EAT|目も舌も肥えたゲストをもてなす、最高級のレストランウェディング
LOUNGE / EAT
2015年6月22日

EAT|目も舌も肥えたゲストをもてなす、最高級のレストランウェディング

EAT|感謝と祝福が通い合うテーブル探し

目も舌も肥えたゲストをもてなす、最高級のレストランウェディング(1)

ファッション、食、時計、ジュエリーなど、各界のトレンドに敏感なOPENERSユーザーにとって、理想の結婚パーティとは、どのようなものだろうか? 目も舌も肥えた強者たちが求めるキーワードは、“オシャレ”なだけでなく、“美味しい”うえに、“上質”でなくてはならない。そこで、そんな感度の高い大人の男女へ向け、10月16日にオープンしたサイト「RESTAURANT WEDDING(レストランウェディング)」を紹介する。

Text by FUJII Aki
Photographs by HARA Tsutomu

感謝と祝福が織りなすセレモニー空間

「結婚式」というと、一般的には教会や神前での誓いの場を指すが、経験した既婚者が口を揃えて「一生の思い出になった」と言う時は、大半がそのお披露目の場となったパーティや、家族や親しい友人の笑顔、主役として祝福された1日を思い返していることが多い。

ふたりの声が届く距離で、互いの大切なゲストが向かい合い、人生の節目を祝福してもらえる。そんな光景が“一生もの”の思い出となるのだ。

「レストランウェディング」は、まさにそんなセレモニー空間と、カップルを結びつけてくれるサイト。少人数だからこそ叶う、個々の希望に応えてくれるウェディング・パーティから、大切なゲストを最上級にもてなすことのできる個室での食事会など、あらゆるシチュエーションに対応できるレストランを、厳選して紹介している。

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少人数だからこそ叶う、理想のレストラン選び

これまで、雑多なウェディング情報から探すのが一苦労であった、“オシャレ”なだけでなく、“美味しい”うえに、“上質”という基準で、お店をセレクトする「レストランウェディング」。

サイトではシェフや料理、そのホスピタリティまでを内側から取材することで、単にリスト化・カタログ化された店舗情報には載らない、求める選択肢が広がっている。

これから入籍を控えているカップルだけでなく、日本でのパーティを検討している海外挙式派、「式はあげていないけれども、時期を見て大切な親族や友人に報告だけはしたい」と考えている既婚者まで、ふたりの思い描くレストランウェディングがきっと見つかるはずだ。

もちろん、ここに紹介している会場は、ウェディングドレスに身を包み、誓いの場となる「式場」が併設されていたり、近くに提携式場・神社があったりと、望みはすべて叶うのも忘れずに!

次ページでは、目も舌も肥えた紳士、淑女たちをきっと満足させてくれる、厳選の3軒を披露する。

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RESTAURANT WEDDING(レストランウェディング)
http://rwg.jp/

EAT|感謝と祝福が通い合うテーブル探し

目も舌も肥えたゲストをもてなす、最高級のレストランウェディング(2)

Restaurant 1:
KEISUKE MATSUSHIMA(ケイスケ・マツシマ)

個々のウェディングに、オリジナルのストーリーを持たせてくれるシェフ

大型の披露宴会場などでは、新郎新婦の「ゲストを最高級のおもてなしでお迎えしたい」という気持ちに寄り添って、メニューを考えてくれるシェフは意外に少ない。

しかし「レストランウェディング」の取材では、シェフの料理に対する思い入れや、料理人としてのエピソードなどを深く掘り下げるため、プロフィールを調べるだけでは知ることのない、“人物”やその哲学にまでふれることができる。

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たとえば、ニースにある「KEISUKE MATSUSHIMA」本店と東京店を行き来する松嶋啓介シェフは、「料理を、『美味しい』『美味しくない』という“味がわかる”だけの価値観で判断するのは、一種の大量消費のような寂しさを感じるので、料理のもつ意味をひと皿でより上手に伝えたい、と考えて調理しています」と話してくれた。

2006年にフランスのミシュラン一ツ星を外国人最年少で獲得以来、9年連続獲得という快挙を更新中のシェフが考えるだけあって、料理の美味しさは言うまでもない。ゲストが「美味しい」と感じる料理だけでなく、記憶にまで残るもてなしを一緒に考えてくれるシェフは、個々のウェディングにオリジナルのストーリーを持たせてくれるはずだと確信した。

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「鎌倉秋野菜のキュイ・エ・クリュ レモングラス風味のアンショワイヤード」

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「旬のキノコをエシャロットやバターでフリカッセに」

KEISUKE MATSUSHIMA(ケイスケ・マツシマ)
東京都渋谷区神宮前1-4-20 パークコート神宮前1F KEISUKE MATSUSHIMA
http://rwg.jp/place/keisukematsushima/


Restaurant 2:
玄冶店 濱田家(げんやだな はまだや)

靴を脱ぎ、大切な人たちと語り合える、格式高い和の婚礼

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両親や親族にこれまでの感謝の気持ちを伝えたい、と改めて考えているカップルには、格式ある和の婚礼や宴席もおすすめだ。

徳川家の御典医・岡本玄冶が借家貸しを行っていた跡地に創業したことから、「玄冶店」の冠を受け継ぐ、人形町の老舗料亭「玄冶店 濱田家」。日本初のミシュラン三ツ星料亭は、伊東禄弘料理長が生み出す繊細な料理と、昔から変わらぬもてなしで、政治家や財界人からいまもなお贔屓(ひいき)にされている。

戦後間もなく建て替えられた建物は、現在の東京では数少なくなった数寄屋造りで、招かれたゲストは、重厚感のある構えに対して、間口の広さと温かな歓迎のギャップが心地よく感じるだろう。

調理場をのぞくと、ピンと張りつめた空気のなかに、出汁の香りが豊かに漂い、仕込まれた食材はアートに感じるほど美しく並んでいた。細やかにキビキビと動く料理人たちは、伊東料理長の昂然たる包丁さばきや、盛り付け時には手元をじっと見つめ、無言で習得している。美しく研きあげられた釜や調理器具と同様、この師弟関係が脈々と受け継がれるなかで、奥深い味わいは高められてきたのだ。

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「焼物八寸」

そんな“江戸の粋”が随所に存在する「玄冶店 濱田家」で、靴を脱いで、脚を伸ばして、いつもと違った目線で、大切な人たちと語り合える婚礼はいかがだろうか。

玄冶店 濱田家(げんやだな はまだや)
東京都中央区日本橋人形町3-13-5

http://rwg.jp/place/hamadaya/


Restaurant 3:
Cuisine[s] Michel Troisgros(キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ)

「美味しい」という至福の共感ゾーンを広げてくれる、ホスピタリティの最高峰

上質なものを選択してきたあなたの周りには、少なからず、感度の高い友人が多いことは想像に難くない。そこで、食に興味のある人であれば一度は名前を聞いたことがあるだろう、名店「キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ」をご紹介する。

フランスで45年以上にわたってミシュラン三ツ星を保持し、いまも世界中のグルメファンを魅了しつづけている「ミッシェル・トロワグロ」。その3代目のオーナーシェフ、ミッシェル・トロワグロの名を冠したこちらの店は、やはり「ミシュランガイド東京・横浜・湘南2014」に至るまで、7年連続して二ツ星を獲得しつづけている。

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「エクルヴィス スイカとパプリカのガスパチョ」

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「仔羊のブリュレとトマト」

フランスでも指折りの名店で認められる技術をもつエグゼクティブシェフ、ギヨーム・ブラカヴァル氏は、日本の食材にこだわりながらミッシェル・トロワグロのエスプリに溢れた料理を、東京で堂々と展開する。

たとえば「エクルヴィス スイカとパプリカのガスパチョ」は、北海道産エクルヴィス(食用ザリガニ)を使ったガスパチョ風の冷前菜に、上からスープをかけて楽しむ。また、トロワグロのスペシャリテでもある仔羊は、「仔羊のブリュレとトマト」といったように、鮮やかな色彩を愛でながらいただくのだ。ただ、食通なゲストたちに、この革新的なフレンチをより愉しんでもらえると感じたのは、料理だけではなく、そのホスピタリティにある。

常に上質でエレガントなサービスに定評があるこの店に、「レストランウェディング」の主旨を話し、掲載する写真手配をお願いしたところ、広告用写真ではなく、以前にスタッフの女性が披露宴を行った際の、真の感謝が込められた写真がたくさん送られてきた。

そこには、新郎新婦がスタッフの方々に温かく見守られ、シェフと語らい、なにものにもかえ難い、幸せな笑顔があることを感じた。一生に一度のウェディングだからこそ、大切なゲストと向き合い、「美味しい」という至福の共感ゾーンを広げてくれる、こんなお店を選びたい。

Cuisine[s] Michel Troisgros(キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ)
東京都新宿区西新宿2-7-2 ハイアット リージェンシー 東京 1F
http://rwg.jp/place/troisgros/

           
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