香港高級時計ショー2014|Watches & Wonders 2014

香港高級時計ショー2014|Watches & Wonders 2014

WATCH&JEWELRY FEATURES

世界が注目する“隠れた時計王国”

香港の高級時計ショー「Watches & Wonders 2014」

スペシャルレポート

「新作時計はスイス2大時計フェアを見ればOK」という常識が変わり始めている。2015年のジュネーブサロンまで3カ月を切った9月末、同じ出展ブランドによる時計フェアが香港で開催され、新作が数多くお披露目されたのだ。その概要と注目作をレポート。

Text by SHIBUYA Yasuhito

時計愛好家なら絶対見逃せない
第2回目を迎えたアジア版、“S.I.H.H.”

2014年9月29日から4日間、香港・灣仔(ワンチャイ)にある香港コンペンション&エキシビジョンセンターで、時計愛好家には垂涎の高級時計ショー「Watches & Wonders 2014(以下W&W)」が開催された。

この「W&W」は、業界関係者やマニアでもまだ知らない人は多いはず。それもそのはず、第1回が開催されたのは2013年。今年はまだ第2回目で、しかも日本の時計バイヤーやプレスを対象にした展示会ではないからだ。

この展示会に招かれたのは、香港、中国、マカオ、台湾、マレーシア、シンガポール、フィリピン、インドネシア、タイ、ベトナム、オーストラリア。つまりアジア太平洋地域の国々から来た時計バイヤーや一般顧客たち。出展したのはリシュモン・グループの盟主「カルティエ」を筆頭に「ヴァシュロン・コンスタンタン」「A.ランゲ&ゾーネ」「ジャガー・ルクルト」「IWC」「ロジェ・デュブイ」「ピアジェ」「ヴァン クリーフ&アーペル」「モンブラン」「パネライ」「ボーム&メルシエ」そして「オーデマ ピゲ」と「リシャール・ミル」の全13メゾン。

時計フェアに詳しい方ならおわかりだろうが、同じリシュモン・グループの「ラルフ ローレン」の出展がない以外は、ジュネーブサロンとほぼ同じ。つまりW&Wは「アジア版ジュネーブサロン」なのである。

ただ時計バイヤーやプレスが限定のジュネーブサロンと違い、一般顧客が招かれている点が大きく違う。これは13メゾンがアジアの高級時計市場のこれからの大発展を予測し、日本以外のアジア市場に対していかに期待しているかの現れでもある。

Watches & Wonders 2014 |香港高級時計ショー2014
Watches & Wonders 2014 |香港高級時計ショー2014

どのメゾンも、 最新の新作モデルを初披露

日本が対象国ではないけれど、時計好きならこのW&Wにぜひ注目してほしいのは、ブランドによって力の入り方に差はあるものの、2014年1月に開催されたS.I.H.H.でもお目にかかれなかった、各メゾンの最新モデルがこの展示会で世界初公開されたからだ。

2015年1月開催の「S.I.H.H. (ジュネーブサロン) 2015」まで約2カ月。メゾンの関係者によれば、ジュネーブではW&Wとは別に、例年通りに数多くの新作が発表されるとのこと。つまり各メゾンはここW&Wのためにわざわざ新作を用意し、発表したのである。

発表されたニューモデルは、今年はレディス向きのモデルが多めだったが、時計関係者にとっては、どれも見逃せないものばかり。次のパートでは、ブランドごとに、注目のモデルを厳選してご紹介しよう。