目を迎えた『ポーランド映画祭』が今年も開幕

3回目を迎えた『ポーランド映画祭』が今年も開幕

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民主化25周年を記念した作品も上映

3回目を迎えた『ポーランド映画祭』が今年も開幕

良質な映画の“産地”として知られるポーランド映画を一堂に集めた『ポーランド映画祭2014』が今年も開幕。11月22日(土)から11月28日(金)までと、12月13日(土)から12月26日(金)まで、渋谷のシアター・イメージフォーラムで開かれる。

Text by YANAKA Tomomi

現代ポーランド映画を盛り立ててきたヴォイチェフ・イエジー・ハス監督の特集を開催

戦後ポーランドの映画史に残る傑作や隠れた名作を数多く紹介し、今年で3回目の開催となる『ポーランド映画祭』。昨年の同映画祭でプレミア上映された『イーダ』は、欧米でのヒット作となり、日本でも劇場公開が実現するなど話題を呼んだ。

今年の映画祭でも、ポーランドが誇る巨匠イエジー・スコリモフスキ監督が監修に参加。ジャパンプレミアから、個性的なフィルムメイカーたちの名作にいたるまで20本の作品が選び抜かれ、キェシロフスキ、ザヌーシ、ボロフチク、クラウゼら個性的な監督の作品も初上映される。さらに、今年ポーランド民主化25周年を迎えることを記念し、『太陽の年』(1984年)など、関連する作品4本の公開も実現する。

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『太陽の年』

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『砂時計』

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『軌跡』

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『真夜中の二人』 ※ジャパンプレミア

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『イマジン』 ※ジャパンプレミア

また過去2回の『ポーランド映画祭』でも人気となった、ヴォイチェフ・イエジー・ハス監督を特集。ユダヤ人の父とカトリックの母をもち、登場人物の深層心理や、超現実的な幻想世界を独特の様式美で描いてきたハス監督による『愛される方法』(1963年)や『砂時計』(1973年)など4本を上映。さらに、ウッチ映画大学の学長を務めるなど、後進を指導してきた監督の薫陶(くんとう)を受ける教え子が制作したハス自身のドキュメンタリーや、影響を受けた若き作家たちの作品も登場するという。

11月22日(土)の初日には、イエジー・スコリモフスキ監督が登壇し、舞台挨拶が予定されるなど、今年も華々しく開幕する『ポーランド映画祭2014』。現代ヨーロッパ映画界の最前線をひた走るポーランドの息吹きを目の当たりにしたい。

『ポーランド映画祭2014』
日程│11月22日(土)~11月28日(金)、12月13日(土)~12月26日(金)
会場│シアター・イメージフォーラム
東京都渋谷区渋谷2-10-2
Tel. 03-5766-0114
料金│前売り券:1200円、フリーパス8000円
当日券:一般1600円、学生・シニア1200円、会員1000円
http://www.polandfilmfes.com/

<上映作品>
・『結晶の構造』クシシュトフ・ザヌーシ監督 1969年/78分
・『偶然』クシシュトフ・キェシロフスキ監督 1981年/117分
・『罪物語』ヴァレリアン・ボロフチク監督 1979年/120分
・『手を挙げろ!』イエジー・スコリモフスキ監督 1967-1985年/80分
・『沈黙』カジミェシュ・クッツ監督 1963年/102分 ※アンコール上映
・『夜の第三部分』アンジェイ・ズラウスキ監督 1971年/105分 ※アンコール上映
・『コルチャック先生』アンジェイ・ワイダ監督 1990年/118分 ※アンコール上映
・『真夜中のふたり』トマシュ・ヴァシレフスキ監督 2013年/93分 ※ジャパンプレミア
・『イマジン(原題)』アンジェイ・ヤキモフスキ監督 2012年/102分 ※ジャパンプレミア

<ヴォイチェフ・イエジー・ハス特集>
・『縛り首の縄』 1957年/96分
・『愛される方法』 1963年/97分 ※アンコール上映
・『サラゴサの写本』 1965年/182分 ※アンコール上映
・『砂時計』 1973年/125分 ※アンコール上映
・『愛する』スワヴォミル・ファビツキ監督 2012年/105分
・『裏面』ボリス・ランコシュ監督 2009年/99分
・『軌跡』ロベルト・グリンスキ監督 2012年/53分

<ポーランド民主化25周年記念特集>
・『太陽の年』クシシュトフ・ザヌーシ監督 1984年/110分
・『悪寒』ヴォイチェフ・マルチェフスキ監督 1981年/107分
・『借金』クシシュトフ・クラウゼ監督 1999年/103分
・『木洩れ日の家で』ドロタ・ケンジェジャフスカ監督 2007年/104分