JO MALONE|ロンドン、コペントガーデンのショップを訪ねて
BEAUTY / NEWS
2015年1月8日

JO MALONE|ロンドン、コペントガーデンのショップを訪ねて

JO MALONE|ジョー マローン

ロンドン、コペントガーデンのショップを訪ねて

フレグランスをはじめ、ボディクリームやキャンドルなど、上質なライフスタイルを実現する香りにまつわるブランドが、ジョー マローン。そのコペントガーデンにあるショップをファッションディレクターである、萩原輝美が訪ねた。

Text by HAGIWARA Terumi

黒をまとったニューオープンのブティックへ

ジョー マローンはロンドン発信の香りにまつわるブランド。その歴史はパリの老舗と違い、創業は1994年とまだ生まれて20年しか経っていない。しかし、世界中の目抜き通りにアイボリーを基調色としたブティックを展開し、急成長を遂げていることからもわかるように、勢いのあるブランドといえる。

今回訪れたのは、イメージカラーを黒に変えてオープンしたコペントガーデンのブティック。平日だというのに広場には大道芸人が出て、人があふれており、パリやミラノにはない活気が漂っていた。扉を開けるとそこは、ふわーっと涼やかな香りに包み込まれた別世界。広い店内はハンドマッサージができるバーの他にコンバイニング(香りの重ね付け)が楽しめるスペースが用意されていた。

ジョー マローン ロンドン 02

あたらしい香りの楽しみ方を体験して

かつて、こんなフランス映画を見たことを思い出した。田舎から出てきた家政婦とパリ高級住宅地に住むマダムの話である。家政婦はパリの百貨店香水売場でテイスティングを楽しんでからマダムに会いに行く。いろいろな香りが混ざった家政婦に対し、マダムは「2種類以上の香水は同時につけないものよ!」とピシャリと言い放ったのだ。

そんな固定概念を覆して、香りの楽しみ方を教えてくれるのがジョー マローンのコンバイニングである。シーズン毎に出される新作によって、その組み合わせは何通りにも広がってゆく。腕や足など露出している部分と、ランジェリーの下にしのばせる香りを変えてみるというのも一興だ。

ジョー マローン ロンドン 03

ジョー マローン ロンドン 04

コンバイニングの魅力を楽しめるのは、フレグランスだけではない。おすすめはボディクリームとフレグランスをコンバイニングするという手法。クリームは約6時間、フレグランスは3~4時間と香りが残る時間が違うので、徐々に香りの移ろいを変えられるというわけ。

この日私はライムバジル&マンダリンのクリームでハンドマッサージをしてナツメグ&ジンジャーのコロンをつけてもらった。さわやかなオレンジ系は夏によく使っていたが、このマンダリンのクリームは深みがあって秋冬にもおすすめ。香りはその場の空気を文字通りガラリと変えてくれる手品師でもある。そのマジックに身を任せて、自分だけのコンバイニングを楽しんでみてはいかがだろう。

ジョー マローン ロンドン お客さま相談室
Tel. 03-5251-3541

           
Photo Gallery